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多忙でも夫とデート。2児を育てる大学准教授【キャリアインタビュー in USA】

インタビュー/働くあなたに伝えたいこと

多忙でも夫とデート。2児を育てる大学准教授【キャリアインタビュー in USA】

40代のアメリカ女性たちの、キャリアとワーク・ライフ・バランスについてリアルな声を聞くインタビューシリーズ。

今回は、アリゾナの大学で公衆衛生学の准教授として教鞭をとりながら、夫とともに2人の子どもを育てるニコール・ユァン(以下、ニコール)さんへのインタビューをお届けします。

経験と時間を経て気づいた、本当にやりたいこと

Q:あなたの仕事で、エキサイティングなことや好きな点を教えて。

A:私は准教授として、公衆衛生学を学ぶ大学院生たちを教えているの。

アメリカだけじゃなく、世界の健康格差をなくそうと情熱を持った彼らを指導するのは、もっともエキサイティングなことよ。

学生たちに知識とスキルを伝え、彼らがコミュニティや人々のあいだの健康問題を解決していくのを手助けできることを、光栄に感じているわ。

Q:キャリアや人生において、今までにもっとも思い切った決断は?

A:キャリアで、自分の専門分野を変更したこと。心理学から公衆衛生学に変えたの。

以前からトラウマや薬物依存、メンタルヘルスに興味があって、臨床心理士としてのトレーニングを受けたのだけど、続けるうちに、薬物依存などを防止したり、文化的な背景や社会的な文脈で健康について研究することに関心が移ったの。

そこからもう一度大学院に入りなおし、学位をとったわ。自分の本当に興味があることに気づくまでには、ある程度の経験と時間が必要だったのね。


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Q:公私ともに多忙ななか、生産性を上げたり時間をつくるために実行していることは?

A:とにかく何でも、スケジュールを事前にきちんと整理すること。それから、早起きね。以前は深夜にひとり、静まり返った家で集中して仕事するのが好きだった。

でも、2人の子どもを抱えるいまでは、子どもたちを寝かしつけ、キッチンを片づけ、次の日の仕事と学校のために家族みんなの準備をしたら、もうクタクタで夜中まで起きていられないのよ。

だから夜は10時前にはベッドに入って、朝4時に起床して家族が起きてくる前によく仕事をするわ夜中にくらべると、朝は時間が短くなってしまうのが悩みの種だけれど。

仕事で気分を上げたいときは、やっぱりハイヒール

Q:職場でリーダーシップを取るとき、気をつけていることは?

A:私の場合は院生の指導だけれど、まずはひとりひとりが、公私ともにどんな目標を持っているかを知るために時間をかけるわ。

人によって個性も思考も違うものだから、的確なアドバイスをするためには相手をよく知らなければいけないと思う。

これは自分が若いときに父から教わったことだけれど、厳しい仕事の場で競争力をつけるために、磨くべきスキルと知識をよく見極めるように伝えるの。

そして、人生は不確かで、いつ何が起きるかわからないものだから、自分自身の健康やウェルネスを大事にするようにも言うわ。スケジュールや義務をつめこみすぎないように。

Q:オフィスでの服装はどんな感じ? パワフルさを演出したいときに着るものは?

A:仕事には、大体カジュアルなワンピースを着ていくわね。アリゾナの暑い夏には、ワンピースの快適さがぴったりだし、プロフェッショナルに見えるところもいいと思うわ。

パワフルさを演出したいときは、黒の素敵なスラックスとブラウスを合わせて、ハイヒールを履くことにしているの。

ヒールの高い靴を履くと、自分はプロフェッショナルだ、っていう気持ちが高まるのよね。最近はずっと履いていると足が疲れちゃうのだけど。

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デートナイトで夫婦だけの時間を大切に

Q:ご主人のジェレルも同じ大学の教授で、いわば同業者だけれど、プライベートでも仕事の話はよくする?

A:同じ大学で教えているけれど、学部は違うの。2人ともすごく忙しいから、仕事はなるべく職場で済ませて、家ではあまり仕事の話はしないようにしているわ。

自宅では、1日の終わりに一緒にリラックスしたいもの。仕事上でむずかしい状態に陥ったときは、相談しあうこともあるわね。

Q:良好な関係のために、パートナーとの間でやっていることや心がけていることは?

