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月餅の贈り合いは、台湾の秋の風物詩 |
ここ台湾では、旧暦の8月15日は「中秋節」。日本では「中秋の名月」として知られているが、こちらでも伝統的な祝日で今年は西暦の9月25日にあたる。この中秋節には、「月餅」を食べながら月を観賞するのが恒例の慣習だ。
「月餅」は、日本の中華街でもおなじみの、小豆などの餡が入った中華風の饅頭のこと。台湾をはじめ中華圏では、この時期に日ごろお世話になっている人に月餅を贈る習慣があり、企業の営業担当者は、得意先に月餅を配り歩くのも仕事のひとつとなる。このため、オフィスではいろいろな取引先から届いた月餅が選び放題。さらに家にも、知人や親戚から贈られた月餅が。おかげで、おやつはいつも月餅……という状態になりかねないが、お店にとっては重要なかき入れ時。伝統的な菓子店のほか、ホテルやコンビニ、カフェなどでも熱い「月餅」商戦が繰り広げられている。
ホテルの月餅ギフト広告は、通りに面した場所で大々的にアピール。
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ホテルからコンビニまでが競い合う |
各ホテルが出す月餅は、贈答用パッケージにも工夫を凝らして高級感で勝負しているようだ。数量限定の木製の箱入りや風呂敷包みなど、趣向を凝らしたデザインが並ぶ。月餅そのものも、手作りや無添加など高品質を謳ったものが多く、伝統的な味から洋風のアレンジなど幅広いラインアップがある。
コンビニにとっても、「月餅商戦」は売上げアップのための重要イベント。お手ごろ価格の商品を投入するなど、力を入れているようだ。予約受け取りなどの便利さも手伝い、コンビニの月餅販売数は増加。地元紙によれば、大手チェーンの全家便利商店(ファミリーマート)では、去年に比べて5割増となっているという。
「月餅、予約受付中」。コンビニも月餅の販売に力を入れている。
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コーヒー風味も! 個性派の月餅も人気上昇中 |
このほか、中華文化とは縁のなさそうなショップでも個性的な「月餅」が味わえる。星巴克(スターバックス)では、コーヒー風味の月餅ギフトセットを販売。昨年、この時期に日本に帰省する際にお土産に購入したところ、「洋菓子風ながら中華」な月餅が好評だった。また、こちらでも人気のハーゲンダッツでも、アイスクリームの月餅を売り出している。このあたりは、月餅のこってりとした餡子が苦手な人でも食べられそうだ。
年間30億台湾ドル(約105億円)規模といわれている台湾の月餅市場。中秋節が終わるまで、1年で最も熱い月餅合戦が続きそうだ。
<写真左>ハーゲンダッツのアイス月餅。ほかにも、スタバからはコーヒーやジャスミン風味のフレーバーが出たり、マカロン風の月餅まで登場。<右>こちらは、餡子ぎっしりの伝統的な月餅。