| 生理になると下腹部や腰に痛みを感じ、仕事や家事が普段通りにできなくなる、月経困難症。実に日本人女性の3〜4人に1人は、この婦人科系疾患に悩まされているという。
原因のひとつは、子宮内膜症。これは子宮内膜に似た組織が、卵巣や腹膜など、本来あるべきではない場所にできてしまう病気。その治療法として、これまで一般的だったのが、薬や注射を用い、男性化を促す方法とニセの閉経状態をつくる方法。ところが、前者は体重が増える、後者はのぼせやめまいなどの更年期症状が出るなど、副作用が問題になっている。
実は月経困難症も、その原因のひとつである子宮内膜症も、症状は同じでもその原因はさまざま。たとえば、月経血がお腹に逆流して、アレルギー反応を起こしている場合。本来、分泌されるべきではない場所で、女性ホルモンが作り出されている場合。過剰な痛み物質が産生されている場合もある。
 | ひたすらガマン……していた
生理痛の原因を先端技術で解析 |
これら個人によって異なる原因を突き止める、新たな方法が登場した。それが「月経血検査」だ。月経血を採取して、アレルギーに関わる物質や、痛み物質、女性ホルモンの合成を促す物質など、ごく微量の物質を解析する先端科学検査だ。採血は自宅でも可能。その結果によって、自分に合った対処法や治療法を選択することができるという。 この月経血検査を受け付けている「ウイメンズクリニック南青山」では、結果が分かるまで約2週間。その後、原因別・体質別の対処法として、薬だけでなく、個人の生活習慣・嗜好も考慮して、食事指導、サプリ、漢方薬、アロマなども取り入れている。 内診に比べ抵抗感も少なく、しかも自分に合った正確な対処法がわかるとあれば、毎月の生理が憂鬱だという女性にとって嬉しい限り。
 | 自宅にいながらにして
医療機関と同レベルの検査が可能に。 | もうひとつ、自分のカラダを知るための新技術がある。ドクターシーラボの「ドクターシープログラムDEMECAL 血液検査サービス」がそれ。新開発の血液ろ過セットで自分で血液を採取し、分析センターに送付するという在宅血液検査サービスだ。これまでは、ある程度の量の血液を遠心分離機にかけるというプロセスが必要だったが、新技術によって指先から取った微量の血液を即時に血液と血漿成分に分離することが可能に。 セットに同封されている問診表などと合わせて、医療機関と変わらない血液検査結果を知ることができるという。
とはいえ、これで万全、というわけではもちろん無い。こうして最初の扉を開けた後は、医療機関も賢く利用し、自分のカラダについてきちんと把握していくことこそ大切だ。自分自身で健康に責任を持ち、病気を予防するライフスタイル、“セルフメデュケーション”の第一歩としてこういった最先端の技術を上手に取り入れていきたいもの。 |