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ニューヨーク、伝説のクラシックホテルで。ウディ・アレンと過ごす特別な夜

ニューヨーク、伝説のクラシックホテルで。ウディ・アレンと過ごす特別な夜

ニューヨーク、パリ、ロンドンなど魅力的な街を舞台にウィットに富んだ映画を世に送りだし続ける鬼才監督、ウディ・アレン。

いわば彼の「地元」であるアッパーイーストサイドにあるホテル『カーライル』で、毎週月曜日に彼のクラリネット演奏が聴けると聞き、大人の社交場へ足を踏み入れました。

ウディを肌で感じるインティメイトな空間

会場は、ホテル内にある決して広いとは言えない(隣の席が相席のような間隔で存在し、にこやかなベテランウェイターたちは通るたびに椅子の背をかすっていくような)、非常にインティメイトなムードの『カフェ・カーライル』。

絵本作家、ルドウィッヒ・ベーメルマンスによるメルヘンな壁紙が可愛らしく、この場所のアイコンとなっています。

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観客の食事が終わったくらいのタイミングで、柱の陰に用意された彼専用のテーブルにふらっと現れたウディ・アレン。

穴のあいたセーターに、寝癖のついたような髪型、そしてトレードマークである黒縁メガネ。ニューヨーク・ファッションウィークの開催直前であったため、会場を埋め尽くすのはドレスアップしたスーパーモデルやスーツの観客たち

彼らが、そんな普段着のウディに温かく、ときに熱い視線を送る姿が、ウディ・アレンという唯一無二である存在の特別感を肌で感じさせます。

成熟したメンバーによる微笑ましく温かいライブ

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毎週ウディは、ニューオリンズ・ジャズを同世代の気の合う仲間、といった雰囲気のバンドメンバーとともに和気あいあいと演奏しています。

テーブルに着いた彼はバンド仲間のバンジョー奏者と談笑しながらクラリネットをケースから取りだし組みたてはじめました。

一流ホテルでのライブ、しかし、ここにはアットホームで気負わない空気が流れています。生粋のニューヨーカーである彼だからこそ醸しだせる、独特のクールさ。

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演奏は終始楽しいムードで進行していきます。賑やかな南部のジャズを意外にも熱演、といった趣きで演奏するウディは真剣そのもの。

アカデミー賞授賞式をここでのライブを理由に断った、という伝説があるくらい彼にとって、この「ホーム」での演奏はもうひとつのライフワークといっても良いくらい大事なもの。

終始、彼の姿が良く見える柱の前に立ち、感嘆の声を漏らしていた熱烈なファンと思える女性は、きっとウディの新たな一面をみて大満足の一夜だったに違いありません。

NYのクラシックなランドマークで過ごす夜

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メトロポリタン美術館と目と鼻の先、マンハッタン随一のリュクスなエリアにあるホテル『カーライル』はジョン・F・ケネディがマリリン・モンローと逢引きをした場所と言われ、彼の暗殺後はジャクリーン・ケネディと子どもたちが一時身を寄せるなど、ニューヨークのストーリーを語るのに欠かせないエレガントなアドレス。

以前はダイアナ妃専用スイートが存在し、現在もウィリアム王子とキャサリン妃が滞在するなどイギリス王室も定宿としています。双子を妊娠して話題のクルーニー夫妻もニューヨークでの滞在先はここ。

1930年代に遡る、この場所の逸話は数限りなく、多くのセレブが行き交い、ニューヨーカーにとっては古くから特別であるこのホテル。今年の秋にはそのドキュメンタリーも公開され、さらに注目度が上がりそう。

そんな伝説の場所と、ニューヨーカーを代表する存在のウディ・アレン。大人のニューヨークを堪能するのに最強の組み合わせと言えそうです。

Woody Allen and The Eddy Davis New Orleans Jazz Band(2017年6月19日(月)まで開催)]

Writing by神田朝子

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