先日、アメリカ人に笑顔が多い理由は移民が多いからという説を紹介しました。

ふつうの表情なのに不機嫌に思われる「RBF」

わたしがアメリカに引っ越した20年ほど前には聞かなかったけれど、この数年で耳にすることが増えた言葉に、「Resting Bitch Face」があります。

2000年以後に使われるようになったといわれるこの表現は、ふつうの表情なのに機嫌が悪く見える人のことを指すんです。

こんな言葉が生まれたのも、笑顔を重視するお国柄ならではなのかもしれません。本人はニュートラルな表情をしているのに不機嫌だと思われる、そして、それがとりたてて騒がれるのも、前回紹介した文化的背景があるからだと思いました。

また、「The Atlantic」によると、アメリカ人は他国の人びとにくらべて、エネルギッシュでハッピーな感情を重視することも判明しています。

だから、ほほえみよりも、大きく開けた口から白い歯が見えるような笑顔が定番となっていて、それ以外はあまりハッピーには見えないようです。

「RBF」のセレブたち

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「RBF」でまず挙げられるセレブには、アナ・ケンドリックがいます。

『マイレージ、マイライフ』でアカデミー賞助演女優賞候補、『イントゥ・ザ・ウッズ』や『ピッチ・パーフェクト』では歌って踊れるところも見せつけた、小柄な体にパワーあふれる多才な女優なのですが......。

アメリカの深夜トーク番組『The Late Late Show with James Corden』では、「RBF」の代表のように言われていることについて心外な気持ちを吐露。乙女心が傷つくわ。

それから、クリステン・スチュワート。たしかに笑顔は少ないような......。

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男性陣ですぐに名前が挙がるのは、カニエ・ウェスト。いつもムッとしたような表情です。男性には「Resting Asshole Face」という表現が使われることも。

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だから、こんな笑顔の彼は別人みたい。

アナやクリステンは、不機嫌というよりは、キリッとした表情でむしろかっこいい気がするのですが。それは、受け手のわたしが日本人だからかもしれません。

誤解される可能性もある

アメリカ人(といってもいろいろな人がいますが)とつきあうときには、笑顔重視傾向と、ふつうの表情でも不機嫌に見られる可能性を心に留めておくといいでしょう。

パーティなどの場で、「大丈夫?(Are you OK?)」「楽しんでいる?(Are you having fun?)」と何度も聞かれるようだったら、ふつうの表情なのに相手には「RBF」と思われているのかもしれません。この誤解、じつはわたしの身にも起こったことなのでした。

The Atlantic, Refinary29

photo by Gettyimages