#2 六本木にて、宇宙に思い馳せる【乙なアート】

#2 六本木にて、宇宙に思い馳せる【乙なアート】

寒くなるにつれて、空は広がっているように感じるなぁと、ぼんやり星を眺めながら妄想する彼方、宇宙。

宇宙というキーワードって、デザイナー、アーティストはもちろん、芸大時代の友人とも話の弾む題材のひとつと言えます。ということを、ふとよくよく振り返り......盛り上がるのは、「一風変わった」などと言われる人種に多いことに気がつきました(幸か不幸か、私も該当しているはずなのです)。

たとえば大学の教授。実際に見たことのない宇宙世界に夢を馳せてデザインを続けるその教授は、検討会という名目での宇宙トークが止まりませんでした。彼の愛いっぱいのトークを聞いて、気がつくと私たち学生も宇宙が好きになってくる、くる。愛の伝染です。聞いているうちに好きが膨らんで、知りたい! となっていきました。

よって「乙なアート〜六本木後編〜」は、森美術館で開催中の「宇宙と芸術展」へ!(前編はこちら

絵画、資料、インスタレーション......宇宙関連のものって、こんなにあるの!?

会場に入ると、序盤は曼荼羅がずらり。私たち人間は、はるか大昔から太陽や月、星を眺めて自分たちの居場所や未来を想像してきた、という歴史が、神話や物語の中に描かれています(前編に登場した向山喜章さんの大きな平面作品も!!)

そんなスタートラインから、展示は、宇宙に関わる資料、絵画、現代アートへと広がっていきます。ここは、まさしく宇宙への入り口。

さてさて、気になったものを、撮影可能な作品の写真とともにピックアップ。

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わくわくする、大きな空間を使ったオブジェやインスタレーション。

上の写真左は、時間をテーマに作品を制作するコンラッド・ショウクロスの「タイムピース」。天文学的時間を表現した大型の動く作品です。

同写真右はビョーン・ダーレムの「ブラックホール(M-領域)」。タイトルのとおり、ブラックホールが中心にある銀河系と、最新の多元宇宙を再解釈したインスタレーション。

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こちらは3Dプリンターで作られた彫刻で、ヴァンサン・フルニエによる「ロボット・クラゲ・ドローン(キアネア・マキナ)」。個人的にとても好きな形態です。

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リアルな生き物のような彫刻はパトリシア・ピッチニーニによる「ザ・ルーキー」。愛らしいけれど、よくできすぎていて、近くで見るとちょっと恐いかも? 自然と生き物の未来を問う作品です。

と、こんなふうに、体感するのも、じっと見つめるのもじわじわと楽しい作品ばかり。撮影できませんでしたが、ピエール・ユイグによる生物の映像「非絶滅」は、日常的に見えない小さな世界を撮影したもの。それがまるで宇宙のようでもあり、新しい世界のようでもあり、とても興味深かったです。あ、そうです私、生物好きです。小さいころの愛読書は生物図鑑でした!!

そうそう、16〜18世紀を中心とした美しい天体観測器も見応えがありました。

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道具といえば、こちらの国吉国宗の「流星刀」は、なんと隕石の一種である隕鉄から作られた刀。珍しい展示に、心踊りました。そんな素材で刀作れるのか! かっこよすぎるじゃないか!! 映画の世界のようだ!!! 見た目がシンプルなだけに、これに興奮している人は会場にあまりいない様子でしたが。笑


宇宙の話題って、女子校だった高校時代まではほとんど聞いたことがなかったように思います。女生徒の多くが日常的に接触する宇宙とは、占いくらいかも。当時は私も「今日の運勢」を毎朝チェックしていたのは言うまでもありません。それが宇宙を愛する人たちに出会い、その愛の意味を知り、視点がぐぐっと変わったわけです。

何気ない占いだって、人類と宇宙とのつながりを示す歴史のひとつだと知れば、見え方も変わりますね。

この展示は宇宙好きのあなたも、宇宙なんて興味ありませんから! というあなたにも。ふらりと立ち寄って、古代から人々が探求し続けた「宇宙」から成るアートを観て、不意打ちのように宇宙好きになってみませんか?

宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ The Universe and Art

会場:森美術館

住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53F

会期:2016年7月30日(土)〜2017年1月9日(月)

開館時間:10:00〜22:00(火〜17:00)会期中無休

入場料:一般1,600円(税込)

森美術館

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