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No.048 大声で戦って自信を手に入れる!
海外生まれの護身術を体験 |
「来るな!」「そう、お腹から声を出して!」「あっちへ行け!」「いいね〜!」。学校の教室より少し小さいくらいの部屋。女性たちの声が響き渡った。大声を出すことから始まる護身術。ここでは「キャ〜」なんて言っていてはダメ。もし夜道で襲われたとき、あなたは力強い声で“NO”を言えますか?
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 | まずは大きな声を出すところから。
全力で襲ってくるマガーに立ち向かう! |
参加したのは女性のための護身法などの指導、講座を開いているNPO「FAIRWIND」が実施している「モデル・マギング」という体験コース。「モデル・マギング」とは、完全防備をした暴漢役の男性(マガー)を相手に実技を行なう、アメリカで考案された護身術だ。
レッスンには20〜30代の女性数人が参加。ちょうど話しかけやすい少人数制だ。最初は相手を威嚇する大きな声を出す練習からスタート。いつも出さないような大声で、最初はけっこう恥ずかしい。みんなも遠慮がちだったけれど、講師の八木るみ子さんに励まされるうちにいつの間にか大きな声が出るようになっていた。すると不思議なことに、だんだんカラダがポカポカしてきて、全身に力がみなぎってきた!
さて、いよいよ実技に突入。わくわくする反面、アメフトのガードを改造したものを付けた大きなマガー(暴漢役の男性)の迫力に圧倒され、ちょっと怖気づきそうに……。
まず、顔の前で両手のひらを開いて構えるのがスタンディングポジション。脇をしっかりとしめるのがポイント。目潰しのときはすべての指をすぼめて一瞬つき、すぐにスタンディングポジションへ。股間を攻撃するときは相手のふところに一歩踏み込んで奥のほうへひざを蹴り上げる。ほかにも鼻を下からついたり、エルボーなどなど。
な〜んて、言うのは簡単、実際は相手のふところに踏み込むなんてとても抵抗があること。でもきちんと踏み込まなければひざが急所に届かず、逆に襲われてしまう。また、前から襲われたときは相手が見えるので心の準備がしやすかったけれど、うしろから襲われたときは本当に頭の中が真っ白になってしまった。そんな中で技を繰り出していくのだから、とても難しい!
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 | 心身ともにみんなで支え合い戦ったら
夜道でも堂々と歩く自信がわいてきた |
「こう襲われたらどうするんだっけ?」と考えて動作が遅くなってしまう。そんな私たちを見て、八木さんが声をかける。「どんな順序でもかまいません。相手に『こいつはやめておこう』と思わせればそれでよいのだから」。そっか、そうだよね。
八木さんの模範演技の後、1人ずつ順に実践していく。最初は知らない人同士だったのに、「すご〜い!」「上手上手!」とお互いを自然にほめ合うようになっていた。声をかけあい励まし合うことで、いつの間にか仲間意識が生まれてくるのも日常ではなかなかない新鮮な経験。実技が終わるころには汗ばんでエクササイズをしたような感覚になっていた。
最後に感想を言い合う時間には、みんなニコニコして「楽しかった」「みんなに褒められたのが嬉しかった」などという感想。中には「『実際に襲われたら声が出なくなるんだろうな』と思っていた。でも、今回の体験のおかげで『声は出る』という自信がつきました」という人も。八木さんいわく、「声が出ないかもしれない」というのは、単なる思い込みやテレビドラマなどによる刷り込みだそう。だからこそ、こうして体験して『できるんだ』と思えることがとても重要らしい。また、励まし合いながら諦めずに戦ったという疑似体験によって、実際の場面でも“最後まであきらめない”という自信につながるのだそう。
なるべく夜道を歩かないなど注意は必要だけれど、誰にも襲われないという保証はない。こういった少しの訓練だけでも「戦える自信」を身につけることはできるし、その自信がいざというときに自分を守ってくれるのだ。すべての女性にぜひ体験してみてほしい、と思いました。 |
| text & photos / Kuriki
Kazumi(Cafeglobe) photos / Cafeglobe | |  |
| | | うしろから抱き付いてきているのが暴漢役の男性「マガー(mugger/暴漢)」。心の準備をしていても背後から襲われるのは、とても怖い。 |
| | | うしろから襲われたときは足を踏みつけ、ローエルボー&ハイエルボー。頭ではわかるものの、最初のうちは体が思うように動かない。 |
| | | 首を絞められたときは両腕を組み、上から振り落とす。日常生活ではなかなか思いつかないような方法もたくさん伝授してもらった。 |
| | | 相手に押し倒される前に、こちらから地面に落ち、近寄ってきたところを攻撃!
相手に不意をつかせることが大切なのだそう。 |
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