カフェグローブ・ドット・コム代表取締役。女子プロレスラー・ジャガー横田さんの45歳“超高齢”出産に勇気づけられ、不妊治療再開後に妊娠。2007年11月、同じく45歳で男児を出産。現在は多忙ながら社長業と育児を両立させる。
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フリーアナウンサー。2007年3月に俳優の前川泰之さんと“授かり”婚、9月に女児を出産。育児とフリーアナウンサーの傍ら、cafeglobe parentingでは、出産・育児体験のアレコレを綴ったブログ『マサイマヤ族、母になる』を執筆中。
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政井:子どもを持ってみて、母親としての強い覚悟のようなものができました。パートナーや親が大事だと思っても、ここまでは思えなかった、という感覚です。矢野さんは母親になったことで何か意識が変わりましたか?
矢野:私は、出産をすればすぐに母親っぽい気持ちになるのかと思ったらそうでもなくて。ただ、たとえば子どもが、病気のときとか寂しいときにしがみついてきたりすると、たとえようもない愛情が自然にあふれ出てくる。これは家族という意識からくると思うんです。そう考えると、仮に子どもと血がつながっていなくても、家族として暮らしていれば同じ気持ちになれるんじゃないかと。自分の子を持ってはじめて「もし養子を迎えたとしても大丈夫」って思いました。産む前は、自分の子じゃなかったら愛せるかどうか想像できなかったんですが、今は、どの子もすべての子がかわいいと思えますね!

政井:街なかでも子どもが気になりますね。危なそうだったら注意したくなるし、泣いていたら抱きしめたくなるし。
矢野:そう、大発見でした! あとは、子どもに関わるニュースや事件は以前にも増して気になります。
政井:ええ。それと、母親に感情移入してしまう。ニュースを聞くと、子どもを見守る親の側の気持ちにセンシティブになってしまいますね。以前からチャリティに関心があるのですが、違う国の子どもが病気で苦しんでいると聞くと、子どもはもちろん、お母さんたちを助けるためにもできることをやりたい、という気持ちが前より強くなりました。

矢野:お母さんが心配、っていう気持ちは実感として迫ってきますよね。待機児童の問題で働けなくて困っているお母さん、シングルマザーで大変なお母さん、お子さんを亡くしてつらい思いをされているお母さん……。そういう気持ちをリアルに実感できるようになったのは、母親として共感できる部分が大きいからだと思います。ところでマヤさんは母親として、お子さんにはこうしたい、という教育やしつけの方針ってありますか?
政井:子どもには私とも夫とも違うユニークな部分があるはず。そこを伸ばしてあげたいですね。自分の頭で考えて行動できて、そのときに愛情が伴うようであってほしい。あとの細かいことは気にしていません。
矢野:自分の頭で考えられる人になってほしいというのは同感です。それとね、ささやかな幸せを感じられる人にもなってほしいですね。実際には、今は子どもと過ごす時間も少なくて、子育てを保育園に頼っている部分も大きいのですが、そのぶん、子どもと接する時は全身で向き合うようにしています。たとえば食事も準備の時間はできるだけ短縮、「おいしいね」って語りかけながら一緒に食べる時間を大切にしています。私がこういう幸せを実感できていれば、伝わるかなとも思ってます。
政井:語りかけって大切ですよね。ふたりきりで話すと子どもも自分に関心が向いているとわかって嬉しいみたいです。顔を見ながら話をしたり、一緒に童謡を歌ったりする時間を、私も意識的に作るようにしています。
矢野:子どもが言っている内容を理解していなくても、まずはとにかく伝えることが大切かなと思うので、怒るときもしっかり子どもの手を握って目を見て、どうして私が怒っているかを語りかけるようにしています。
政井:子どもが表現することもしっかり受け止めたいです。娘は、最近おしゃれに興味が出てきて、自分の着るものも自分で選びたがるし、私の服を褒めてくれることもある(笑)。着るものを通じてコミュニケーションできるのは嬉しいですね。たまには一緒にドレスアップしたり、ふたりでコーディネイトを楽しんだり。そんな時間も大切にしていきたいです。
サリー ウォード著、汐見稔幸監修、槙朝子訳(小学館)
わからなくても語りかけることが大切。テストするような言い方はよくないとか、こういう遊びはどうかとかヒントをくれる本です。私はときどきうちの階段に並んで座って娘にインタビューをするんですが、本人も自分に関心が向いていると嬉しいみたいです。(政井)

