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 | 秋吉さんて本当に面白い。不思議だけれど面白い。自由ですよね。千手観音のように手がたくさんあって、どこからでもいろんなモノを投げてくるような雰囲気があります。 |
 | この顔とこの体で、こんなこと言うから面白いのかもしれません。……という言葉で思い出しましたが、先日『オーラの泉』に出てしまいました。 |
 | どうでした魔女たちは? |
 | 親戚のおばさんたちが「芸能人なのにどうして『オーラの泉』に出られないの」というから、こちらからお願いして出演させていただきました。そしたら収録の終盤で、美輪さんが「あんたは自由奔放にその顔で、男を……」みたいなことを仰って、私が「顔〜!?」って反応したら、「その体で」っておっしゃるから、今度は「体〜!?」って目で訴えて、そしたら「その性格で……」っておっしゃって。最終的に何かに怒っていらっしゃいました。私は別にアリガさん(第1回参照)と同じように接したつもりだったんですけれど。アリガさんには喜んでいただけるのに、どうしたのかな? |
 | 『オーラの泉』に出るより、アリガさんとおしゃべりしている方が秋吉さんにとっては意味があるんじゃないですかね。僕も会いたいもん、アリガさん。でも秋吉さんって、昔にお会いしたときから、印象が変わらないですね。健やかに育ってらっしゃったんだろうな〜という気がします。ストレスの中を上手にクルージングしながら、けれど本質から逃げない。そういう感じがします。 |
 | 実は先週まで風邪で、声が出なかったんです。 |
 | また突然どっかに行っちゃうんですね(笑)。 |
 | 周りの人たちに「何百回言わせれば分かるのよ」ってよく言っていたから、「もうそういうことを言いたくないから、声を失ってしまったのかしら。神様がもうしゃべらなくてもいいのよっていう意味なのかしら」と思っていたんです。それで自分の終末を確認しに、念のため耳鼻咽喉科で診断してもらったら、声帯が炎症を起こしただけだったんですけれど(笑)。 |
 | 何気ない話だけど好きになりそうです。
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 | (一同笑)
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 | ご自分の病気さえも、ストーリーづけて演出し、客観視し、研究する。でも研究し尽くしている頃には、原因は判明しているって、何かいいですね(笑)。 |
 | でも本人は本気なんですよ。本気だし茶化しているんです。 |
 | あ! そこだ、僕と似ているところは(第1回参照)。本気じゃないと茶化せないですもんね。 |
 | 昔から私、性格が激しいところがあって。「死んでやるー!」とか思うことも多かったんですよ。でもね「私、本気なのかな。まぁご飯食べてみてそれでも死にたかったら本気だろう」と、とりあえずご飯食べてみるんですよ。で、これがまぁおいしくて。 |
 | あはは。 |
 | 「死んでやるー」って思うほど、精神的に行き詰まれば、食欲がなくなるはずなのに、逆にいつもよりおいしく感じてしまう。それはおかしいじゃないかと、自分で自分を疑いだすと、焦点がズレて、いつの間にか激しい感情を忘れてしまうという。 |
 | そこにある客観性って何でしょうね。 |
 | 子どもの頃からそうです。いちばん幼い頃の記憶が、私が4つくらいの時の父と母のケンカなのですが。母が「私、故郷(くに)に帰らせていただきます!」って言って、箪笥を開け、服を鞄につめはじめたら、思わず手伝ってしまって。 |
 | その時点ですでに両親を超えた存在ですよね。 |
 | そのとき、どうしてか「捨てられる」とか「私も連れて行って」という感情はなく「デモンストレーションだなぁ」と思ってしまったんですよね。そのときの必死な母の顔と、その横でせっせと手伝う私と、その横で泣き叫ぶ妹という構図を冷静に観ていましたね。 |
 | すでに女優だったんですかね? そこまで冷静に俯瞰視できるのはなぜなんでしょうか。 |
 | そこまで俯瞰もしていなんですよ。この前も、キャンプファイヤーをしていて、焚き木が崩れてしまったとき、自分が火を支配している気持ちになって、その燃えている焚き木を掴んでしまったことがあるんです。指が全てカエルの手みたいに水ぶくれになっちゃって(笑)。その時、ドラマのお仕事があったんですけれど、ずっと右手を後ろに隠しながら撮影していました。そんな大きな間違いをすることもあるんです。 |
 | 僕は今、あらためてとんでもない人だなって思いました。
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 | (一同爆笑) |
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(その4へつづく) |