130808XM1_01.jpgレストランで魅惑の一皿に出会ったとき。あるいは、とっておきのレシピで作った手料理がいつになく上手に仕上がったとき。「この料理を写真に撮ってみんなに見せたい!」と感じませんか?


FacebookやTwitter等のSNSでは、日々たくさんの料理写真が共有されています。でも、なんだか私の料理写真はあまり美味しくなさそう......。料理の写真って、どうすれば美味しそうに撮れるの?

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 なぜか全然美味しそうに見えない私の写真に「いいね!」は付かず......。実物はもっと素敵だったのに!


困ったときはプロに聞くのが一番早い。というわけで、料理専門の写真教室「フェリカスピコ」を主宰するフォトグラファーの佐藤朗さんに、かわいく美味しそうな料理写真を撮るコツを習うことにしました。


カメラは、7月27日にFUJIFILMから発売されたばかりの「X-M1」を使用。機械に弱い私は内心不安だったのですが、必要なポイントはたったの3つだけでした


■ポイントは[光][レンズ][構図]の3つ



Point 1 [光]自然光で"ななめ逆光"がマスト!

「料理を美味しそうに撮る簡単な秘訣は、自然光の中で撮ること。薄暗い室内や蛍光灯の下はNGです」(佐藤さん)


というわけで、レストランの場合には自然光がたくさん入る窓際の席に座るのがおすすめだそうです。ただし、ふんわり自然な仕上がりにするためには、直射日光は避けたほうが良いそう。


「光の当たる角度は、逆光が断然おすすめ。真後ろからというよりは、ななめ後ろあたりから光があたるポジションがベストです」(佐藤さん)


私は「逆光はNG」と思い込んでいたのですが、実は逆光はとても「"オイシイ"照明」なのだとか。前面から光を受ける順光だと全体にのっぺり見えがちですが、逆光なら被写体が柔らかく光でふちどられ、影とのバランスでドラマティックな演出になります。


たっぷり自然光が差し込み、ななめ後ろから逆光が当たるポジション
にお皿をセットしたら、いざ撮影開始。

実物よりもやや明るめに撮ると、さわやかに、美味しそうに撮れます。あまり細かいことにはとらわれず『美味しそう!』という自分の感覚を大切にしてください」(佐藤さん)


ちなみに明るめに撮りたい場合は、カメラの撮影モードを「A(絞り優先)」にセットし、露出補正を「+1」に引き上げましょう。F値は小さい数字にするほど背景にボケ味が出ますので、そこはお好みで。



130808XM1_02.jpg露出補正は目盛り(液晶画面の左側)で表示されます。



というわけでこちらが順光で撮ったもの(上)「自然光で"ななめ逆光"」で撮ったもの(下)



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上)順光で撮るとのっぺりした印象に......光を背にしてシャッターを切ったので、自分の影がお皿を覆ってなんだか薄暗くなってしまいました。

下)料理の上に光が反射して、美味しそうな「照り」が出ました。お皿の下の濃い影との対比でメリハリが生まれています。



Point 2 [レンズ]ズームレンズの「望遠」で撮影しよう


ズームができるレンズには、焦点距離の数字が書いてあります。私が今回使用しているFUJIFILM「X-M1」には、16~50mmと書いてありました。私は漠然と構図を調整するためにこのズーム機能を使っていたのですが......。


「このカメラを使って料理写真を撮るときには、レンズの焦点距離は50mmに固定しましょう。構図は自分の体ごと前に寄ったり、後ろに下がったりすることで調整してください」(佐藤さん)



130808XM1_04.jpgレンズ上に書いてある数字を確認。最大数値の50mmに合わせます。



一般にズームレンズには「望遠」と「広角」と呼ばれるものがあります。「X-M1」のレンズの場合は35mmを真ん中として、それ以上が「望遠」、それ以下が「広角」。広角はその名の通り、広い角度を撮ることができますが、それは逆に言うと「周辺の色々なものが写ってしまう」ということ。背景が雑多な環境で狭い範囲の対象を撮る、料理写真のようなシチュエーションでは、むしろ余計なものがお皿のまわりに写らず、撮りたいものを狙いうちできる「望遠」が断然おすすめです。


また「広角」で撮影すると画面の端が歪むので(「広角」の極端な例は魚眼レンズ)、目で見たままの形を正しく表現するためにも「望遠」のほうが適しています。


「広角」で撮ったもの
(上)と、「望遠」で撮ったもの(下)を比較してみると......



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130808XM1_04a.JPG上)お皿の周囲にあるものまで写ってしまい、ごちゃごちゃと雑多な印象に......。端に写ったマグの形は歪んで見えます。下)撮りたいお皿だけが写って、明快な写真になりました。



Point 3 [構図]お皿は見切れてOK! 片側に寄せて撮ろう


何も考えずに料理写真を撮ると、真ん中にお皿が全部入るような構図でシャッターを押してしまいがちです。しかし......


「料理写真では、お皿を全て画面の中におさめる必要はありません。むしろ料理そのものにグッと寄ったり、画面のどちら側かに寄せて撮ったほうが、その場の雰囲気まで表現した料理写真が撮れます。


人間は写真に撮られるとき、体を斜めにしたりしてポーズをとりますよね。料理もそれと同じ。角度や構図を変えてポーズをつけ、その料理の"良い表情"を探してみてください


一番見せたい部分を中央にして全体を片側に寄せること、その料理の"良い表情"が出るポーズをつけること
。この2つが料理写真の構図選びに重要なのだそうです。


これらを意識するだけで、こんなに大きな差がでます。



130808XM1_05a.JPG130808XM1_05b.JPG上)中央にお皿が全て写るように撮ったもの。なんとなく漠然としたつまらない雰囲気......。

下)構図を意識し、片側寄せにして撮ったもの。被写体の魅力が伝わる1枚に。



■バッグに入れてレストランに連れて行きたいカメラ「X-M1」



[光][レンズ][構図]の3つを意識するだけで、雑誌のグルメページのような美味しそうな写真が撮れるようになりました。並べて比較してみるとその違いは一目瞭然、自分でもつい、うっとり......。



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使用したカメラ「X-M1」の使いやすさも大きな要因の1つでした。料理写真を撮るには、サッと出してサッと撮れる軽量感が必須だと感じたのですが、「X-M1」は本格派の重厚感あるルックスとは裏腹に非常に軽く、女性でも扱いがラクラクです


また「正直、カメラの細かい仕組みはよくわかっていません......」という私のような初心者でも、すぐに基本的な機能を使いこなすことができる。そんなわかりやすい操作性が「X-M1」のもう1つのポイントです。必要な設定が見えやすいところに配置され、直感的な操作が可能なので、機械オンチの私にはよくある"カメラの設定画面の中で迷子になる"という事態には陥りませんでした。


サッとバッグに入れて持ち運びやすい小型&軽量感とともに、「持って歩きたくなる」本格的な機能性とカッコよさ。「X-M1」はおしゃれなレストランに出かけるときのお供に最適なカメラです


◇教えてくれたのは......

130808XM1_07_02.jpg佐藤 朗(さとう・あきら)/フォトグラファー、「フェリカスピコ」代表


日本大学藝術学部卒業後、写真家・並河萬里に師事。現在は雑誌、web、新聞などで撮影を手がける。料理専門の写真教室「フェリカスピコ」代表。フェリカスピコ公式サイト>>


FUJIFILM X-M1 | 富士フイルム


(取材・文/編集部・吉川)