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 | 取材って昔すごく苦手だったんですよ。というのも、ひとりが好きだったんで。自分の話をするという行動が耐えられないというか、分析をされることとかね。なんでこの人そこまで聞くの?っていう気持ちがあったんですけど。
質問されることで、自分が何を考えているとか、自分がどうしたいのかとか、周りがこう思ってるから自分がこう思ってこういう言葉を今言ってるんだ……という確認ができるようになったんですね。けれど、それをするにはあまりにも知ってる言葉や単語が少なくて、そういう単語を書き出してみたり。少し勉強熱心になりました。 |
 | ひとつひとつ丁寧にしゃべってるなと思うよ。言葉に責任を携えてる感じがしますよ。ノリだけで喋ってるという感じはしない。 |
 | そうですか。少しは上手くなったんですかね。 |
 | ノリも大事ですけどね。会話というのは音楽だから。 |
 | 音楽かぁ。確かにテンポとかリズム感はありますもんね。 |
 | 会ったことがない人と会話することから、いろんなことを学びます。話に集中できているときというのは、その人の何かに触れられたような気がする。もらった言葉の中から、それは自分にとってどういうものなんだろうなと確認してみたり。そういう作業ができることはすごくいいと思う。 |
 | わたしも最近は、気持ちを素直に伝えるだけではなく、会話として意志を交換できるようになったかなぁと思います。もちろん少しずつですけど。 |
 | だから、対談とかインタビューとかじゃなくて、いつも本気でおしゃべりしてる。 |
 | でも、それができる人ってなかなかいない。 |
 | 仕事じゃなくて、趣味、いや人生そのものが、僕はおしゃべりと青春なんで(笑)。 |
 | わたしの青春って……やっぱ孤独かなぁ?(笑)。 |
 | 由宇ちゃんの孤独はネガティブなものじゃないから素敵だよ。 |
 | そうですよね。だって誰しも必ず必要なものだと思いますよ。 |
 | (編集部)孤独は必要だと意識したのっていつなんですか? ずっと幼い頃から? |
 | 今でも無意識ですね。あまり意識的にひとりになろうということはしないんですけど。ただそういう動作が自然になっている。 |
 | (編集部)とても楽しそうです。 |
 | 楽しいです、すごく(微笑)。 |
 | (編集部)ひとりで旅に出ちゃったりしそうですね。 |
 | しますね。 |
 | 勇気と決断力のある人だと思うんですよ。由宇ちゃんの場合、そこに行きたいのに臆病風が吹いて身を引いて孤独を選択してるということじゃなくて、孤独を知らなきゃもったいないよ、ぐらいな感じだろうから。 |
 | そうそう、もったいないんですよ! |
 | じゃ、ベスト・オブ・孤独・ポジションって、どんなとこ? |
 | できれば何もない場所がいい(笑)。 |
 | 靴履き? 靴脱ぎ? |
 | どっちでもいいです。なんか孤独がいちばん自分を解放できる場所だと思うんですよ。それは、多分……絶対、みんなも! 人と話しているときに、気を遣ってないって言ってる人でも絶対どこかで気を遣ってますもの。 |
 | なんだか、さっきよりもっともっと孤独が必要で素晴らしいものに思えてきた。 |
 | 私はどこでも孤独になれるんです。人がいないこととか、静かであることが孤独の条件ではない。 |
 | 先生、本当にいろいろありがとうございます(笑)。 |
 | いやいやいや。お礼なんて(笑)。 |
 | すごい人だなあ。ちっちゃい頃からそんなにすごい人だったの? |
 | すごくないです、全然。だって話をしてくれる人がいるようになってからは、逆に、「あ、この人ってすごいな」という人ばっかりに出会ってますもん。 |
 | 昔はそんな話かけられなかったの? 話を望まなかったの? |
 | コミュニケーションを望まないというよりも、人を見てたかったんですよ。ですから、話しかけてくれることはすごく嬉しいんですけど、話せない自分を知っているから話したくないなと。 |
 | 話すごいうまいよ。テクニックとしてうまいんじゃなくて、話すことが相手にちゃんと届くよ。声もきれいだね。 |
 | そうですか。 |
 | ぜんぶいいよ。顔も心も。100点! |
 | だめです。そんなに簡単に100点つけたら。 |
 | じゃ何点? |
 | 1点。だからあと99回会ってください。 |
 | 今、新しい恋がうぶ声を上げました(笑)。
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(その4へつづく) |