N.Y.では、オーガニックなものが相変わらずの大ブーム。食べ物のみではなく、ファッションやコスメ、スパなどに至るまで浸透している。なかでも注目したいのは、エコロジーとファッションを結びつけたというブランド『Ecoist』のバッグ! 従来の「ロハス=地味」という、今一つ可愛くない!?概念を破り、このバッグはおしゃれにうるさいニューヨーカーに大好評。2004年のデビュー以来、日々ファンを増やし続けている商品の人気の秘訣とは?
「リサイクルキャンディラッパー」シリーズのバッグの数々。とてもカラフル。デザインはシンプルで使いやすい。 ブランド名の『ECOIST』は、モダンなエコフレンドリー・ライフスタイルを好む人という意味。エコフレンドリー・ライフスタイル――自分のおしゃれや生活の一部に地球へのやさしさを考えた商品を取り入れ、地球の環境破壊問題などに関心をもつライフスタイル――というロハス発祥の地アメリカらしい提案。『Ecoist』はその想いを身近なファッションを通して伝えるべく2004年に登場。マイアミ発 のこのブランドは、母 ヘレンと、ヤイーヤ&ジョナサン兄弟が運営するファミリーカンパニーだ。
『Ecoist』共同経営者。(写真・左)ヤイーヤ氏 (中)母 ヘレンさん(右)ジョナサン。マイアミのオフィス内にて。 『Ecoist』が作るバッグの原材料は、ミスプリントで廃棄されたお菓子などの包装紙。通常、これらの包装用に使用される素材の印刷ミスのものはすべて産業廃棄物となるが、『Ecoist』はこれらのミスプリント包装紙を引き取り、リサイクル使用してユニークなハンドメイドのバッグを作成しているのだ。こうすることにより、日々莫大な量で増え続ける地球のゴミを少なくする努力を行っている。
設立以来、消費者に訴えているブランドメッセージは、「環境問題への個人の認識を高め、私たちの地球を日常生活を通して守ってゆくこと」。彼らのブランドビジネスは、オーガニックな生産体制、環境保護への協力、そして雇用に関する社会問題の改善なども深く考慮した“地球の健康”を深く考えたものといえる。たとえば、バッグのハンドルやベルトにも、マイクロファイバー・スウェードやレザー、ヘンプなど地球に最も害のない“自然にかえる素材”を使用。この「リサイクル素材でゴミを減らし、環境破壊の恐れの少ない素材を使用することで地球を守る」という発想が大企業の目にもとまり、『コカ・コーラ』や『ディズニー』とのコラボ商品も近日登場する予定だ。
また、バッグを購入するたびに“世界のどこかにあなたの木が植えられている”という、「地球環境保護参加型商品」なのもこのバッグが人気になっている理由のひとつ。伐採や天災で森林が破壊された地域に木を植える植林活動団体『Global ReLeaf Campaign, Tree for the future』に参加し、バッグの売り上げの一部で木々が植えられてゆく環境保護システムを取り入れている。また、『Ecoist』の経営陣であるヤイーヤ&ジョナサン兄弟は、植林が必要な地域に実際足を運び、木々を植えたり、井戸の作りかたなど指導するなど、生活途上国の人々の生活向上の手助けもしているそうだ。
バッグは、メキシコやペルーの熟練職人が制作。手作業のため小さいもので2〜5日間、大きなもので5〜7日間かかる。「フェアトレード」の思想に基づき、彼らの賃金や労働時間などは正当な範囲に保たれ、また子どもや未成年者の雇用は一切していないという。 「可愛いバッグを買って、地球の将来へのお手伝いもできる」ところが「知的なおしゃれさんであること」が大好きなニューヨーカーにウケている理由。“21世紀型ロハスファッション”として注目を浴びるこのバッグ、N.Y.はもちろん、東京なども含め世界250店舗以上のブティックで取り扱い中だ。
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『Ecoist』のWebサイト(英語)