観光ではなく、人と交流する旅をしたかったという本間さん。「そこに住んでいる人たちのために、何かちょっといいことをする活動(ソーシャルトラベルと命名)を旅の途中から始めました。知り合ったおばあちゃんのお店で商品を並べるのを手伝うとか、小さなことでいいんです。言葉が通じなくても思いは伝わるし、仲良くなれるし、何より面白い!」  インドのブッタガヤで床に這いつくばって授業を受けている子供たちを見て、小学校に机と椅子をプレゼントしたことがソーシャルトラベルの転機となる。「先生に大工さんを紹介してもらって見積もりを取ったら、軽く予算オーバーしていて。諦めそうになったとき、東京にいる友達が費用を負担すると言ってくれて、ようやく作業開始! ……と思ったら、大工さんがまぁ、約束を守らない(苦笑)。契約書を作ったり、お金を小出しに支払ったり、文化の違うところでプロジェクトを進めるには工夫しなければいけない、ということも学びました」  インドには机も椅子もない学校が多いのに、1校だけにプレゼントするのは中途半端じゃないか、単なる自己満足なんじゃないか。そういう葛藤もあった。  「最終的にそれでもいいと思えたことが、転機になりました。社会貢献というと、キラキラしていて聖人がすべてを捧げているイメージがあり、実は遠く感じていました。日本は諸外国に比べると社会貢献への意識が低いため、私がそうだったように聖人化しがちですが、社会をよくしたいと思うことって実はすごくシンプル。普通の人が普通にできることなんだと、今回の旅で気づきました」 後編「心ある人たちの東北復興を叶えるため、 新聞の創刊を決意」 4月25日(月)公開
text / Junko Yamazaki photos / Noriko Fukase