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No.126 アンジェリーナ・ジョリー主演最新作 『マイティ・ハート/愛と絆』が伝えるもの |
カンヌ映画祭のインタビューで、演じた役について「名誉なことであると同時に、大きな挑戦だった」とコメントした、アンジェリーナ・ジョリー。その作品とは、『マイティ・ハート/愛と絆』のこと。彼女が主演、パートナーのブラッド・ピットが製作を担当、とハリウッドの超ホットなカップルが惚れこんだこの映画は硬派かつ感動的な一作。しかも、すべて事実に基づいた話なのだ。
この映画は、2002年にパキスタンで取材中にテロリストに誘拐されたウォール・ストリート・ジャーナル紙の記者、ダニエル・パールの事件を、その妻でフランス人ジャーナリストのマリアンヌ・パールが綴った著作をベースにしたノンフィクションの物語。 9.11事件の後、アジアの各地を回っていたダニエルとマリアンヌがたどり着いたパキスタンのカラチ。当時マリアンヌは妊娠5ヶ月。帰国前の最後の取材として、ダニエルはある男に会いに出かけ、そのまま消息を絶つ。その男を通じてアルカイダと関わりのある事件を調査しようとしていたのだ。 行方不明となったダニエルの消息を探るために、マリアンヌの元に次々と捜査関係者たちがやってくる。アメリカ領事館の安全保障担当者、パキスタンのテロ対策組織のリーダー、FBIの捜査員に、新聞社の同僚たち。それぞれに細かい情報をつなぎ合わせながら必死の捜索を続ける。最後まで夫の無事を信じるマリアンヌの元にダニエルは戻ってくるのか……。
映画化のきっかけは、原作に感銘を受けたブラッド・ピットが彼の製作会社であるプランBエンタテインメントを通じ、原作者であるマリアンヌにコンタクトを取り、映画化する権利を獲得したことからはじまった。 アンジーは最初は映画とは関係なく、あくまで友人としてマリアンヌに出会い、子どもを持つ母親同士、一緒に子どもを遊ばせるような関係だったのだそう。実際に映画化の話が進んでキャスティングの段階になったとき、マリアンヌ役にアンジーを推薦したのは、マリアンヌ本人だった。彼女を尊敬していたアンジーは、そのときのことを聞かれて、名誉と同時に挑戦だったという冒頭のコメントを残している。 マリアンヌのそばで、入念に取材を続けたアンジー。役作りの上では、昨年、娘のシャイロを出産した経験が、この事件が妊娠中のマリアンヌにとって、どれだけ酷なことであったかを理解するのに役立ったと語っている。また、自らも国連難民高等弁務官事務所親善大使など、社会的な活動を熱心に続けている彼女にとって、テロリストを一方的に憎むのではなく、寛容な心を持ち続けようとするマリアンヌは、かなりのハマリ役だといえそう。
ダニエルとマリアンヌの愛の物語と並行して、大きなテーマになっているのが、宗教や人種の違う人たちが協力し合うということ。マリアンヌ自身もキューバ生まれのフランス人で仏教徒であり、ダニエルはユダヤ教徒。捜査メンバーは、ヒンズー教徒、キリスト教徒、イスラム教徒と、信仰も国籍もバラバラ。国どうしの関係によって捜査がジャマされるような場面もあるが、彼らはダニエル救出という目的に向かって団結し、信頼を深めていく。 監督は、2006年のベルリン映画祭で銀熊(監督)賞を受賞した『グアンタナモ、僕達が見た真実』や『ひかりのまち』など、社会派作品から文芸映画まで幅広く手がけるマイケル・ウィンターボトム。彼の撮影の特徴である、手持ちカメラの長回しや即興を多用することで、マリアンヌはじめ登場人物たちの感情の動きがよりリアルに伝わってくる。 最後までテロに屈せず、愛する人を信じ続けたマリアンヌと、事件を解明するために全力を尽くす捜査官たちの強い絆と友情に、観た人はきっと心を動かされるはず。 ※今回、cafeglobeユーザー限定『マイティ・ハート/愛と絆』試写会に25組50名さまをご招待! 一足先に話題作をチェックして。 |
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text / Miyamoto Hiromi photos / UIP |

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| 『マイティ・ハート/愛と絆』…… |
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| 役作りのために、髪型も変えたアンジー…… |
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| 深い愛で信頼し合うふたり…… |
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| 国も人種も宗教も違う捜査メンバーたちが…… |
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