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スカッとするってそれは人によってなのである。ある人にスカッとする話でもある人にとっては、もやっとする話だったりする。

たとえば、うちのおかんは、いきなり変な話で申し訳ないが、ゴキブリがでたときに、「あれを倒すにはな、熱湯がいちばんや!」と息を巻く。「殺虫剤やとな、なかなか死なへんし、あいつら、飛びよる」で、フライパンにお湯をわかし、ゴキちゃんめがけて、湯を、わっ、と投げるのだそうだ。「一撃やで!スカッとするわ!」とニコニコしている。

彼女の撃退法、それって、ダチョウ倶楽部の熱湯芸じゃないの、と思いつつ、おかんの強い勧めもあって昔やったことがある。確かに一撃であった。が、恐ろしくてフライパンを振り回しすぎて、自分にもお湯がかかって大やけど。それと、床にゴキとともに落ちた、いや、ゴキを死に至らしめた湯は、どうすりゃいいんだ。ゴキ煮汁を見ながら、もやっとしたわけです。それ以降は、ゴキが出そうな物件には住まないことにした。下が飲食店とか。

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うちの父と幼いころ釣具屋に行った。

「あら、今日はおじいちゃんと釣り?」

父は割と彫りが深く、白髪だった。だからだろうと思っていた。どこにいっても、おじいちゃんだと思われる父。若いのに。父も気にしていたらしく、「いいねぇ、お嬢ちゃん、今日はおじ、、」と言われそうになると、聞かせたくなかったのか、私を店の外に、どん!と突き飛ばした。いててと膝を擦りむきながら、なんで?と涙。

月日がすぎ、大人になった私はある日、何かのきっかけて戸籍を調べることになった。すると、「ん?!」我が父の年齢がおかしい。思っていたのと違うのである。大正生まれ。あれ? 10歳もサバを読んでいた。

「ばれたか」

その一言で、この長年の嘘を処理されたのは、もやもやしたんだけれど、ただ、「やっぱりじいちゃんやんか!」というスカッと感はあった。

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そんな父は縁起をかつぐほうで、初詣にいったとき私がひいたおみくじが凶。「新年からえらい縁起悪いな。もういっぺんひいてこい」と父。「え?」おみくじって引きなおしていいわけ?と思いながら列に並んでまたおみくじをひいた。

が、またまた凶。父に見せると、「もういっぺんや」。なんと、連続6回凶。巫女さんに顔を覚えられ、最後の方は申し訳なさそうに凶を渡され、ていうかちょっと笑ってませんか、という状況だった。

「吉がでるまでひけ!」

迎えた7回目。

「大吉!」「でかした!」

父はスカッとした。私は、げんなりした。

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何かが解決したり、難しいと思われたことが努力により思い通りになったりすると、スカッとする。

ま、健康のために心のお掃除、スカッと! は、大事である。常にスカッと晴れていたい。それには自分の心に常に正直でいるのがいいのだけれど、なかなか人間関係だったり、しがらみだったり、難しいもんである。ん? と思ったり、少し物申したいとき、若い頃は言うべきことは言っていた。でも、言ったら言ったで、スカッとではなく、もやっとするもんですよねぇ。

で最近は、言わずに勝手に自分の心の中に水を流すの。じゃーーっと流して忘れてしまうことにしている。それで美味しいもん食べてお酒を飲んで、かーっと寝ちゃう。これで、スカッと、アンド、もやっと知らず。41歳の春。

20170414_iniks_prof.jpg大宮エリー
作家、演出家、画家。主な著書は、『生きるコント』(文春文庫)、失笑エッセイ『なんとか生きてますッ 』(毎日新聞出版)、心の洗濯ができる写真集「見えないものが教えてくれたこと」(毎日新聞出版)。現在、「サンデー毎日」にて連載を担当。また、近年では画家としても活動。昨年は十和田市現代美術館にて美術館での初の個展「シンシアリー・ユアーズ」を開催。今年は福井県 金津創作の森にて個展を開催。4月22日から6月11日まで。

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人生にときどき起こるネガティブスパイラル。肌も荒れるし、ストレスも溜まる......。そんな肌ストレスや大人敏感肌に向き合ったスキンケアブランド「イニクス」のブランドサイトにおもしろいページができました。

Twitterで人気の「ニュー卑下アイドル」の異名を持つあたそさん。彼女がコメントする「仕事中にしている"密かな"息抜き」の話や、『恋愛障害~どうして「普通」に愛されないのか?』の著者トイアンナさんが辛口アドバイスをする「違和感を抱いてしまう夫の習慣」など、「スカッとした話」が集まってきているのです。

ラグジュアリーキャリアたるもの、ストレスをうまく解消し、肌トラブルのない美しさをキープしたいところ。読んでスカッとして、肌も心も前向きに。自分なりの「スカッと方法」はいくつあってもいいものですね。

イニクス

イラスト/ERIKO SAKURA