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74歳のポール・マッカートニーはなぜ働き続けるのか #TBT

74歳のポール・マッカートニーはなぜ働き続けるのか #TBT

ポール・マッカートニーが2013年と2015年に来日してコンサートを行ったのは、記憶にあたらしいところです。

ファン歴30年以上のわたしですが、ずっと不思議に思っていたことがあるんです。それは、70歳を過ぎてもなぜツアーを続けるのかということ。

三つ子の魂百までの職業倫理

「ポピュラー音楽史上もっとも成功した作曲家」のギネス記録を持つポール。収入のために仕事をする必要なんてまったくないはずなのに、74歳でもツアーをやめないのは、どうして? 今年春に出版された伝記『Paul McCartney: The Life』(フィリップ・ノーマン著)を読んだら、そのわけが見えてきました。

祖父母の世代から2015年までを網羅したこの本で、労働階級の育ちがポールの職業倫理にいかに影響しているのかがわかったのです。

母親は、ポールが14歳のとき乳がんで亡くなる直前まで看護婦として働き続けました。父親も、妻亡き後、シングルファザーとして仕事と家庭を両立しました。

2週間前に動きを止めたのは

1950年代後半から音楽活動を休まず続けてきたポールですが、11月半ばにその足取りを止めたひとときがありました。「マネキン・チャレンジ」に挑戦して、マダム・タッソーの蝋人形かと思うような、なかなかのマネキンぶりを披露したんです。

このチャレンジによく使われるBGMが、ヒップホップのデュオ、レイ・スレマードが9月に発表した『Black Beatles』。もちろんポールもこれを選びました。

曲名だけではなく、歌詞には「Black Beatle, bitch, me and Paul McCartney related」とポールも登場するんです。この部分をちゃんと選んだあたりに、ポールの遊び心が感じられます。

軽いフットワークのPV2選

半世紀以上も、軽いフットワークで音楽界を歩んできたポール。

1983年、マイケル・ジャクソンとのデュエット『セイ・セイ・セイ』のPVでは、旅のペテン師に扮して、マイケルにも負けていないほどのステップを披露。

2013年の『クイーニー・アイ』では、アビーロード・スタジオの階段をスキップするように降りる軽い足取りに、まだまだ若いところを見せつけました。この動画には、あっと驚くセレブの面々も出演しているので、こちらも一見の価値ありです。

心身の驚きの若さ

この2曲の間には、なんと30年の隔たりが。でも、フットワークの軽さも、体型も変わってない。これって、すごいですよね。

2013年の「アウト・ゼアー」ツアーで、アンコールに『ヘルター・スケルター』を聴いたときには、目を丸くしました。だって、歌というより絶叫に近いこの歌を、71歳で、しかも2時間以上もプレイした後に歌いこなすエネルギーが残っているなんて。このスタミナは、しっかりした体調管理に支えられているはず。

そして、リアーナやカニエ・ウェスト、レディー・ガガといった若い世代のミュージシャンとのコラボをしたり、SNSも使いこなしたり。

自分に制限を設けることなくいろいろな活動をしているのも、メンタル面の柔軟性や若さにつながっているに違いありません。

音楽人生に引退なし

伝記によると、いまだに曲をつくるのは大好きだけれど、同時に、自分にできるのかという疑問も感じるんだそうです。だからこそ、曲を仕上げたときの達成感がたまらないんだと言うポール。

作曲や演奏が仕事、そしてそれが生きること。ポール・マッカートニーには引退の2文字はない。長年の疑問が解けたら、ますますポールが好きになりました。

photo by Getty images

ぬえよしこ

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