本屋さんで直感のままに本を選び、好きな時間にじっくり読むーー。

子どものころはあたり前のようにしていた読書ですが、大人になるととても贅沢なことに感じます。スキルアップの指南書や資料としての本を読むことはあっても「最近、どんな本を読んだ?」と聞かれて答えられない人も多いのではと思います。

でも、本選びや楽しみ方のコツを知っておけば、有意義な読書時間を過ごす近道になるはず。今回は、忙しいなかでもゆったりと贅沢な"読書時間"を過ごすためのアイデアをブックストア「SNOW SHOVELING」の店主・中村秀一さんにうかがいました

本の世界なら、貴族にも偉人にもなれる

東京・駒沢公園のほど近くにあるこの店は、中村さんのフィルターを通して選ばれた"いつか役立つ、いい本"が並んでおり、ソファでお茶を飲みながら本を読んだり、気の向くままに本が選べるとあって本好きの間で人気です。

本の世界では、想像力を駆使すればどの時代のどんな人の人生をも生きられます。しかも、その経験は意外とあとに役立ったりするものです」中村さんに読書の魅力についてうかがうと「最大の醍醐味は、自分の想像力でいかようにも色をつけられること」との答えがありました。

テレビやラジオはスイッチを入れていれば自然と情報が流れますが、読書は自分から得ようとしなければ何も入ってきません。読書は「静」の行為と思われがちですが、積極的に向き合うことで想像力が刺激される「動」の行為と言えるのかもしれません。

"香りとストーリーを関連づける"という楽しみ

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アンティークショップのような雰囲気の店内。

「好きだった男の子が読んでいた本を図書館で探して読んだ」「この本をすすめてくれた人は、タバコとコーヒーが好きな大人の男性だった」ーー、昔読んだ本を思いがけず手にとると、過去の記憶が鮮やかによみがえることがあります

これは香りでいう「プルースト効果」と同じでしょうか。フランスの文豪マルセル・プルーストの名前からつけられたもので、香りが過去の記憶をよみがえらせるというもの。

「好きな香りのあるシチュエーションで読書をすると、物語にスッと入り込めるという感覚が僕にもあります。僕の場合は、神保町の喫茶店でいただくコーヒーとカレー、それから春の駒沢公園で感じる新緑の香りですね

読書時間を濃密にしてくれる"香り"の存在

読書するとき、ストーリーによって香りをかえるというのも贅沢な楽しみ方のひとつです。そんなとき、手軽に香りを楽しめるのが、「Sawaday 香るStick」です。

厳選された香りオイルの心地よい香りが、読書タイムを演出。五感を刺激し、より素敵なひとときとして記憶されることでしょう。

せっかくなので、中村さんに"香り"を思わせる本をいくつか選んでいただきました。

『グレープフルーツ・ジュース』(オノ・ヨーコ/講談社)

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「『この本を燃やしなさい。読みおえたら。』という有名なフレーズはご存じかもしれません。『道を開けなさい。風のために』『太陽を見つめなさい。それが丸くなるまで』などと、すべて命令口調の短文で描かれた本です。考えてもみなかったことを直感的に想像することで、嗅覚だけでなく五感が覚醒されるような気がします。ジョン・レノンはこの本をきっかけにオノ・ヨーコに強く惹かれるようになったとも言われています。』

この本にあわせて楽しみたい香りは――「パルファムブラン

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本のタイトル『グレープフルーツ・ジュース』のような爽やかさが、「パルファムブラン」のトップノートのシトラスグリーンの印象にマッチします。先入観なく、まっさらな心でオノ・ヨーコの指示に従ってみたい。そんなまっさら(=ブランはフランス語で"白"の意)な香りがピッタリです。

『檸檬』(れもん)(梶井基次郎/角川春樹事務所)

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「僕にとって梶井基次郎は"パンク"なんですーー。ある青年が果物屋で檸檬を買って、丸善という本屋に置いてくる。彼のなかで檸檬は爆弾となり、本屋が爆発するところを想像するって話です(笑)。描かれた青年の心の痛みや苦しみからまだ若い檸檬を想像し、酸っぱさを感じます」

この本にあわせて楽しみたい香りは――「イングリッシュガーデン

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高級感のあるフローラルアクアティックな「イングリッシュガーデン」の香り。トップノートのシトラスやグリーンやマリンのみずみずしいイメージが、成長期にある若い主人公を彷彿とさせます。ムスクやウッディのしっとりした香りは、図書館や書店で感じるやわらかなしっとりした印象に通じる点があるように思います。

『中国行きのスロウ・ボート』(村上春樹/中央公論社)

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「安西水丸さんが描いた表紙の洋梨がいかにも香ってきそうでしょ(笑)。僕が本読みになるきっかけになった村上春樹の初期の作品です。このなかに収められた『午後の最後の芝生』はとても奇妙な話なのですが、描写がすごくおもしろい。芝の香り、お酒の香りそして、夏の香りを強く感じる短編小説で、毎年夏になると読みたくなる一冊です」

この本にあわせて楽しみたい香りは――「アロマティックフローラル

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みずみずしいきらめきを帯びた「アロマティックフローラル」の香りが、本の表紙に描かれた成熟した洋梨を思わせます。トップノートの爽やかさは芝生に通じ、ミドルノートやベースノートの甘みある上品な香りもピッタリです。

種類豊富な香りから、お気に入りを選んで

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左からスウィートローズ、アロマティックフローラル、イングリッシュガーデン、パルファムノアール、パルファムブラン、パルファムブルー。抽選で100名様に商品をプレゼントするキャンペーンを12月31日まで実施中です。

Sawaday 香るStickは、香りとデザインで選べる2つのシリーズが揃っています。「日比谷花壇セレクト」は、お花のプロが選んだ上質なフローラルの香り。ラブ、ヒューマン、サスペンスといった小説のジャンルに合わせ、お好みの香りを選んで楽しめます。

「パルファム」はブラン、ノアール、ブルーの3種類。香水をモチーフにしたグレードの高い香りが特徴で、どれも甘すぎず大人っぽい印象。ボトルはインテリア性も高くスタイリッシュなので、どこに置いてもしっくりなじみます。

Sawaday 香るStickの色気ある大人の香りは、読書の気持ちを盛り上げ、楽しみを濃密に高めてくれることでしょう。

プロフィール

中村秀一(なかむら しゅういち)

ブックストア・ギャラリー「SNOW SHOVELING」店主。2012年9月、長年暮らしていた駒沢の地に同店をオープン。店名は自身が本を読むきっかけになった作家・村上春樹氏の作品に出てくるフレーズをアレンジしてつけた。本のほか文具や雑貨を販売。もともとグラフィックデザイナーだったこともあり、店内は中村さんのセンスが随所にちりばめられた落ち着く空間。不定期で座談会や読書会もおこなっている。

Sawaday 香るStick

プレゼントキャンペーン
「Sawaday 香るStick」のいずれかが100名様に当たるプレゼントキャンペーンを実施中。

撮影/玉木知哉