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No.106 映画でもなく、舞台とも違う…… 新エンタテイメントに釘付け! |
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何年たっても傑作として話題に上る舞台がある。が、本来舞台作品は、公演が終了したら二度と観られないもの。でも、いま、あの“名舞台”の感動をもう一度味わえるとしたら!
これまでも過去の舞台を観られる機会は、なかったわけじゃない。でも、それはあくまでも劇場中継として放送されるテレビ番組や、ビデオ、DVDなどに限ったこと。本来、舞台の魅力は、目の前で役者が動き、セリフを発する臨場感やスピード感、生の迫力があってこそのものだ。作品を映像化しても本来の魅力は伝わりきらず、あくまで“記録”といった印象だった。 そんな常識を大きく覆したのが、2004年にスタートした『ゲキ×シネ』だ。名前からもわかる通り、録画した演劇作品を映画館のスクリーンで観るという、新しいエンタテイメント。こう言うと、単に舞台の映像をスクリーンに投影させるだけのようだが、それだけでは終わらない。 映像の収録にあたり、劇場に設置するカメラの台数は、なんと1作品につき平均12台。ステージ上に立っている役者の表情を細かく抑える必要もあれば、さまざまなアングルからのカットも重要……。当然、カメラの数も増え「映画制作と同じくらい手間をかけて撮影している」ことになる。だから、舞台の生の迫力やスピード感をそのままスクリーンを通して伝えることができる。
舞台と映画のちょうど真ん中にあるこの新しいエンタテイメントは、伝統芸能の世界にも広がってきている。 『シネマ歌舞伎』というのがそれだ。野田秀樹の演出で話題を席巻した『研辰の討たれ』をはじめ、中村勘三郎や坂東玉三郎の当たり役作品を次々と映像化。これも『ゲキ×シネ』同様、高い映像技術で撮影されていて、芝居小屋の雰囲気から舞台の華やぎ、衣装などの美しさをあますことなく伝える。 昨年の大晦日にはオペラのライブビューイングも行われた。120年以上の歴史を誇るニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の舞台と、歌舞伎座や新橋演舞場、京都・南座などをむすんで、世界同時配信が行われたのだ。映像のみならず、その迫力の音もオペラファンをうならせた。大晦日の公演から話題となり、アンコール公演も予定されているほど。 人気の演目の舞台だと、チケットを手に入れるだけでも大変だ。興味はあっても足が遠のきがちだった舞台の世界が、こんな風に身近になってきているのは、嬉しい限り。歌舞伎やオペラなど、一度は挑戦してみたい舞台芸術への入門として「映画館で見る舞台」を利用してみるのもいい。 |
| text / Mochizuki Lisa |
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| ゲキ×シネ『髑髏城の七人〜アオドクロ』のストーリーが展開するのは、豊臣秀吉により天下統一がなされようとしていた時代…… |
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| ゲキ×シネ『SHIROH』は『劇団☆新感線』のロックミュージカル…… |
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| 歌舞伎役者としての知名度だけでなく、その美意識の高さでも知られる坂東玉三郎…… |
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| モーツァルトが作曲したオペラのなかでも、とくに人気が高い『魔笛』…… |
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