熱気球から眺めるサファリの夜明け。南アフリカを五感で楽しみつくす旅 【後編】

熱気球から眺めるサファリの夜明け。南アフリカを五感で楽しみつくす旅 【後編】

旅も中盤に入り、さらなるアドベンチャーのスタートです。まずはヨハネスブルグから車で約1時間、ノースウエスト州マハリスバーグで熱気球を体験。南アフリカではさまざまなアクティビティが楽しめますが、雄大な景色を上空から一望する「バルーン・サファリ」は人気プランのひとつです。

地上1000mへ、夜明けの熱気球体験!

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熱気球は大気が最も安定している早朝に出発。バーナーで送り込む熱風でユラユラと膨らんでいくバルーンの大きさに圧倒されます。朝日が登るころ、準備が整い「バルーン・サファリ」のオーナー、ハロップ船長が操縦を担当するゴンドラに乗り込みました。このハロップさん、まさにキャプテンと呼びたくなるルックスで、軽妙な職人芸的トークを交えながら機体を巧みに操りグングン上昇させます。

地上約1000mのポイントに到達すると、時折りバーナーから熱風が吹き出る音以外は、ほぼ無音。スーッと上空を滑るように移動するのを体感し、「こんなに静かな乗り物だったんだ」と感動を覚えます。

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小一時間のフライト後、20kmほど先にストンと着陸。ピックアップクルーを待つ間、南アフリカ産シャンパンで朝から乾杯!という粋な演出付き。あの上空での静寂と浮遊感、ゴンドラから見渡す壮大な眺め。大げさでなく、熱気球に乗ると少し人生観が変わるかも、なんて思ったのでした。

ゾウと触れ合い、ライオンとウォーキング

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野生動物たちと思いっきり触れ合いたい。そんな野望を持つ動物好きの方々も多いはず。南アフリカこそ、その欲望を叶えるプランが豊富にあります。

ノースウエスト州ブリッツにある野生動物の保護活動施設「Ukutula Lion Park & Lodge」では、ホワイトライオンと一緒にお散歩ができるメニューがあります。柵越しでもなく、リースもつけられていない4頭のライオンと一緒に歩くのはドキドキの経験でしたが、ルールを守って歩けば大丈夫。夕暮れの中、足先をポテポテと動かしながら歩く彼らの後ろをついていくと、なんだか次第に大きなネコの子と歩いているような気がしてくるのでした。

ライオン派より断然ゾウ派だ、という方は同じくブリッツにある「Elephant Sanctuary Hartbeespoort Dam」へどうぞ。アフリカゾウの保護活動を行い、生態をレクチャーしてくれる施設で、テンバとクンバという2頭の看板ゾウと思う存分触れ合うことができます。グレーのアジアゾウと違い、アフリカゾウはサバンナと同じ赤土色の肌だということを実感。ゴワゴワの耳や柔らかいお腹を触らせてくれたクンバは、知的で優しい眼をしていたのでした。オプションで背中に乗るプランもありますよ。

美しい野生動物たちを訪ねるゲームドライブ

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アドベンチャーも大詰めとなり、いよいよサファリツアーへ。その舞台はヨハネスブルグから車で2時間のピーランスバーグ国立公園。"ビッグファイブ"と呼ばれるゾウ、ライオン、バッファロー、サイ、ヒョウを始め、50種類以上の哺乳動物や350種類以上の鳥類が生息しています

動物たちが活発に動き出す早朝と夕方、サファリカーに乗ってゲームドライブに出発します。朝晩は特に冷え込むため、走行中の風を直に受けるサファリカーでは、ダウンジャケットやフリースが必需品です。

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鋭いトゲを避けて器用に葉を食べるゾウの親子や車の前を悠然と横切るオグロヌーなど、間近に見る野生動物たちの力強い美しさに大興奮。

