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 | ちなみに高田さんの円熟度はどれくらいですか? |
 | もう腐る寸前だね。 |
 | 食べ頃ですね。 |
 | だからいつもね、女性にお願いするときも「僕もう死んじゃうんだから、頼むよ」って土下座してるね(笑)。僕はこういう仕事しているから20代30代の女性も話してくれるけど、普通に考えたらやっぱり60歳って一般的に「ジジイ」だから。会社もとりあえずは定年という形を設けて区切ってるじゃない。でも65歳過ぎてもまだ働ける人は多いよね。定年そして再就職、年齢の区切り方って難しいよ。 |
 | それまでは会社ですごく支持されていたおじさんたちが、定年を迎えて新たな人生が始まると、また1年生になっちゃうわけですよね。ある社会で地位を築いてきた人が、再就職難でまったく経験もない分野で一からってのは、かなり厳しい現実ですよね。 |
 | 新たにスタートする人って、経験豊富な小学生みたいなもんじゃない。小学生なのにムケているみたいなもんでしょ(笑)。だから下手に一緒に風呂に入れないみたいな(笑)。 |
 | あははは。 |
 | 「お前、そんなところだけ一人前で」みたいな(笑)。だから、使う方も使いにくいよね。今、団塊の世代がお金あるからって、リゾートなんかバンバン行ったりするけれど、逆にそういう人たちはリゾートをうまく使えない。今までやってなかったから。だからいつまでも働いていたいんだよ。 |
 | あ〜、頭でっかちになっちゃってるんですね。 |
 | そう。欧米なんて普段から長期休暇を取る制度があるから、歳になってもそういう遊び方ができるけど、日本の場合は仕事中心できているから、仕事が終わって「さぁ余暇に行きなさいよ」ってされても、突然は無理だよね。もちろんそうでない人もいるけれど。僕の同級生の中にも、ずっと前から、持ってる土地に有機栽培の畑をつくろうと思っていて、定年迎えたあとすぐそっちに入っていけた人もいるけれど、そうでない人はそうはいかないよね。引きずるんだよ、仕事を。 |
 | そういうときはじめて孤独とかを感じるんでしょうか? |
 | そうかもね。友だちも歳とっていくし、仕事もないし。だから余暇の過ごし方や休暇とか、趣味とかっていう方に走れる人たちは幸せだよね。 |
 | 志が高く仕事もバリバリの女性がいたとします。独身で自分の好きなようにお金が使える。おしゃれやグルメも大好き。そういう充実感って、なぜか20代のオトコには、うまく伝わらないですよね。そういう場合、女性は男性に対して、どう自分を表現していけばいいですかね? |
 | 究極には、気にしなきゃいいと思うけど(笑)、孤独を噛みしめるってことも大事なんじゃないかな。かつ、孤独を嘆かない。こういう女性の姿は、20代の男にはたまらなく響くよ。 |
 | 響きますね。 |
 | すべてがパーフェクト、毎日楽しくて仕方ない!っていう人生だったら、こんな嬉しいことはないけれど、そうはいかないのよね。生きるのは辛くて大変なことだから。小さな幸せをどれくらい大きく感じられるか、そして、どこで腹をくくるかが大事。それが結婚や昇進したときなのかどうかは分からないけれど。 |
 | なにもかもがアニバーサリーではくくれませんからね。 |
 | 男の場合は、腹くくるとしたら結婚したときや、会社のなかで地位が上がったときとか、逆に窓際に追いやられたときとか多くあるけれどね。女性の場合はよくわかんないけど、やっぱ男も女もどれだけ働こうが地位が上がろうが、どれもすべては生活や自立のためにあることだからね。理想から現実へと視線が変わるとき、人は誰もが腹をくくると思うんだよ。結婚しても離婚する可能性はあるし、離婚したら仕事は続けなきゃならないし。 |
 | 以前、離婚を当たり前だと思っちゃいけないって仰ってましたよね。 |
 | え、ホント? 昨日言ったことすら忘れちゃうから覚えてない(笑)。
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 | (一同笑) |
 | 結婚することが薄くなっちゃいますもんね。 |
 | 結婚にしろ離婚にしろ、今は、種の存続っていく感覚はほとんどないよね。個人個人の価値観ベースになってきて、それが一緒ならずっと居るし、そうでないなら別れるし。「今までお父さんの面倒みてきたけれど、もうそこそこ私もいい歳だし、小金もあるし、こんなオヤジとはいることねぇ」って。実際そんな理由で熟年離婚が増えてきてるし。 |
 | 男性も女性も平等なんですね。 |
 | これからもっとそうなるよ。けどさ、自分のやりたいことが見つかれば素晴らしいじゃん。でも男の場合は、歳とると汚くなるから、別れて正解かも(笑)。不思議なもんで、いじわるばぁさんって、どこか楽しいしカワイイところあるじゃない。でもなぜか、いじわるじいさんって、ほんとに憎らしいというか、意地悪いというか。 |
 | おばあちゃんって、猫が似合う時点でかわいらしいですよね。 |
 | 僕は、ブランデーをかわいがりながら猫飲んでます。 |
 | よくまぁ適当なことがパンパンでてきますよね。感心します。 |
 | 褒めてくれるの? ありがとう。なんかさ、何でも時代のせいにしちゃうけど、最近なにかと昭和の時代がもてはやされているでしょ。今が厳しい時代だったら、昔を振り返っている余裕ないはずじゃない? 何もなかった時代にノスタルジーを感じるってのは、今があまりにも豊か過ぎるんだろうね。 |
 | 単なる豊穣と飽食ですね。 |
 | 飽食だから軽薄が生まれる。ん、となると僕は時代の寵児? |
 | 高田さんは軽薄じゃないです。テキトーです! |
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(その4へつづく) |