会議室で議論を重ねても、いいアイディアが浮かばない......。そんなときにおすすめなのが、「walking meeting」、つまり歩きミーティング。アメリカの成功者たちも実践している方法です。

ジョブズも好んだ歩きミーティング

歩きミーティングというのは、文字どおり歩きながらミーティングを行うこと。座っている時間が平均9時間と、睡眠時間を超えるアメリカ人にとっては、軽いエクササイズと仕事ができる、一石二鳥の方法なんですね。

アメリカの講演者、イノベーターで、何冊もの著作もあるニロファー・マーチャントがTEDトークですすめています。

歩きミーティングを取り入れた成功者の中には、故スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグがいます。

創造力が60パーセントもアップ

スタンフォード大学の2014年の研究では、歩いているときにはクリエイティビティの出力が、平均で60パーセントもアップすることが判明しています。

その効果は屋内でも屋外でも変わらないそうですが、やはり屋外で歩くほうが気持ちがよさそうです。

実際に、常識から抜けだす(職場を抜けだす)ことは、型にはまらない考え方につながります。自然のおかげか、エクササイズのおかげかわかりませんが、効果ばっちりなんです。

TED」より翻訳引用

「アップル」社をはじめ多くの企業でビジネスイノベーターとして経験20年のニロファーさんが、とくに屋外で歩きミーティングをする効果を保証。となれば、試す価値はおおいにありそうです。

そういえば、ギリシャ哲学には逍遥学派があります。アリストテレスの時代から、歩きながら考えることのメリットが理解されて、実践されていたんですね。

よりオープンなコミュニケーション

ニロファーさんの講演を聞いていて、気づいたことがあったんです。

オフィスの会議では、デスクをはさんで向かい合ったり、円卓テーブルで中央を向いたり。その場になんとなく威圧感が漂ったりすることもあります。

いっぽうで、みんなが同じ方向を向いているウォーキングの視点は、もっとオープンで対等な気がします。いっしょに歩けば、お互いの立場や地位の違いをそれほど感じずに発言できそうな気がします。

少人数のブレインストーミングに最適

メリットの多い歩きミーティングですが、「Stanford News」によると、なにかを決定するタイプよりは、質の高いアイディアを出し合う会議向きのようです。

人数は、1対1や4、5人ぐらいがベスト。となると、少人数でのブレインストーミングに最適です。

ブレインストーミングとは、集団発想法とも言われ、批判や決定はせずに、多くのアイディアを出し合い、おたがいの案を発展させてゆく会議です。クリエイティビティやオープンなコミュニケーションが必要とされるので、歩きミーティングのメリットを活かすことができます。

アメリカ人にくらべて歩くことが多い日本人。でも、ときにはオフィスの近くの並木道や公園を利用して歩きミーティングをしてみれば、その効果を実感できそうです。

TED, Inc.1, 2, Stanford News

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