カフェグローブNo.056 世界の最新インテリアの祭典、「ミラノ・サローネ」達人は「裏サローネ」を練り歩く - 旬のうわさをキャッチ!トレンドバズ

NEWS ニュース 政治・経済ネタも世界の旬情報もナナメ読み

powered by Yahoo! 
JAPAN
更新日:2005年5月24日



 No.056
世界の最新インテリアの祭典、
達人は「裏サローネ」を練り歩く



  4月13〜18日の6日間、ミラノでは恒例の国際家具見本市・通称『ミラノ・サローネ』が開催された。世界中の最新デザインが発表される家具インテリアの祭典である。出展作品が、その年のデザイントレンドを決めるといわれるだけあって、世界中のバイヤーから熱い視線を集めている。

 ところが残念なことに、一般向けに開放されるのは期間中の日曜日のたった1日。ファンにとってはちょっと悲しい。しかし、肩を落とすのにはまだ早い。そんなアナタを救うのは『フォーリ・サローネ』。つまりメッセ会場の外だ。見本市開催とほぼ同期間に、市内にあるギャラリー、ミュージアム、ショールームなどを利用して行われるデザイン・イベントのことである。


鉛筆 ミラノ市内がまるごとデザイン会場
石を投げれば著名デザイナーに当たる

 今年の『フォーリ・サローネ』のイベント数は、なんと370に及んだ。メッセ会場に押し込まれるのと違って、市内の会場を巡るのは何といっても気ままなのがいい。疲れたらモンテナポレオーネあたりのカフェに入り、エスプレッソでも飲みながら道行く人を眺められる。何しろこの期間、街はファッションにも高感度なデザイン業界の人々で溢れているのだから。

まるごとデザイン会場に変身したこの街を、今年は日本人デザイナーに焦点を当てて練り歩くことにした。驚くのは、フラッと入ったヤマギワの会場などでイサムノグチ、柳宗理、内田繁、深澤直人といった日本を代表する著名インダストリアル・デザイナーの作品が、あそこにも、ここにもとさりげなく並んでいることだ。

 そのうえ、ときには大御所デザイナーが会場に現れることもあるのは感激! 一生手が出ないかもしれないデザイナーズ家具は、触ったり腰掛けるだけで大満足なのに、運がよければデザイナー本人と話をするチャンスも待ち受けている。なんともフレンドリーなイベントだ。


鉛筆 建物の中は真っ白……
霧の中で見つけたモノ

 地元ミラネーゼのリラックススポット、センピオーネ公園の中にある劇場テアトロ・アルテでは、『Lexus L-finesse』と題するアートエキジビジョンが行われていた。ちなみにLexusとは、トヨタが日本では今年8月から展開する新プレミアムブランドだ。

 エントランスに足を踏み入れるといきなり霧に包まれた。白い絨毯を踏みしめて、白い壁をつたいながら前に進む。でも、進めば進むほど霧は濃くなり、どんな展示があるのか見えない。

 演出したのは、新進気鋭の建築家・石上純也だ。彼の新作も霧の彼方に鎮座していた。カップを置いただけでバランスを崩しそうなテーブル、体重を維持できるのか不安になるローチェアー。作品には“はかなさ”が漂う。

 「作品自体に主張がありすぎるのは好きではありません。『不思議』『どうなっているの?』……作品との出会いがこんな始まりだと嬉しい」と彼は語る。一つの作品に込められた、見た目の“はかなさ”と、緻密な計算の上にある“品質”。石上ワールドは、見えない霧の中を手探りでゆっくりと解き明かしていく行為に似ていた。


鉛筆 東京デザイン、ミラノに上陸
イタリア人好みの動くハコもお目見え

 いっぽうミングッツィ美術館では、『TOKYO DESIGNER'S WEEK in MILANO』が開催された。今年で20周年を迎えるイベント東京デザイナーズウィークが、ミラノに上陸を果たしたもので、25のアーティストや企業が参加した。

 表通りには日産が持ち込んだCUBEが展示された。さりげなく置かれていたにもかからず、イタリア未発売ということもあり、来場者の熱い注目を浴びていた。日産自動車の中村史郎常務デザイン本部長は「速く走る車は目指しませんでした。走っていても四角いハコに見えればいい」と語る。

