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 | あるカフェの空間プロデューサーに、「いいカフェって何?」って聞いたことがあって。インテリアとかそういうことではなくて、圧倒的に“風通し”なんですってね。スネオさんの曲はそんな感じがしますね。 |
 | ありがとうございます。……イイことなんですよね? |
 | イイこと過ぎますよ! 気持ちイイっていう意味ですから。ところで最近気持ちイイことしてます? |
 | ……。まぁ寝るときですかね(笑)。 |
 | でも寝るときって、ホントに寝る瞬間っていうのが分からないから辛いですよね。何が気持ちいいんだろうって思わない? “横になる”と“寝る”とは違うじゃないですか。 |
 | でも横になること自体、好きですよ。 |
 | じゃあ、起きるとき辛くないですか? |
 | そうですね。でも何事もそうなんじゃないですかね。水戸黄門の歌じゃないですけど(笑)。 |
 | 「人生楽ありゃ苦もあるさ」と? 行きつけの飲み屋のカウンターに貼ってあるんですけど「人生苦しいときは登り坂」なんですって。登ってますか? |
 | えっと……。登ってますね。急激な坂ではないですけど。 |
 | 85歳くらいになっても、歌い続けてますか? |
 | 分からないっていうのが正直なところですね。いかなる形でも長くやっていたいという思いはありますけど。 |
 | 歌を作るのと、歌を歌うのは作業的に別物なんですか? |
 | 表現するという意味では一緒です。内に向いている表現と、外に向いている表現っていう違いですね。最初は全く別物だと考えていたんですけど、自分の中にあるものを表現して伝えていくっていう、その部分は変わらないですね。 |
 | 曲作りはどういう風にされるんですか? |
 | 自分で曲をつくるときは、抽象的なイメージをつかみますね。「柔らかい」とか「硬い」とか。言葉が降りてくる、メロディが降りてくるみたいなことはまずないんですよ。やっぱり意識していないとダメですね。 |
 | ほぉ〜。 |
 | でも組み立てていくようにつくるっていうよりは、ボンヤリ感じていたものが蓄積されていって、それらを整理したりもう一度見つめなおしたりする作業ですね。 |
 | 何となく分かります。 |
 | でも今回は、映画に登場する人物の感情を踏まえて、自分もそういう気持ちになったり、過去の記憶を辿ったり、引っ張りだしてきたりという感じでした。 |
 | 自分もその映画の中に出演者として参加している感じでした? |
 | そうですね。それがすごく幸せでした。 |
 | どこにいたんですか? |
 | 編集半ばの最新の映像をもらって、それを観ながら、曲の細かい部分を詰めたりしたんですけど。役者の方たちはそれぞれに演じきっていて、撮影分のシーンの世界はすでに出来上がっていたので。不思議なことに音って何でも当てはまるんですよね。逆に曲ひとつで雰囲気が変わってきたりして、音楽の影響力は大きいなと感じましたね。なくても成立するんですが、あればあったで、いろんな方向性が見えてきて。そこで音楽をやっている人間としての存在を感じましたね。 |
 | プロデューサー的な視点をお持ちなんですね。俯瞰視されてますよね。ご自分の音楽が関わる映画は特別にカワイイですか? |
 | そうですね……。要求されたことに対して、自分がどれくらいできるのかっていう不安はもちろんあるんですが、音楽という自分のフィールドで、他分野の作品と混ざっていくという体験はとてもありがたかったですね。以前からサウンドトラックはやってみたかったですし。何もなくても暫定的に自分でストーリーをつくって、擬似サントラみたいなのを作ってみたいっていう気持ちもあったので、このお話をいただいてすごく嬉しかったですね。 |
 | なるほど。楽曲を作るときも情景を描いたりするんですね。 |
 | とっかかりは1枚の写真のようなイメージがあって、あとは流れていくというような感覚ですね。 |
 | イメージされるのが好きなんですね。 |
 | はい、空想好きですね。人を観察するのとか大好きです。 |
 | 分かります。僕も好きです。観察好きな人には、良い人が多いですよね。自分が好きと言っておきながら何ですが(笑)。大きな罪とか犯さない人が多いと思うんですよ。 |
 | そうですね、自分の中だけで無限に広がれますしね(笑)。
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 | (編集部)他のインタビュー記事とか拝見していて、淡々とされている方なのかなって思っていたんですけど、ガクンと落ち込んだりすることってあるんですか?
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 | 全然ありますよ。全然淡々としてないですし。楽しくなったり、落ち込んだり、結構激しいですよ。
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 | (編集部)落ち込んだときは何されているんですか? |
 | ……寝ますね。
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 | (一同笑) |
 | お酒も好きなのでよく飲みに行ったりしますし。
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 | (編集部)ミュージシャンの方だからっといって、特別なことは特にされないんですね。
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 | 特別なことされてる方もいると思いますけどね(笑)。僕はもっぱら“クラシックプレイ”です。
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 | (一同爆笑) |
 | お酒は何を飲むんですか? |
 | バーボンとか洋酒の難しいお酒以外ですね。ビールに焼酎(笑)。 |
 | どこら辺で飲むんですか? |
 | レコード会社の近くとかですかね。中目黒もよく行きますよ。 |
 | 中目黒ではどこへ行くんですか?
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 | 大体毎回同じ焼き鳥とか居酒屋ですね。ポテトサラダとかを出してくれるような、古風なお店が好きなんです。今どき風なところは行かないですね。
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 | 今どき風なところってツライですよね。(映画のポスターを見て)……“マドリ”的にも(笑)(※スネオヘアーさんが楽曲を提供している映画タイトルが『恋するマドリ』)。
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 | (一同笑) |
 | (笑) 行ってみたいんですけどね、ホントは。(栗山さんの顔を見て)……“風通し”の素敵なところがあれば(笑)。
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 | (一同爆笑)
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 | あはは! 今度飲みに行きましょうよ! |
 | いつでも誘って下さい。 |
 | 風通しのいいお店がいいですね(笑)。 |
 | はい、楽しみにしてますよ(笑)。 |
 | もっとも窓がなくても風通しよくしてみせますけど。 |
 | そっちの方も楽しみにしてます。 |
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(完) |