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No.089 病気のリスクが低くなるってホント? OC(低用量ピル)の知られざる副効用 |
「避妊効果は抜群らしいけど、今のところ彼もいないし……」なんてツブヤキが聞こえてきそうだけど、OC(低用量ピル)は彼氏がいる、いないに関わらず、オンナの一生をHappyにする可能性大!のクスリだって知ってた? そのメリットは避妊だけじゃなくて、例えば……。
経口避妊薬のOCだけど、服用のメリットはむしろ毎月の生理のときに感じられるはず。 「OCは、含まれる女性ホルモンが脳に作用して、卵巣からの排卵を止めることで避妊効果が得られるクスリ。卵巣の活動はホルモンの分泌を含めて“お休みモード”になるので、ホルモンの影響で起こる頭痛やイライラ、乳房のハリなど、PMS(月経前症候群)の症状を軽減したり、下腹部痛を緩和するという副効用があります。また、近年増加中の子宮内膜症の症状を改善したり、将来の卵巣ガン、子宮体ガンなど発症リスクを低下させるのにも、OCは有効だと言われています」 と、社団法人日本家族計画協会クリニック所長の北村邦夫先生。経血量が減るので、貧血予防にも一役買ってくれるうえ、ホルモンのアンバランスで起こる大人のニキビなどの悩みにも、OCが役立つという。 なにより生理の周期が乱れなくなるから、不意に生理に突入する心配がなくなる。それだけでも、気分はずいぶんラクになりそう。
「そんなに良いなら、ユーザーがもっといてもいいんじゃない?」。その疑問、ごもっとも。最も新しい調査でも、日本での普及率は生殖可能年齢(15歳前後から49歳前後)にある女性の全人口のわずか1.9%。欧米をはじめ、世界では、すでに1億人以上ものユーザーがいて、40年以上使用されているクスリなのに、約7年前に認可されたばかり(*注)の日本では、相変わらずやや日陰者的なイメージが拭えない。 服用するには婦人科を受診しなければならないこと、コンドームに比べ高価なこと。普及を邪魔している原因はいろいろ考えられる。けど、最も大きな原因は、ひょっとすると当の女性自身が、OCを知らなさ過ぎるという点なのでは!? そう考えた社団法人日本家族計画協会が始めたのが、「OC for me!キャンペーン」。昨年からの、OCを処方する医療従事者向けのセミナーの開催に始まり、一般向けのオフィシャルサイトの設置、交通機関での広告展開などなど、ただ今積極的に展開中だ。
日本のOCは、経口避妊薬としての適用しか認められていないけれど、欧米ではすでにニキビ治療にも処方されるタイプや、生理と同様の出血が年4回しか起きないタイプもある。OCは、避妊薬というよりも、女性ホルモンが原因となるトラブルから女性自身の健康を守り、快適な生活を送るためのものへと進化している。 「OC for me!キャンペーン」の一環で、7月末から8月13日に、東京メトロの主要駅20か所に、OCをイメージしたヘアゴム付きの大型ポスターなど登場するのでご注目を。アナタがOCを知ったり、服用を始めたりすることが、他の女性へのサポートにもなるし、友だちの悩みを解決するのに役立つかも知れない。婦人科に関する悩みを痛切に感じているのは、私たち女性。なら、みんなで理解を深めて助け合おう、って思いませんか? |
| text & photos / Kikui Tomoko |
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| これは28錠タイプのOC。1日1錠を矢印の順番に飲んでいき、最後の7錠は成分を含まないプラセボ錠を飲む、というもの。このプラセボ錠服用期間に、生理同様の出血(ただし量は少ない)が起こる。処方を受けるには、婦人科を受診しなきゃいけないけど、持病や喫煙などの問題がなければ問診と血圧測定のみでOK。費用は1シート3000円前後。プラセボ錠を含まない21錠タイプもある。 |
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| 「OC宣言」リレーへの参加は、「分かった」というボタンをクリックするだけでなく、知りあいに「伝える!」という方向もあり。伝えるためのツールとして、ひとり1回の応募で3個のOCチャームをプレゼント中。携帯や鞄につけて、「私もOC、知っているよ」とアピールすれば、OCの輪も広がりやすくなるはず。 |
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この夏、東京メトロに登場する大型ポスター。ボードについたヘアゴムは、ピリッとはがして、持ち帰ってOK。 (*注) これ以前、日本では避妊目的でのピルが認可されておらず、月経不順や無月経など、月経トラブルの治療薬として使われている「中・高用量ピル」を、必要に応じて避妊用に転用していた。 |
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