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結局、男女はすれ違うのか? 結婚45年目に訪れた夫婦の危機

結局、男女はすれ違うのか? 結婚45年目に訪れた夫婦の危機

最近、観たもののなかで、これは大人の映画だなと感じた作品があります。

それは、4月9日(土)より公開になるイギリス映画『さざなみ』です。

観てから時間が経てば経つほど、わたしのなかにストーリーがしみ込んでいき、名作に出会えた喜びが満ちていきました。

一通の手紙からはじまる人間ドラマ

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© 45 Years Films Ltd

イギリスの小さな地方都市に暮らすジェフとケイト夫妻は、結婚45年。子どもはいなくてもふたり仲睦まじくささやかな日常を送っています。

週末の土曜日に結婚45周年の記念パーティーを控えていたその週の月曜日、ジェフのもとに1通の手紙が届きます。

50年以上前、雪山で行方不明となっていたジェフの恋人カチャが当時の姿のまま発見され、遺体確認に来てほしいというスイスの警察からの手紙でした。

このことがきっかけでジェフはカチャのことを語りだし、ジェフとケイトの日常に変化が生まれていきます。

今は亡きカチャに対する嫉妬と夫ジェフへの不信感を募せていくケイト。そして、迫る結婚45周年パーティー。いったい彼らの関係はどうなるのか?

スリリングな6日間

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© Agatha A. Nitecka

月曜に手紙が届いてから土曜日に開催される結婚パーティーまでの6日間を描いたストーリー。

45年も連れ添ったふたりは、仲もよく、おたがいの好みを知りつくした関係。ある意味、夫婦としては理想の形で、今後は老後の時間をゆっくりと過ごすんだろうなと思うカップルです。

そんな45年目に、突然起こった出来事。元恋人のことを話すジェフと、ジェフへの信頼が揺らいでいくケイト。このふたりの関係の変化を目撃するのは、サスペンスのような緊張感がありました。

愛があるからこその45年

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© 45 Years Films Ltd

恋愛映画といえば、初恋、付き合いたてのフレッシュな時期、ラブラブ期、倦怠期や破局など、いろいろな「時期」を描いた作品がありますが、45年目という「時期」がとても新鮮でした。

実際に自分が45年間を体験していないので想像もつかない時間ですが、映画を見ていると、おたがいを向きあうのに長さは関係なく、一生分かり合えないのではと感じました。

いくら一緒にいても「愛」という実態のないモンスターはものすごく手強くて、簡単には倒すことができない存在。

ケイトは嫉妬心に苛まれますが、これも「愛」があるからこそ。45年も結婚生活を送っていなくても、相手に対して不安になったり、憎んだりするケイトに誰もが共感するはずです。

シャーロット・ランプリングの新たな代表作

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© Agatha A. Nitecka

第65回ベルリン国際映画祭では、主演男優賞と主演女優賞をそろって受賞するなど、世界で高い評価を得たトム・コートネイとシャーロット・ランプリングの演技。

とくに、ケイトを演じたシャーロットは本年度アカデミー賞主演女優賞ノミネート、全米映画批評家協会賞2016で主演女優賞を獲得するなど数々の映画祭で主演女優賞を総なめにしました。

彼女は、年を重ねたからこその演じられる役を見事に自分のものにしているからリアル。

自分の年代に合った役にちゃんと出会えて、それを演じきれる女優だと改めてファンになってしまいました。彼女のように年をとることができたら、女性として老いることは怖くないと思います。

また、彼女の演技を引き出した弱冠42歳のアンドリュー・ヘイ監督の今後にも期待せずにはいられません。

44年でも46年目でもなく、45年前に起きた夫婦の「とある出来事」。この「とある」が大きな問題なのか、小さい問題なのかは観る人に委ねられます。

45年間の愛は6日間でどうなるのか?

観終わったら、映画に共感できるかどうか、だれかと感想を語りあいたくなります。

ぜひ、女友だちやパートナーを連れて観にいってほしい映画です。

さざなみ]監督:アンドリュー・ヘイ原作:デヴィッド・コンスタンティン(「In Another Country」)出演:シャーロット・ランプリング、トム・コートネイシネスイッチ銀座ほか全国順次公開

© The Bureau Film Company Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2014

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松崎桃子

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