A:定期的なデートよ! ベビーシッターを雇って、ディナーや映画に2人で出かけるの。いろんなことを話しながら、2人だけの時間とお互いの存在を楽しむようにしているわ。

それから、最近になって子ども抜きで近場への短い旅行を2人でしはじめたの。子どもは実家か義理両親に預けて、日常から離れた場所で一緒に過ごすことで、夫婦の関係がより強まったと思う。

私たちはお父さんとお母さんなだけじゃなくて、カップルなんだ、と感じるのに役立っているわ。夫婦関係って、あらゆる人間関係と同じ。意識して努力しないと維持できないものよ。

ほかには、自宅で一緒に夕食をつくったり、子どもが寝たあとになるべく会話する時間をもつようにしているわね。

祖母と母から学んだ、ワーキングマザーとしての人生

Q:自分はどんな母親だと思う?

A:献身的で、熱心で、愛情深い母親よ。仕事がどんなに忙しくても、オリヴィアとジェイクの親であることを、自分の最優先事項にしているわ。

子どもたちの学校生活のサポートや、課外活動、お友だちとのプレイデートの企画、誕生日パーティや家族イベントへの参加などに多くの時間を割くことをいとわない。

子どもたちの人生が、ちゃんとサポートを受けた充実したものであってほしいし、いろんな発見をしたり、ほかの子たちと友人関係を築いてほしいの。

それに、子どもたちと過ごす時間は私も楽しいの。アイスクリームを食べにいったり、外食したり、映画や旅行に行ったりね。子どもたちは私の人生そのものだし、ものすごく愛しているわ。

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Q:あなたは、お祖母さまとお母様との絆がとても強いけれど、2人から学んだことは?

A:2人とも、成功したキャリアを持つワーキングマザーだったのだけれど、夫の手助けはあまり得られなくて、ほぼひとりで子育てしたのよ。

でも、文句を言ったりイライラを見せたりはしなかった。強く、自立していて、品格をもって接してくれたわ。

女性として、家庭を大事にしながら、同時にキャリアも追い求められるということを教えてくれたし、愛情とサポートを惜しむことはなかった。

人生でやりたいことは何でもできるはず、と思えるようになったのは、祖母と母のおかげなの。私も同じことを、子どもたちに伝えられたらいいなと思うわ。

大変なのは自分だけじゃない。女の友情

Q:落ち込んだとき、気分を上げてくれるものはある?

A:夫のジェレルと、2人の子どもたちと過ごすこと。仕事を休んでしまうこと。チョコレートとか、コンフォート・フード(癒しの食べもの)を食べること。

母親や親友とメールしたり話したりすること。それから、ふざけた映画を見て、自分がいま抱えている問題から逃避するのよ。

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Q:多忙な毎日の中で、自分をメンテナンスするためにしているのはどんなこと?

A:女友達と集まっておしゃべりすること。娘のオリヴィアの小学校つながりで仲良しのグループがあるの。

それからもうひとつ、保育園時代の友人たちとも連絡をとっているわ。まったく違うグループなのだけど、どちらも助け合い精神が強くて、楽しい人たちなの。

彼女たちのおかげで、ワーキングマザーの大変さを乗り越えているのは自分だけじゃない、と思えるようになったし、毎日忙しくても、パニックを起こさずにハッピーでいよう、という気持ちでいられるわ。

日本ではママ友の人間関係が大変なの? 私がいま住んでいるあたりは、大らかなママたちが多いから、ラッキーなのかもしれないわね。

「やりたいことは全部やる」アメリカ女性の強さ

研究生活と大学での講義、2人の子育てで多忙なニコール。でも驚かされるのが、コミュニティや友人関係、親戚などのイベントも、自ら積極的に企画したり、参加していることです。

彼女の場合、「多忙だから」「疲れているから」と面倒くさがらず、周囲と深くつながることが、ハッピーなワーキングマザーでいることの秘訣のよう。

ニコールの人柄によるところも大きいのでしょうが、ママ友たちとの屈託のない友情には、何だかうらやましくなってしまいました。

そして、子どもたちに愛情を注ぎながらも、夫婦2人の関係を最優先にしている点も見逃せません。

彼女にとっては、外でがんばって仕事をするのも、家庭でみんなが幸せでいられるのも、カップルとしての夫婦の絆が基盤としてあってこそ。

「人生でやりたいことは何でもできるはず」というニコールの言葉には、アメリカ女性の信念とパワフルさを感じさせられます。

top image via Shutterstock

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田上晶子

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