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ワインランドの美食と大自然。南アフリカを五感で楽しみつくす旅【前編】

ワインランドの美食と大自然。南アフリカを五感で楽しみつくす旅【前編】

アフリカ大陸最南端の国、南アフリカ共和国。街並みや食文化に17世紀から育まれる多国籍なカルチャーが息づく、美しく豊かな国です。ケープタウンとヨハネスブルグの二大都市を訪ね、美食と大自然を欲張りに体験しました!

標高1086m、まさにテーブルのように平らな頂上が3kmも続くテーブルマウンテンは、ケープタウンのランドマーク的存在。街のどこからも眺めることができ、視界に入るたびにその雄大な姿に見惚れてしまいます。しかし筆者の滞在中は、あいにく地元っ子が "テーブルクロス"と呼ぶ真っ白な雲が頂上にかかったままでした。残念。

東京から香港経由で2度の乗り継ぎを経て、約25時間。南アフリカ第2の都市、ケープタウンへ到着。国内で最も歴史あるこの港町は、ケープ半島の北端に位置し、目の前をテーブル湾、振り返れば山々がそびえるドラマティックな地形に街並みが広がり、その美しさに驚かされます。

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また「V&Aウォーターフロント」はテーブルベイの旧港の再開発エリアで、ギフトショップやフードマーケット、レストランに水族館まで集まるショッピングコンプレックス。

港には多くのヨットやフェリーが停泊する優雅な眺めが広がります。治安もよく風光明媚なコースなので、朝夕にジョギングする人もチラホラ。立ち寄ったスーパーマーケットには、南アフリカ土産の定番、ルイボスティーやビルトン(干し肉)の専門コーナーもしっかり完備。ドメスティックなお土産探しに重宝しました。

喜望峰へサイクリング&ネイチャーウォッチング

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ケープタウンでのアクティビティは、まずは喜望峰へのサイクリングツアーに参加。ケープタウンから車で約1時間、「ケープ半島国立公園」の入り口からマウンテンバイクに乗り換え、喜望峰へ出発です。その距離、約15キロ。大西洋を眺めつつ一本道をひた走る開放感&爽快感は格別です!

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ユネスコ世界遺産に登録されたケープ植物区系保護地域の一部であり、約250種類の鳥類が生息するこのエリアでは、筆者は突如車道に飛び出してきたダチョウと遭遇! 期せずして自転車でダチョウと並走するという夢のような機会に恵まれました。

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さらにケープタウンの北100km、南アフリカ最大の湿地帯「ウエストコースト国立公園」でも貴重な経験が。取材時の9月はまさにワイルドフラワーが咲き誇る季節。ナマクワランド・デイジーが開花するのは1年の中でもこの数週間だけなのです。荒涼とした原野をオレンジ色のデイジーが覆い尽くす眺めは幻想的な美しさでした。

色鮮やかな街並みに目を奪われる「ボカープ」地区

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かつては「マレークオーター」とも呼ばれ、ケープタウンの観光名所となっている「ボカープ」。その昔、オランダ人によってマレーシアやインドネシアなどのアジアやアフリカ諸国から労働力として入植させられた人々をケープマレーと呼び、その子孫が代々居住するエリアです。

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パステルカラーに外壁を塗った家々が特徴で、そのどこか懐かしい色合いにふとマレーシアの古都、マラッカの街並みを思い出しました。一説では、17世紀から長く続いた奴隷制度から解放された喜びをカラフルな色で表現したのがきっかけとか。アジアやアフリカ、ヨーロッパの調理法がミックスされたケープマレー料理のクッキング教室も定期的に開催されているので、興味ある人はぜひ体験を。

随一の美しさを誇るワイナリーでテイスティング

さて、南アフリカといえばワインの話題は欠かせません。その特徴はリーズナブルでいてボディ豊か、とにかくCPが良いこと! 近年では自然な醸造法で作られたヴァン・ナチュールの生産に取り組むワイナリーやカリスマティックな造り手も登場し、ワイン好きの間でますます注目が高まっています。

