退職金や年金が期待できないので、将来に備えて「個人型401k(確定拠出年金)」をはじめてみようと検討中です。これは、厚生年金や国民年金のように、元本割れのリスクなどがないのでしょうか?(40歳・会社員・みゆき)

はじめまして、みゆきさん。税理士の木次谷智尚です。
将来に備えて個人型401k(確定拠出年金)をご検討されているのですね。

それでは、個人型401kを説明する前に、日本の年金制度についてご説明させていただきます。

日本の年金制度の種類は?

日本の年金制度は大きく分けると「確定給付年金」と「確定拠出年金」の2種類に分類されます。

(1)「確定給付年金」とは、将来の年金給付額があらかじめ確定しているもので、みゆきさんが加入している厚生年金や国民年金などが該当しますが、一般的に「公的年金」といわれるものです。確定給付年金は現役世代が老齢世代を支える世代間扶養という仕組みのため、少子高齢化によりひとりの高齢者を支える現役労働者の数が逓減していくことが課題となっています。
(2)「確定拠出年金」とは、将来の年金給付額が確定しているものではなく、一定の年齢までの拠出額が確定したものです。もし、みゆきさんが確定拠出年金をはじめた場合には、みゆきさんの支払った拠出金(掛金)は、みゆきさん本人の専用口座に積立て運用され、将来会社を退職したときにその運用後の残金がみゆきさんに給付されるという仕組みです。

確定拠出年金の種類は?

確定拠出年金には「企業型」と「個人型」の2種類があります。

(1)「企業型」とは、企業が確定拠出年金を導入して、その企業の従業員のために掛金を拠出するものですので、みゆきさんのお勤めしている会社が企業型確定拠出年金を導入していなければ、みゆきさんは企業型確定拠出年金に加入することはできません。
(2)「個人型」とは、個人が任意に加入し掛金を拠出するものです。この「個人型」は、現在自営業者や60歳未満の会社員で企業型確定拠出年金や企業年金に加入していない方が対象となります。そのため、みゆきさんも個人型確定拠出年金に加入することはできるものと思われます。

個人型確定拠出年金の加入可能範囲の拡大

2017年1月1日より、これまで個人型確定拠出年金に加入できなかった下記の者も、個人型確定拠出型年金への加入が可能となりました。

(1)確定拠出年金以外の企業年金の加入者
(2)公務員等の共済加入者
(3)第3号被保険者(専業主婦等)

なお、すでに企業型確定拠出年金を導入している場合でも、規約を定めることにより個人型確定拠出年金に加入することが可能になります。

個人型確定拠出型年金のリスクは?

日本の年金制度と確定拠出年金について簡単に説明しましたが、「個人型確定拠出年金」とは、みゆきさん本人が支払った拠出金(掛金)の額と、みゆきさん本人の資産運用の成果によって、みゆきさんの将来の給付額が決まる年金です。つまり、みゆきさん本人が資産運用すなわち投資をするため、将来の給付額が元本割れのリスクは充分考えられます。

詳細は次週ご説明いたします。

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