あの格付け本もきっと見逃している!
旬を味わう、和食の名店


儚い旬を追い柔軟な創造力で開花させる雄
菊池直美氏は、和の鉄人として名高い道場六三郎氏の『六三亭』で研鑽を重ねた修業時代、朝の河岸通いから晩の営業終了まで、師と寝食をともにした数少ない弟子のひとりだ。「和食の基礎を踏まえつつ、大胆にアレンジを加えるというおやっさんの発想は、驚きの連続だった」と菊池氏は語る。そんな道場イズムを受け継ぐ柔軟な“創造性”は『きくち』の真骨頂でもある。例えば、月に2度替わる品書き。10月下旬であれば、子持ち鮎などの前菜に始まり、旬の松茸、走りの根菜が食膳を彩る。ひとつの食材も“走り、旬、名残り”と時期により3つの味わいを紡ぎ出し供されるのだ。週に2度訪れるような常連には、同じ料理は出すまいと、さらに調理や味付けに工夫を凝らす。ゲストは、訪れるたびに旬の楽しみを発見し、ときにはその儚さを惜しむ。季節を取り入れた華やかな盛り付けに始まり、繊細な手仕事を感じさせる皿の数々。菊池氏の料理に対する静かな情熱は、着実にその蕾を膨らませ、今まさに、ここ銀座の地で花開くときを迎えている。| ジャンル | 和食 |
|---|---|
| エリア | 銀座 |
| 住所 | 中央区銀座8-4-2たくみビルB1F |
| 電話 | 03-3571-0041 |
| アクセス | JR新橋駅銀座口より徒歩5分、東京メトロ銀座線 銀座駅B9出口より徒歩6分 |
| 営業時間 | 17:00〜L.O.22:00 |
| 定休日 | 日曜・祝日(予約により営業) |
| 予算 | 1人あたり 夜:コース10,000〜15,000円 |


創意を尽くし美味で勝負する和食の有望株
代々木上原の閑静な住宅街に、その店は忽然と姿を現す。目立った看板もなく、コンクリートの外壁に木材をあしらったファサードからこぼれる灯りだけが頼りだ。ここ『おこん』は、東北沢の『和の○寅』が移転、2008年9月に新天地で再スタートした和食処である。 アラカルトとコースを掲げるメニューは、若き店主・小柳津(おやいず)大介氏が全国各地から厳選する旬の野菜や魚介、山形県庄内産の牛肉が主役となる。素材そのものの持ち味をしっかりと生かしながら、付け合わせやソースにいたるまで、ひと手間もふた手間も掛けて仕上げる。「料理は素材の組み合わせを意識し、旬ならではの美味しさを生かして、自分流のアレンジを織り交ぜます」と、小柳津氏。ときに洋風の技法も取り入れつつ独創的に仕上げてみせる一方、和の範疇から逸脱することは決してない。喧噪とは無縁のロケーションに、ジャズがBGMとして流れるシックな空間は「長居ができる店作りが理想。心おきなく飲んで食べて時間を気にせず寛いでいただきたい」という思いの表れだ。思いがけない場所に潜む、気鋭の新店。粋なもてなしに興じたい。| ジャンル | 会席 |
|---|---|
| エリア | 代々木上原 |
| 住所 | 渋谷区西原2-48-2 |
| 電話 | 03-3469-5004 |
| アクセス | 東京メトロ千代田線 代々木上原駅北口1番出口より徒歩5分、京王線 幡ヶ谷駅南口より徒歩5分 |
| 営業時間 | 18:00〜L.O.24:00 |
| 定休日 | 日曜 |
| 予算 | 1人あたり 夜:10,000円〜 |