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こどもの城では、音楽や造形、体育、映像など幅広いジャンルにわたり、こどもを対象とした“あそび”のプログラムを開催しており、参加することで楽しみながら体験できます。たとえば、簡単なアニメーションをつくりながら映像の仕組みを知ったり、音に合わせて体全体で音楽を表現したり、“あそび”を通して、出会いと発見、仲間づくりができるように工夫されています。
さらに、このようなプログラムの企画立案・実施のノウハウを全国の児童館・児童センターに紹介する「動くこどもの城」事業も、重要な活動のひとつ。プログラムをただ開催するというのではなく、そのプログラムのねらい、できあがるまでの背景や準備、人員の育成まで伝えていくことが目的だそう。次世代を担うこどもたちが健やかに成長する場を提供できるよう、その土台づくりの活動まで行っているのです。

ワークショップの準備

サタデー・ラボラトリーのコンセプト

今回、潜入したのは小学校向けの「サタデー・ラボラトリー」。身の回りの不思議に対して持つ「なぜだろう?」という興味や探究心を育てることを目的としています。ここは“お教室”ではなく“あそび場”。体験を通して、こどもたち自身が自分たちで「考え」「工夫し」「新たに発見する」というステップを踏んでいけるようなプログラムになるように心がけています。

企画構想

企画の構想は日々の暮らしの中から生まれます。今回の「水をろ過する」は、ペットボトルの中に砂や石などの身近な素材を詰め、一人ひとりがオリジナルのろ過器を作る過程でろ過の原理を発見するプログラムです。これは、たまたま災害グッズ売り場で浄水器を見たスタッフが、どうしてきれいな水が出てくるのだろう?とふと思いついたのだそう。
しかし、はたしてそれが“あそび”になるのか、また身近な材料を使って「どのように水がろ過されるのか?」ということを体験できるか、それが考えどころでした。ろ過器に何を使うかというのも、サイズや手に入りやすさの面でかなり悩んだとか。試行錯誤を繰り返し、ようやくプログラムが完成しました。


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ワークショップ当日

「水をろ過する」プログラムは今回で2度目の開催なので、スタッフ側も落ち着いてスタート。とはいえ、ろ過器に使ったペットボトルを倒して中身をこぼしてしまう子や、泥水が全然ろ過されない子などさまざま。何度ろ過しても泥水がきれいにならない子が多かったので、途中で砂を多く詰めた、きれいな水が出るものをつくり、ある例として置いておきました。すると、こどもたちはそれを参考にしてくれたようです。何をしたいと考えているのかを読み取ってそれに答えてあげるという対応で、プログラムは進行します。
ちなみに「水をろ過する」の第1回目は「あらかじめ見本があってそれをみんなで一緒につくる」という内容でしたが、その時のこどもたちの反応や様子を踏まえて、今回の「自分で中身のレシピを考えてつくってみる」に変わったのだとか。こどもたちの様子を見て運営を振り返り、どうアレンジすればよくなるのかを考える。それを繰り返して、よりよいプログラムができあがっていくのです。

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ワークショップを終えて…

こどもたちの感想

「泥が下から出ないように、麻の布を2枚使って砂を多く入れてみたら、うまくいったのでうれしかったです。とてもおもしろかったし、勉強になりました」(周一くん・8歳)

「1回目は7回水を入れてもダメだったので、小石とか砂利を入れる順番を変えてみたらうまくいきました。むずかしかったのは、なかなか水が出てこなくて時間がかかったこと。でもずっと待っていたら、きれいな水が出てきてうれしかったです」(蓮ちゃん・8歳)

「むずかしかったけれど、楽しかったです。泥水から、透明の水に変えることがこんなにむずかしいとは思いませんでした。楽しかったところは、ペットボトルに順番にものをいれていくところです。ちょっとはきれいな水になってうれしかったです」(光ちゃん・7歳)

保護者の感想

「ものすごくマイペースでやっていたので、終わらないのではないかとやや心配でしたが、なんとかつくり終えてよかったです。時間がかかっても、“やった! できた!”という経験が自信につながるんだな、と改めて思いました」

「“なぜ、そうなのか”がわかるのがいいですよね。私自身“どうして?”と聞かれて答えていることでも、うまく説明できているのか実感がなく、伝えきれていないのではと思うことが多くて。自分で身をもってその仕組みを体感することがどれだけすばらしいことかに気付き、改めて考えさせられました」

「最初はここに来るのさえ少し面倒な感じだったのに、スタッフの方の説明が始まると急に目が輝き始めたのがわかりました。物事をやらせるのではなくて、興味をもたせるように雰囲気をつくっていく感じがすごいなと思いました。ものを考えるということは、将来、人を思いやることにもつながるはず。ぜひまた来たいと思っています」

保護者の感想

「作ったろ過器に泥水を入れ、それが出てくるまでには少し時間がかかります。その間、水が落ちていく様子をじっと見つめていたこどもたちの真剣なまなざしと、実際に澄んだ水が出たときにわざわざ報告に来てくれるこどもたちの顔が印象的でした。
このプログラムを通して、自分たちが不思議だなと思ったことや、どうすればいいだろうと思ったことを実際に工夫してやってみることで、発見できる喜びを感じてほしいなと思っています」

レポーターより

「今の世の中、スイッチを押せばすぐに作動するなど、ブラックボックス化されていることって多いですよね。その一部分をわかりやすく見せてあげたいんです」というスタッフの言葉が印象的でした。また汚れた机をふきんで拭くなど、すべてのことをこども自身がやるようにさりげなく声をかけており、プログラムの内容以外でも自主性をもたせるようにしている点にも感心しました。
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こどもの城

こどもの城は、1985年に厚生省(当時)によって建てられた国立の総合児童センター、いわば大型の児童館です。財団法人児童育成協会によって運営され、館内には体育室・プレイホール・造形スタジオ・音楽ロビー・ビデオライブラリー・パソコンルームなどの施設があり、乳幼児から高校生までを対象に、さまざまな“あそび”のプログラムが毎日開催されています。

住所

〒150-0001
東京都渋谷区神宮前
5-53-1

TEL 03-3797-5666
FAX 03-3797-5676
こどもの城HP >>>

サタデー・ラボラトリー

土曜日に行う「サタデー・ラボラトリー」は、学校が週5日制になったことをきっかけにスタートしました。「身近にある不思議や疑問にチャレンジする」がコンセプトで、扱うテーマは科学、映像、クイズ、まんがなどさまざまです。

ワークショップの概要

サタデー・ラボラトリー

「水をろ過する」

主催こどもの城
日時2007年1月20日(土)
13:00〜16:00
(受付随時)
場所プレイホール
(こどもの城)
参加こども人数42名
スタッフ2名
参加費入館料400円のみ

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ワークショップ当日の時間割

10:00
ワークショップ会場設営開始

12:45
準備OK!

13:00
受付開始。受付が終わった順に数名ずつ説明を受けて、実験スタート。

※サタデー・ラボラトリーは、受付時間中(〜16:00)は自由に参加し、終了しだい退出できるオープンな時間割となっています。

17:30
ワークショップ終了

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