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人種、ジェンダー、年齢。「イコール・ペイ・デイ」に賃金格差を考えた

人種、ジェンダー、年齢。「イコール・ペイ・デイ」に賃金格差を考えた

日本に住んでいたとき、さぞかしアメリカは男女平等が進んでいるんだろうなと思っていたんです。なんといってもウーマンリブの国ですからね。

でも、アメリカ暮らしも20年を超え、いまではこの国にもいろいろな格差があるのを痛感しています。

アメリカの「イコール・ペイ・デイ」の意味

4月4日は、アメリカの「Equal Pay Day(イコール・ペイ・デイ、男女同一賃金日)」でした。これは、白人男性が1年間に稼ぐのと同じ額を受けとるには、女性は翌年の4月4日まで働かなければならないということで、設定されたんです。

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同じ額を受けとるには、男性の労働1年に対して、女性は1年と3か月すこし。つまり、比較すると女性の給料は男性の7〜8割にしかならないということなんです。

人種も絡む複雑なアメリカの事情

アメリカでは性別にくわえて、人種も絡んできて、状況は想像以上に複雑。

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イギリスの『ガーディアン』紙のグラフでは、アメリカで白人男性が1ドル稼ぐのとくらべて、人種や性別でどれだけ差があるのかがわかります。

全体としてアジア人男性が白人男性より稼いでいるというのは、おそらく医療関係者やエンジニアが多いからでしょう。たとえば、わたしの知っているインド系男性はほとんどがIT関連のエンジニアなんです。

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こちらのデータによると、対男性比で、白人女性は約8割、黒人女性は6〜7割。ヒスパニック系女性になると5割にしかなりません。もちろん、教育レベルやスキルセット、住む地域にどんな仕事があるかどうかも関係してきます。

テキサスに住むわたしは勤勉なヒスパニック系の女性を何人も知っているので、女性の間にもあるこんな格差を見せつけられて愕然としました。

年齢が上がるにつれ広がる賃金格差

もうひとつ気になったのは、シェリル・サンドバーグの「Lean In」サイトにあったデータ。それによると、アメリカの男女の賃金格差は、年齢が上がるにつれて広がっていくんです。

10代から34歳までの格差は10パーセントですが、35歳を超えると18パーセント、45歳以後は23パーセント、55歳を超えると26パーセントと、55歳以上では格差は最大になっています。

年を重ねてゆくにつれ、給与面では男女格差がますます広がるなんて。女性だって同じように経験を積んでいるのに、納得いきません。

日本も同じ状況

アメリカでは、1963年、ケネディ大統領時代、性別による賃金格差を禁じた法律が成立。それから半世紀以上経ちますが、現状はまだまだ。

意外なことに、法律面では先立っていた日本。1947年の労働基準法第4条で、性別による賃金格差は禁止されているけれど......。

ちなみに、日本の「イコール・ペイ・デイ」は4月7日でした。だから、賃金格差で見るとほとんどアメリカと変わらないんです。

賃金面だけではなく、ほかの格差も含めた「ジェンダー・ギャップ指数」では、日本は世界144か国のうち111位(2016年度)と、過去最低。

働き方を考えるきっかけに

日米の現状を知り、自分の働き方についていろいろと考えるきっかけになった1日でした。

バリバリと働くのもありだし、ライフバランスをとりながら仕事をするのもあり。ただ、同じ仕事で、スキルも経験も同じなのに、性別だけが理由で格差があるっていうのは、やっぱり解せません。

すぐには変化を感じられなくても、現状を改善していくために声を上げ続けます。

だって、娘たちの世代にはこの問題は過去のものになっていてほしいから。

USA Today1, 2 , The Guardian

image via Shutterstock

ぬえよしこ

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