どんなに辛抱強く待っても全く出会えない時もあれば、カメラを構えた瞬間に無情にも走り去られてしまったり。この儘ならなさも、動物園ではないサバンナの真っ只中にいるからこその経験。野生動物の誇り高い姿に畏怖の念を抱きつつ、一期一会の喜びを噛み締めた貴重な時間でした。2日間のトライでビッグファイブ全てに出会うことは叶いませんでしたが、愛らしい小さな動物たちに遭遇できたので大満足です。写真はほかに、美しい横顔のブラックバック・ジャッカル、優美な佇まいの雌のインパラ、夕暮れに草を食むシマウマなど。

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サバンナの中に建つサファリロッジに滞在!

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サファリツアーの滞在先は、ピーランスバーグ国立公園に併設する「Kwa Maritane Bush Lodge」。世界各国に高級リゾートを展開する「レガシーホテルズ&リゾーツ」が手がけるサファリロッジです。客室からレストラン、スパまで全てが草原に面して設計され、どこにいてもゾウやシマウマなどの野生動物を鑑賞できるよう計算されています。ロッジは全室2階建ての造りで、1階がキッチン&リビング、2階がベッドルーム。

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また客室に置かれていたウェルカムフルーツは、ドライフルーツやナッツのほか名産品のビルトン(干し肉)までも盛り付けられ、フルボトルのワイン付き! こんなところにも南アフリカらしさが感じられたのでした。

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旅の仕上げはアフリカンマッサージで

ロッジ内には直営のスパもあり、ユニークなアフリカントリートメントが用意されています。サファリツアーで強い日差しを浴びた後に、さっそくシグネチャーテラピー「Thabayadiotso」を予約。

内容は南アフリカの自然派プロダクト「THERAVINE」の現地産アロエオイルと、乾燥させたカラバッシュを使ったフルボディマッサージです。ハンドマッサージとともにアロエオイルを含ませたカラバッシュでリンパやツボを優しく刺激される感触は、不思議な心地よさでいつの間にか熟睡。施術後はハイドロプールのあるウッドデッキでひと休み。彼方にゾウの親子を眺めながらのチルダウンも最高でした。

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満点の星空の下で最後の晩餐を

最終夜は、国立公園内の屋外レストランでキャンプ・ディナーを。アフリカンミュージックの生演奏を聴きながら、ランタンが灯るテーブルで乾杯。炭火の竃で炊く伝統の煮込み料理が並びます。まずは名物料理のクドゥと豆の煮込みに、トウモロコシの粉を練った主食・バップを添えて。満点の星空を見上げながら、スパイスの香り溢れる熱々の煮込み料理と地ワインを満喫。旅の最高の締めくくりでした。

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不安要素である治安に関しても、危険なエリアを避け、夜間の単独行動は避けるなど基本的なことを心がければ、特に身の危険は感じませんでした。アフリカーンス訛りの英語で明るく大らかに対応してくれる現地の人々との触れ合いも楽しいものでした。

大自然と多民族性、そして経済的豊かさから育まれる文化は、"虹の国"と呼ばれる通り、多彩で驚くほど懐が深い。ウェルカミングな母なる大地には、「また行きたい」と思わせる魅力が溢れていました。

Bill Harrop's Original Balloon Safaris
参加費:1時間2300R(約1万9800円)

Ukutula Lion Park & Lodge
ライオン・ウォーク(約1時間)700ランド(約6000円)*13歳以上から。

Elephant Sanctuary Hartbeespoort Dam
エレファント・インタラクション・プログラム(約2時間)大人695ランド(約5900円)

■Kwa Maritane Spa
「Thabayadiotso」120分1180R(約1万150円)

Kwa Maritane Bush Lodge
住所:Pilanesberg National Park, Rustenburg, South Africa.
TEL:+ 27 (0) 14 552 5100

取材協力:南アフリカ観光局TEL:03-3478-7601

(取材・写真・文/藤森陽子)

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