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No.104 “産後”と向き合い人生を創る! 「美しい母」のためのプログラム |
子どもを持った後も、自分らしく生き生きと活動し続けたい……そう考える女性に向けたサービスが次々に生まれつつある。たとえば、保育園であずかってくれる時間を超えて、子どもの面倒をみてもらいたいときのベビーシッター。子どもはすぐ熱を出すけれど、保育園はあずかってくれない。そんなときに助けてくれる病児保育サービス……。 『マドレボニータ(スペイン語で「美しい母」の意)』は、出産後の不安定な身体と心のケアをするプロジェクト。代表の吉岡マコさんは言う。「日本では、出産前の公的サービスは充実しているけれど、産後に関してはまったくないんです」。確かに、母子手帳の交付や産前の検診はあるけれど、出産後の母親のからだに対する配慮はない。 吉岡さんがそのことに気づいたのも自身の妊娠、出産がきっかけだった。当時、体育の教師をめざして大学院で運動生理学を学んでいたが、出産による肉体的ダメージの大きさと、それに対して何のケアもない現実との落差に愕然とする。何もないなら自分でやろうと98年、プロジェクトを立ちあげる。
現場で試行錯誤を繰り返しながら改良を繰り返してきたプログラムはとてもユニーク。まずスタジオに入ると、真ん中に敷かれた大きな布の上にはほよほよ動く赤ちゃんが……。そう、教室には生後半年未満の赤ちゃんを連れてきていいのだ。プログラム中の授乳やおむつ替えももちろんOK。吉岡さんの考案したプログラムは、赤ちゃんを抱っこしたり、世話をしたりするときにも筋力がアップし、体型が美しくなるエクササイズになっている。 2時間のプログラムうち、前半はからだ編。音楽にのってボールのうえに乗ってはずみ、有酸素運動を行う。もし赤ちゃんが泣き出しそうになったら抱っこして一緒にボヨンボヨンとバウンド。赤ちゃんも気持ちよさそうに腕のなかではずんでいる。肩こりや腰痛を防ぐための日常の姿勢や動作、出産で緩んだ骨盤や骨格の調整についてもも学ぶ。 そして後半は心編。「私は、今は専業主婦だけれど、やっぱり物足りないんです。自分が納得できるものをさがしたいんです」。受講生はふたりひと組になって「自分はこういう人間であり、将来像をこう描きたい」ということをお互いに率直に話し、耳を傾け合う。最初は照れて口も重いけれど、語り合ううちに、目が生き生きと輝きはじめる。 プログラム後、ある受講生は言った。「子どもを産んでから、話題は子どものことばかりで私の話に耳を傾けてくれる人はいなかった。だから今日のこの時間はとっても貴重でした」。
マドレボニータでは「子育て中のママ」というフレーズを決して使わない。「大人の女性が、出産すると急に子ども扱いされるような風潮が日本にはまだありますよね。私たちは成熟した大人の子育てを応援したいんです。母親が美しく、誇り高く生きていけるように。だから言葉遣いにも敏感でありたい」(吉岡さん)。 活動を初めて8年半。少しずつではあるが、環境も変わってきた。もはや女性が子どもを産んでも仕事を続けるのは当たり前になりつつある。また、産後の女性の身体の変化についても社会の目が向きはじめた。今、吉岡さんは東大医学部とともに産後の母体に関する共同研究を進めている。 あなたは、誇り高き美しい母になれそうですか? |
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text / Angel Atsumi photo / cafeglobe |
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| 吉岡マコさん。『マドレボニータ』代表…… |
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| この日レッスンが行われたのは、…… |
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| 吉岡さん手作りの会報『BONITA通信』…… |
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