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 | 尚之さんとは何度かお会いしているんですが、フミヤさんとはなかなかお話する機会がなくて。ライブは何度か拝見していたんですが。 |
 | (フミヤさん※以下F)(F)あ、ホントですか? |
 | 同級生ですから。1962年生まれの。 |
 | (F)そーかぁ、あんまいないんだよね。 |
 | 相撲取りの大乃国とか 元ライオンズの秋山とかですね。 |
 | (F)野球選手でも、この歳になるとほとんど現役引退してるんだよね。 |
 | (尚之さん※以下N)古田さんとかは? |
 | 古田さんは65年なんですよ。尚ちゃんのひとつ下。 |
 | (N)あー、そんな若かったんだ? |
 | (F)そう。俺らは秋山世代だから。 |
 | (笑)人間的に45歳っていったらどのあたりなんですかね。まだ上昇中ですよね? |
 | (F)さすがに「上昇中」とは言えないんじゃない?(笑) |
 | (藤井フミヤは)そんなことないでしょ。 |
 | (F)いや、一般的に言ったらだよ。だって40だって半ばよ? |
 | そろそろツライ数字に感じてきましたよね。 |
 | (F)90歳まで生きるとしても、もう半分過ぎてるからね。 |
 | 90歳までのビジョンって、描けます? |
 | (F)描けん(キッパリ)。 |
 | 歌唱いとしてはどうなります? |
 | (F)そうね……。この間ね、小田和正さんのライブ観に行ったの。それで「声は変わらないんだ」っていうことが良く分かったね。なんか良かった。 |
 | 御年60歳ですよ。 |
 | (F)全然変わらなかったね。 |
 | フミヤさんの声に、イイ感じの粘り気みたいのを感じるんですけれど、実際デビューされてから声質って変わりました? |
 | (F)全く変わってないですね。でも歌い方とか技術力は増しているので、昔よりは上手くなっている、確実に。 |
 | 尚ちゃん、音楽のプロフェッショナルとして、ボーカリストの兄貴をどうみる? |
 | (N)僕はボーカリストじゃないから、常に横っていうか、後ろにいることに慣れちゃっているわけですよ。だから自分の作った曲でも、兄貴が歌っているものは僕では歌えないんです。それはもう兄貴のモノになっているので。自分の作った曲すらも歌えない。何かね、特別クセがあるわけでも、変な歌い回しをするってことでもないんだけど、だからこそモノマネしにくい。普通に歌っているから特徴がないっていう。そこはすごいなって思いますよ。 |
 | (F)逆にチェッカーズのときの歌で「にゃみぃだ〜のぉ〜♪」みたいなのが、最近はないもんね。ああいう特徴が削られてきたよね。 |
 | (N)そうだね。 |
 | 今回のアルバム『Ants』も聴かせていただきました。良い意味で軽いですよね。 |
 | (F)キーボードが入っていないからね。鍵盤楽器ゼロで、フォーピースのバンドだったから。 |
 | 藤井兄弟には音楽以外にも発信しているものがありますよね。街がついてきたっていうか、勝手に時代がついてきたっていうか。 |
 | (F)どうかな。時代をどうしようっていう大それたことは思わないね。 |
 | 昔はあったでしょ? |
 | (F)昔は……そうね、ファッションにしても歌にしてもあったね。アンテナが高かったので。モノに興味あったし。 |
 | 今はどうですか? |
 | (F)ない(きっぱり)! 物欲がないです。 |
 | 45歳ってつくづくヤバい歳ですよね(笑)。 |
 | (F)そうねぇ。でも興味はないですけど、「どこの服なんですか、それ?」っていう関心は年中あります。 |
 | それなくなるとほんとうにヤバい……。 |
 | (F)そりゃさ、それなりのものは着るけど、わざわざどっかまで行って買ったりとか、こう着なきゃいけないみたいなこだわりは少なくなりましたよ。 |
 | 尚ちゃんには、藤井兄にはない、ゆっくりと深い沼に引きずり込まれるような妙な安心感があるよね。 |
 | (N)あはは! なんですか、それ? |
 | このままずっとユルくいてもいいか、って感じ。 |
 | (N)そういう連中が周りにいたからかもしれないですね。友だちとかも含めてそういうのって、自分の居心地のいい連中っていうか、似たもの同士が集まってくるって言うか。 |
 | 90年代に芝浦の『GOLD』でフミヤさん見たときは、なんかギラギラしてすっごく攻撃的なオーラ出しまくってて、「ムカつくな」って思いましたよ(笑)。 |
 | (F)あはは、15〜16年前かぁ……。なんかもうイケイケだったよね。 |
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(その2へつづく) |