カフェグローブ俳優にこだわっていない - どしゃぶりセンチメンタル

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JAPAN
更新日:2007年2月27日
今、働く女子が必要な何かを求めて、栗山兄ぃが訊く”教育的対談”!?
どしゃぶり
センチメンタル
第18回 ゲスト:夏木マリさん
其の3
「恋に傷ついて胸がキュンなんて、人生3分の1の頃に言いなさいって話でしょ」なんていうツーカイな恋愛話から、いよいよ話題作『さくらん』の話へ。観る前に読んでも大丈夫、ネタバレしてないので安心してどうぞ!
夏木マリさん
   
本日の金言
18
栗マリさん、行きずりの恋もあるの?
ゲスト今はありませんよ。 
栗いーなぁー。
ゲストよくないっ、危ないっから!
栗よくないですよね!
(編集部)いい加減にあいづち打たないように。
栗行きずりの恋ってのは、やっぱ後ろめたさなんかがあるわけですか?
ゲストまあ、いくら海外へ逃避行しても日本に帰って来なきゃいけないとか、つまんない現実に縛られたりすることはあるわね。
栗惚れた気持ちだけじゃどうにもならない?
ゲストいろいろと自分の意思じゃないところで終わっちゃうってこともあるのよ。
栗でも毒気のある恋ってのは、辛いだろうけどときめき度は計り知れないですよね。
ゲスト確かに胸が苦しくなるほどの思いはあるけど、それとともにとても寂しい。
栗理想の恋なんてないのかもしれないですね。
ゲストううん、きっと恋なんかじゃないの。でもね、恋に恋するときもあるではないですか。私、きっとそういうのが長かったから、恋の順番がわかんなかったのかもね。
栗だから恋するたびに傷つく?
ゲストでも失恋はいっぱいした方がいいと思いますよ。 
栗それはなんで?
ゲストそれだけ恋をたくさんするってことだから。
栗フィロソフィですね。
ゲストこれから私は恋するときもクオリティを求める!
栗パキッと方向転換しましたね。
ゲストそうよ。ここが大事よ。恋に傷ついて胸がキュンなんて子どもの頃のお話で、人生折り返したらチェンジマインドね。
栗もう失恋、イヤ?
ゲストいらないかもね。
栗恋のカタチはいろいろあるけれど、マリさんはいくつになっても恋に対して正直だということですね。
ゲスト正直で、素直で、ちょっと欲張り。
栗ちょいワルおやじの次は、ちょいワルおばさん時代が来ますね。
ゲストワルそうに見えて実はピュアよ(笑)。
栗逆に今大人になりかけている20〜30代くらいの女性たちって、自立心や向上心がすごく強くて虚勢を張っているように思えるんですげ、お姉さんから見ていかがですか?
ゲストやるだけやった方がいいと思うわ。うん、突っ張って突っ張って、あ、痛っ、とかいいじゃない。
栗強がる分、痛みは覚悟しなきゃいけないってことですね。
ゲストそうです。でなきゃツッパル資格はないわ。
栗50年生きてきた女の覚悟、『さくらん』に出てましたね。
ゲストどうでした?
栗よかったです。
ゲストああそう。
栗蜷川実花ちゃんの映像、やーちょっとびっくりしました。
ゲストどう良かった? 聞かせて。
栗すごいオシャレでしたね。展開もすごくワクワクしました。スピード感もリズム感もあったし色もきれいだし、特に音楽がすごく良かった。椎名林檎はやっぱ天才ですね。それに大介(スタイリスト伊賀大介)の衣装にもヤられた。けどね、下手すると若いクリエイターたちのイキがったアイデンティティだけでいっちゃうんじゃないのっていう不安があったんだけど、そこで夏木マリの存在感ですよ。「そんな若い子たちばかりにいいとこ持っていかれて冗談じゃないわよ」みたいなね。「私がここにいること忘れなさんなよ」って別次元のオーラが映画全体を引き締めてた。
ゲストうまいこと言うわね。
栗本音ですよ。
ゲストああそう。
栗まー、派手な映画でしたね。
ゲスト派手ですね。“実花さん色”でね。
栗びっくりした。彼女の写真のまんまが映像になって。予想が現実になるとちょっと怖いものがありますよね。どうなんですか、客観的にご覧になって?
ゲストまだ公開前だから多くは語れないけど、いいんじゃない?
栗ちょっとメルヘンでしたね。
ゲストうん。あそこがやっぱり実花さんのいいところのひとつね。
栗それまでに共演された監督さんとは明らかに違う?
ゲスト違います。
栗端的にどんなところが?
ゲスト悲壮感がなかった。
栗悲壮感?
ゲストあはは(笑)、悲壮感がない。すごくハッピーな感じでしたね。
(編集部)夏木さんが『さくらん』じゃなくても、映画でも舞台でも自分で演出側にまわって、って世界があるのかなって興味深く聞いてたんですけど。

