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No.122 “豆乳ブーム”一歩先行くなら? こだわり豆乳から見えてくるあれこれ |
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乳脂肪が多い牛乳に比べ、豆乳はカロリーも控えめ、イソフラボンなどの成分の効果も期待できそう……という理由で、近年の豆乳人気はうなぎのぼりに。たくさんの商品が並ぶ売り場では「一体、どれがいいの?」と悩んでしまうけど、基本的に豆乳は3種類。大豆のみでつくられたものは「豆乳」、甘味料などで飲みやすく味付けされたのが「調整豆乳」、果汁等を合わせたものは「豆乳飲料」と表記されている。 そもそも豆乳とは、吸水させた大豆をすり潰したものを煮て、濾した液のこと。濾された固形物のほうが「おから」で、豆乳にニガリを打って固めれば豆腐ができる。 今、問題となっているのが、その「おから」。もちろん炒ってお惣菜にしたり、家畜の飼料にしたり、最近ではエコ食器に加工したりして、再利用する手段も増えつつあるけれど、大豆消費大国日本においては、その多くが産業廃棄物として処理される運命に。おからの処理に困った業者が不法投棄したという事件までおきているという。 また、日本の大豆の自給率はあいかわらず低く、多くをアメリカからの輸入に頼っているのが現状。運搬距離が長いと移動や保管のためのコストもかかり、消費エネルギーからの二酸化炭素放出にもつながる。フードマイルの問題だけではなく、遺伝子組み換えや、農薬・化学肥料の使用だって気になる点だ。
どうせ飲むなら、体にも環境にもいいものを飲みたいなあーと思っていたときに出会ったのが『豆の味』(井出食品)という豆乳。この豆乳の製法はこれまでのものとまったく異なっている。まず、乾燥させたJAS有機大豆の外側の薄い膜を取り除く。これを特殊技術で18ミクロンという細かい粉状にまで粉砕して、熱湯に入れて攪拌させる。つまり、大豆のパウダーがそのまま丸ごと入っているから、おからが出ないし、栄養価も損なわれないのがメリットだ。 この豆乳を紹介してくださったのは、『豆の味』生産に協力している西澤重篤さん。食品加工工場から出される野菜屑を環境に負担をかけず処理するべく、神奈川県で循環型リサイクルセンターを運営している。「環境にも生産者にも負担がかかる“おから産廃”をどうにかしたかった。体にも環境にも優しく無駄のない循環型社会づくりに繋がれば」。 西澤さん自身、『大豆100粒運動』というプロジェクトに賛同して、長野の畑で有機大豆を育てているのだそう。「人間には旬の地野菜を食べることが大切。大豆の力を後世にも残していきたい」。 『豆の味』を飲んでみた。粉っぽいのかと思いきや、スーッとノド越しもいい。大豆本来の滋味がグッと凝縮された、豊かな風味が口いっぱいに広がる。大地のエネルギーが体内に染みわたる感じだ。
スーパーやコンビニでは、飲みやすさ重視の調整豆乳がメインだけれど、このところ、自然食品店などでは、製法や素材にこだわった無調整豆乳が人気上昇中。 たとえば、島根県産の大豆を使用した『しろうさぎの豆乳』(豆腐工房しろうさぎ)は、大豆を蒸さずに生の状態から豆乳を搾って作ったもの。まさにお豆のジュースといったふうで、口に含むと豊かな味がふわっと立ち上ってくる感じ。 豆の旨みを存分に味わいたいなら『豆100チルド豆乳』(タイシ)。土選びからこだわった有機農法でつくられた北海道産丸大豆を使用。大豆固形分12パーセントという濃さで、添付のにがりで豆腐にしても楽しみたいかも。 水にこだわるのは、『おいしい豆乳』(アサヒコ)。北アルプス槍ヶ岳の麓の伏流水を使用。豆乳の粒子を牛乳と同じレベルまで微細化する独自の製法でつくられていて、まろやかで爽快な印象が。 代わりダネとしては国産黒大豆を100%使用した『黒豆豆乳』(丸和食品)はいかが。トロ〜リした食感は、まさに「食べる豆乳」。スープにしたりと、レシピの幅が広がりそう。 普段なにげなく飲んでいる豆乳だけど、ふと立ち止まって考えると、食の安全性や環境問題にまで思いがいたるもの。買い物カゴに入れる前に、どのように作られたものなのか、ちょっと気にしてみては? |
| text & photos / Satoh Yo |
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| 普段は神漬グリーンリサイクルセンターという…… |
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| 豆腐作りは、朝早くからはじめる大変な作業というイメージがあるが、…… |
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| 大豆や水などの素材や製法にこだわった豆乳がずらり…… |
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