いざ、ケープタウンから車で約45分、400ものワイナリーを有する生産地「ワインランド」へ。産地を代表する2つの歴史的ワイナリーを訪ねました。

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樹齢350年の樫の木が見守る名門「La Motte」

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1600年代後期に入植したフランス・ユグノー派の人々によって作られたフランシュフックは、ギャラリーやレストランなどが立ち並ぶ洗練された町。

1752年にこの地に設立した「La Motte(ラモット)」は、高品質で個性あるワインを生産することで高く評価される大手メーカーです。オランダ人が植えたと伝えられる樹齢350年の樫の大木に出迎えられ、館内のラウンジには暖炉の火が赤々と灯る......。どこを眺めても美しくエレガントなワイナリーです。

PRのヴェルナーさんに案内されてテイスティング講座へ。「ラ・モット コレクション」など同ワイナリーの3つの銘柄ごとに赤、白が選ばれており、まずはシリーズ違いの2種類のソーヴィニヨン・ブランの飲み比べから。さらに赤はシラー、メルロー、地ブドウのピノ・タージュ......etcと続きます。

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たっぷりと試飲し、好みの味わいを探した後は、併設のレストラン「Pierneef à La Motte」でランチタイムを。店内は食器で作られたユニークなシャンデリアが目を引くスタイリッシュな空間です。

オープンキッチンで作られるのは、17世紀に伝わったケープ・ワインランド料理を現代的にアレンジした一皿。写真の「低温で火入れしたラム肉のソテー」には、テイスティング時にその重層的な美味しさが際立っていた、シラー&ヴィオニエの赤をセレクト。スパイシーでふくよかな味わいがピッタリでした。

こんな美食の旅が満喫できるのも、ワインランドの愉しみです。

気分爽快、セグウェイで雄大なワイン畑を散策!

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2軒目は、ステレンボッシュ地区のワインメーカー「Spier(スピアー)」へ。1692年創業、自然環境を大切にしたバイオダイナミック農法(ビオディナミ)を実践していることでも知られています。

広大な敷地の中にはホテルやレストラン、デリ、野菜農園などがありますが、今回体験したのはセグウェイでのワイン畑ツアー。オフロード用の太いタイヤが装備されたセグウェイで、広大なワイン畑を走ります。その爽快なこと! 最初に乗り方の丁寧なレクチャーがあるので、初めてでも心配無用です。

南アフリカの収穫時期は1月~2月のため、取材時はオフシーズンで畑は少々寂しい眺めでしたが、ヘルダーバーグ山脈がそびえる景色は圧巻。自然農法を実践するワイナリーだけあって、見学した畑の土もフカフカでした。散策後はワインのテイスティングも付いています。

eat a lot,drink a lot の幸せ!

最後に、レストランでのエピソードを。滞在中に訪れた店はどこも、必ず地ワインが赤白数種類ずつオンリストされ、価格はバイザグラスで200円〜400円代、しかも「え、これ4杯取り?」と思うほど並々とグラスに注いでくれるんです

席に着くとギャルソンが「お水はスパークリング? スティル? ワインはどうしましょう、南ア産スパークリングもありますよ」とごく自然に薦めてくれて、ごく自然に食事の流れを作ることができます。これこそワイン文化が浸透し、成熟している証。お酒と食を愛する者には、もうそれだけで嬉しくなってしまうのでした。

写真は「ケープマレーカレー」(右)と「カラマリとシーフードのパン(盛り合わせ)」(左)。どちらもケープタウンの名物料理で、特にジューシーなカラマリ(イカ)のフライにキリリと冷えた白がバツグンの相性でした。

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※旅は、後編へ続きます。

La Motte

住所: R45Hoofstraat, Main Road, Franschhoek Valley South Afrika

TEL: +27-021-876-8000

Spier Wine Farm

住所:R310 Stellenbosch 7600, South Africa

TEL: +27-021-809 -1100

Segway Spier Wine Farm & Vineyards Tour 約2時間 450R(約3870円)

問い合わせ&申し込みはHPから。12歳以下の子供は不可。

取材協力:南アフリカ観光局TEL:03-3478-7601

(取材・写真・文/藤森陽子)

藤森陽子

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