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1週間に7着 1ヶ月間毎日違う服 |
エコロジー意識の高まる昨今、イタリアでも大都市を中心に自転車シェアリングやカーシェアリングの試みが始まっている。そうした中、北部・ブレーシャでは、なんと「ドレス・シェアリング」、つまり洋服のシェアリングを行なう店が登場した。
店名は『eGo(エゴ)』。イタリア語の「ecologico guardaroba organizzato」の略で、「環境に優しいクローゼットを用意しています」という意味が込められている。
『eGo(エゴ)』の店内。母娘で登録して、毎週仲良く来店するお客さんも多いとか。カジュアル、クラッシック、ロマンティック、スポーティなど、多くのシーンに対応できるラインを揃えている。 photo / eGo 同店は女性専用。利用者は年間契約料99ユーロ(約16,000円)に加え、月額使用料96ユーロ(約15,500円※)を支払う。すると店頭で1週ごとに7着分の洋服をレンタルすることができるサービスだ。
※8月26日現在 1ユーロ=162円で換算 春夏と秋冬とでは商品ラインナップが変わり、各シーズン約120点のコレクションからパンツ、スカート、シャツ、セーター、ワンピースなどを自由に選ぶことができる。サイズも、1デザインあたり5種類用意されている。その充実したラインナップの背景には、デザインから仕立てに至るまですべて『エゴ』自社で行なっていることがある。
リゾート地でのパーティにも映えそうなオフショルダーのドレス。購入するには「印象が強すぎて、何度も着るには……」と躊躇しそうになる服でも、レンタルの気軽さで冒険してみたくなる。photo / eGo スタッフのひとりヴァレンティーナ・ロヴェッタさんによれば、今年6月のオープンから口コミで評判が広がり、現在はキャリア女性をはじめ、10代から50代までと幅広い年齢層の女性に支持されているという。「それとは別に、次の秋冬コレクションに向けて約400人が登録待ちなんです」と盛況ぶりを語ってくれた。
『eGo(エゴ)』のサイトでは、スタッフたちが自らモデルを務めている。現在は、秋・冬コレクションの準備にラストスパートの毎日とか。photo / eGo
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洗濯不要! 働く女子に嬉しいサービス |
人気の秘密は、仕事に家庭にと多忙な女性たちの心理とニーズをうまく捉えているところにありそうだ。
例えば着用後の服は、専用袋にいれたまま返却するだけでクリーニングの必要はない。毎日の洗濯やアイロンがけの手間が面倒な人にはありがたいシステムだ。
ちなみに月額使用料を日割りにすると1日あたり3.20ユーロ(約500円)になる。これはイタリアでクリーニング店に洋服1枚を持ち込んだ時の一般的価格を参考に設定したものという。
シーズンごとに流行の服を身につけられるうえ、購入するのにはちょっと勇気がいるような服でも、レンタルなら気楽に冒険できそうなのも嬉しい。太ったり痩せたりと体型が変わってしまっても、豊富なサイズが揃っているので安心だ。
さらに、購入したものの似合わなくてお蔵入りになる服も減りそうだし、購入回数が減る分、クローゼットが整理されてスペースの有効活用にも繋がりそうである。今後シーズンオフには、使用済の洋服を格安販売することも予定されているので、試してみて似合った服があれば自分のものにするチャンスもある。
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誕生のきっかけは、女友だちのぼやき |
『エゴ』の考案者であるヴィットリア・ボーノさんは、オープンに至るまでのいきさつをこう話してくれた。
もともとパタンナーとして仕立ての仕事をしていた彼女は、現代の女性たちに役立つ新しい事業ができないかと模索を続けていたそうだ。そんなある日、女友だちがぼやいた一言が、彼女に大きなヒントを与えてくれた。
「誰か私の代わりに洗濯やアイロンをしてくれる人はいないかしら。毎日忙しくて、自分の洋服を買いに行く暇さえないんだから」
こうしたニーズに応えることこそ、自分の新しい仕事なのだと、ヴィットリアさんは確信したそうだ。
『eGo(エゴ)』考案者のヴィットリア・ボーノさん。
パタンナーとしての長年の経験を生かし、デザインから仕立て、サービスまでをプロデュースしている。photo / eGo
不況の続くイタリア。「ブランド品はハイクオリティであるとわかっていても、なかなか手が出ない」とこぼす人が多い。かといって、コストダウンのみを追求した廉価な服を買っても、長持ちせずすぐに捨てられる運命にあるものが多い。ヴィットリアさんは、エコな暮らしとは程遠い現状を見るにつけ、良質な服を提供して、多くのお客様でシェアできる『エゴ』のサービスには、大きな役割があると考えている。今後は、全国にフランチャイジング展開することを目指しているそうだ。
姉妹で洋服を交換したり、友だちからパーティ用のドレスを借りるといった経験は、誰もが一度や二度あることだろう。日頃自分では絶対に選びそうにない服が意外に似合ったりして、ワクワクしてしまったりするものである。『エゴ』は、今までと違った自分を発見できるお店としても楽しめそうだ。
<関連リンク>
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『eGo(エゴ)』のWebサイト (イタリア語のみ)●
パリで広がっているのは、自転車シェアリング!