ゲスト私、全然俳優にこだわってないんです。最初から俳優でやりたかったわけじゃないから。やっていくうちにとにかく『印象派』の時間が長くなってきたから創るのが面白くなってきたんですよね。で、今回、わりと集団だったじゃないですか。パフォーマーたちが。私ひとりじゃなくて。映画の出演は本数少ないからちょっとわからないんですけど、今にいろんなお金の問題とかクリアになれば映画も撮りたいなーって思いましたね。
(その4へつづく)
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其の2へリンク
其の3へリンク
其の4へリンク
其の5へリンク
其の6へリンク


ゲスト 夏木マリさんプロフィール
夏木マリさん 73年、デビュー曲『絹の靴下』でデビュー。80年代は演劇にも活動の幅を広げ、芸術選奨文部大臣新人賞、紀伊国屋演劇賞個人賞、ゴールデンアロー賞演劇賞などを受賞。93年から自らがゼロから生み出すシアターワーク『印象派』をスタート、国内のみならずヨーロッパ公演でも高い評価を得る。さらにブルースバンド「ジビエ・ド・マリ」での活動と別に5月にシングル、7月にはアルバムをリリース予定。また5月には著書も刊行予定。映画では2月に公開の話題作『さくらん』に出演、6月には『憑神』の公開も控える。
著書は『カッコいい女!』(KKベストセラーズ刊)、『81-1』(講談社刊)など。
 
夏木マリさんのサイト

 
『さくらん』のサイト
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本日の金言【きんごん・きんげん】仏の口から説かれた尊い言葉。(岩波国語辞典第三版より)
本日の金言:18

 肩書きなんてものはいい加減なものです。
 とかくクリエイターというものは“いい加減+曖昧”で、なんでもいいから文章を書く人が「ライター」とか「エッセイスト」とか「コラムニスト」で、絵が上手い人が「イラストレーター」、レイアウトが上手い人が「グラフィックデザイナー」で、カメラを持ってる人が「カメラマン」。それらの人々は、一度も仕事をしたことがなくても、自分でそう決めた瞬間からそういう肩書きができてしまうのだから、いい加減にもほどがあります。
 もっといい加減でわかりにくいのは、そういう人たちを集める人が「コーディネーター」で、そういう人たちを集めた現場で「アレやって、コレやって」って言う人が「ディレクター」で、そういう話を持って来る人が「プロデューサー」。もうちんぷんかんぷんの文福茶釜です。
 肩書きとは人様がつけるもの。人様の見識の先にあるもの。あなたはあなた。僕は僕。たとえどんな肩書きに押し込まれようとも、どんな仕事や生き方をしようとも、そこに自分らしさがあればそれでOK! こだわるべきは、肩書きではなく“らしさ”です。栗山



栗山圭介
業界No.1ホスト 栗山兄ぃプロフィール

栗山圭介

センチメンタル教教祖。仮の姿として編集者、プロデューサー。広告制作会社+編集プロダクション「マロンブランド」代表取締役大社長。いろんな素敵なモノを世に送り出し、そのたびに自画自賛するキュートな人。趣味は「青春」。公式サイトの「DIARY」は超必見。

「マロンブランド」公式サイトはこちら>>

第18回:夏木マリさん 1 2 3 4 5 6
photos / Hirano Tezro
design / Ota Miwa
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