カフェグローブ 知的キャリアの高感度サイト cafeglobe

ニュース 政治・経済ネタも世界の旬情報もナナメ読み

更新日:2007年4月13日 RSS

エンゼルあつみの永田町観察日記

2007年4月13日号
この子誰の子問題、どー思う?
再婚も初婚も不倫もバツイチも「民法772条」

イラスト解説は4月6日号へ
健康には歩くのがいちばん! というわけで国会内でもエレベータ使わず、階段使おうとしているんだけど。ちょっと前まで公明党の代表だった神崎さんって、健康のためによく国会の赤絨毯のうえをぐるぐる歩いていらっしゃいました。めざとい記者がそれを見つけると、ひとり、ふたり、と一緒に歩く人が増え……みんなで健康増進だ!

 統一地方選も前半が終わりましたねー。投票行きました? まだ後半戦がありますから、行かなかった人も、行った人もぜーひ、行きましょうね。

 さて今週。今や結婚する人の4組に1組が再婚!の時代。みなさんの知り合いにもあてはまる人がいるかも……の、離婚再婚、そして妊娠、にまつわる法律のお話です。

 ええと。ゆっくり読んでくださいね。今の民法の規定によりますと、「離婚してから300日以内に子どもが産まれたら、これは前夫の子どもと推定される」となっております。これ、100年前、明治時代の規定のままです。そして、これが今や問題や混乱のもとに。ちなみに300日とは十月十日(とつきとおか)、妊娠期間が根拠ですな。

 例えばね、離婚して即再婚し(男性は離婚後すぐに再婚できますが、女性は離婚から6ヶ月経過しないと再婚できないのです)、妊娠して早産したら……これはなんと! 前夫の子どもということになってしまうのでした。「それはいや!」と拒否すると、子どもは無戸籍に。裁判などをおこして今の夫の子どもとするまでは、保険証やパスポートがもらえない、という困った状況に陥ってしまうのです。

 で、この状態をなんとかしよう、ということで、いま「300日以内に生まれた場合でも再婚後の夫の子どもとしよう」という動きが出ているのです。


再婚前? 再婚後?
しかしそれってそんなに問題?

 しかーし。ここでおっきな問題が。いま、妊娠の時期が再婚の前か後かということで、明暗をわけようとしているのです。つまり、妊娠したのが再婚の後ならOKにしよう、っていうのが長勢法務大臣はじめ自民党内の保守派のご意見。これについて大臣は「貞操義務なり、性道徳なりという問題はみんな考えなければならない問題じゃないでしょうか」とご発言。

 保守派からは「不倫の子は認めないんだよ」なんていう声も聞こえてきます。

 つまりですな、結婚してる身でほかの男との子どもをつくるなんてもってのほかだ! というご主張なわけだす。

 けど! 離婚問題の判例でも、夫婦が別居した後は実質的に破綻とみなされて、その後にほかの男の人と子どもを作っても離婚の責任があるとはみなされないのです。で、300日以内に子どもがうまれた多くの場合、前夫とはたとえまだ離婚してなくても別居していたのが大半。つまり法的にも責任はないし不倫とはみなされない。つまり、貞操義務はないってことですね。まあ、同居していても、今の時代、そんなに問題かなとは思いますけどね。

 しかし反対派の方々は「家族崩壊につながる」「危険な匂いがする」!! まあこの辺の人たちは夫婦別姓にも反対している人が多いんだけど。


超!!保守!!のアニキ分が説く「貞操」
安倍ちゃん、アナタはどう思う?

 ちなみに長勢大臣は安倍首相の兄貴分。総裁選のときの公約も考えてあげたりして、首相に対する影響力大。貞操発言でもわかるとおり、超!!保守派で有名です。こういう保守派のお方を民法を所管する法務大臣にする、ってことからして安倍政権の性格がわかる、ってものですけどね。

 でね、安倍さんは今年の2月の予算委員会などでは「時代が変わってきていて(親子関係は)DNA鑑定ですぐにわかる。時代の実態を考慮しながら検討を進めている」と、前向きとも思われるご発言。しかしこのときは「よくわかってなかったんじゃないか?」という声が。その後、長勢さんに説得されて消極的な姿勢になったようであります。

 ちなみに公明党はこの問題の解決に積極的。でもねえ、自民党がねえ……。

 というわけで、みなさんはどう思いますか?ではまた来週です。
バックナンバー
text / Angel Atsumi
illustration / Hasegawa Maki