道具として、自由に使えるハコを目指したという意図が伝わったようで、ビジターからは「収納能力がストレートに伝わるデザインが魅力」という声がきかれた。さすが荷物を山のように詰め込んでヴァカンスに出かけるイタリア人の感覚である。


鉛筆 息を吹きかけると消える
生きた炎のデザイナー

 1本のキャンドルは、時には一皿を引き立て、時には眠りへの導き役をはたす。人は、空間を操る炎の神秘性に惹きつけられるものだ。村田智明デザインによる『HONO』は、炎の動きを数値化し、それを発光ダイオード(LED)で再現したものだ。息を吹きかけると風圧センサーが感知して炎が消える。さらに音量も感知するので、会場の音楽に合わせて揺らめく。

 「本来、無機質なLEDに温かみを与えた作品になりました」と語る村田氏。来場者からは未発売を惜しむ声が続々。「10本くらいまとめて欲しかったワ」との感想も。LEDの炎もまた人を惹きつけて止まないようだ。

 大都市ミラノでも、大通りから一本裏道に紛れ込んだだけで、驚くほど静寂な空間に出会うことがある。そういった場所で意外にも多く見かけるのが、デザインオフィスだ。ちょっと失敬して窓から中を覗き込むと、必ずといっていいほど、ひとりやふたり日本人と思われる若いデザイナーの姿がある。

 モノづくりを忘れてしまったといわれて久しいニッポン。でも「海の向こうで日本人は地道に活躍してるぞ!」と実感させてくれた『フォーリ・サローネ』だった。


up
text / Mari OYA
photos / Akio Oya
illustration / MR bingo

Backnumber

フォーリ・サローネの会場の目印は……

フィリップ・スタルクデザインの……

内部の仕掛けがバランスを取るので、まさにお椀……

ロス・ラヴグローヴの『GEON』。手を触れると……

白のコットンの上下で軽やかに登場したロス……

イスは発砲スチロールでありながら、表面には……

つまらなく見えることが……?

ミラノの街角にすんなり溶け込んでいたのは……

カタチだけを模したオブジェかと思ったら……

「日本のデザインには、細部まで行き届いた心配りが……

ミラノ・サローネの公式サイトはこちら>>


Backnumber
<No.055>
ケータイサイトやイベントで、
ケータイ読書をお試し!/2005 May 10
<No.054>
あの〈アスクル〉にも北欧デザイナー文具登場!
これで“お仕事”が楽しくなる!?/2005 Apr. 12

注目の情報

ピンクリボン運動、検診だけ?

日本女性の20人に1人がかかるといわれる乳がん。早期発見と治療を啓発するピンクリボン運動が世界規模で行われています。エスティ ローダーからは

個数限定のチャリティ商品が登場! ●ピンクのベアブリックをゲット! ≫

本当に自分の肌に合うスキンケアを探している 肌診断はコチラ→
Glam.jp公式ブロガー募集中

4コママンガ エグゼクティヴ★キマ子

vol.65
4コママンガ エグゼクティヴ★キマ子

どしゃぶりセンチメンタル

香椎由宇さん

香椎由宇さん
彼との出逢いはこの映画♪

加瀬亮さん

加瀬亮さん
「僕はけっこう切り替え下手」

辺見えみりさん

辺見えみりさん
キム兄ィとのラブラブ生活

CAFEBLO 公式ブログ新着記事

マサイマヤ族母になる

マサイマヤ族母になる
スリング再登板
4時間前

MOVIE HUNTER

MOVIE HUNTER
救われない話。でも、ずっしり残る『その土曜...
5時間前

MONICA BABY BLUEディレクター 若林恵のハイブリッド育児

MONICA BABY BLUEディレクター 若林恵のハイブリッド育児
へとり・・・
7時間前

京女のつれづれ草

京女のつれづれ草
江戸でリハーサル
9時間前

スタイリスト青木貴子「ナニ・コレ」

スタイリスト青木貴子「ナニ・コレ」
映画ポスター撮影
11時間前

大人インテリアの一考

大人インテリアの一考
エディション丸の内店オープン
14時間前

Cafeglobe社長 矢野貴久子のブログ「朝と夜の間に」

Cafeglobe社長 矢野貴久子のブログ「朝と夜の間に」
グラムメディアとの提携発表
15時間前

N35の日常(仮) パート3

N35の日常(仮) パート3
母なるテラス(さんなんぼう)
26時間前