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パートナーとの仲を取り戻す「ノー携帯」のすすめ [The New York Times]

The New York Times

パートナーとの仲を取り戻す「ノー携帯」のすすめ [The New York Times]

私たちと携帯電話の関係はとっても親密だ。一緒に寝て、一緒に食事をして、出掛けるときはポケットに入れる。携帯をチェックする回数は1日平均47回、というデータもある。

私たちが携帯を好きなのは当然。時間や天気からデート(とセックス)の予定まで教えてくれ、音楽をかけてくれ、友だちや家族とつないでくれる。色々な質問に答えてくれ、寂しさや不安も紛らわせてくれる。

けれど携帯電話を愛しすぎて、大切な人との関係が妨害されてはいないだろうか? 恋人やパートナー、結婚相手、かけがいのない人たちとの昔ながらの、顔を突きあわせた親密さが失われてはいないだろうか?

スマートフォン(スマホ)依存症に関する本を書いたベイラー大学のジェームズ・ロバート教授(マーケティング学)は「健全なパートナー関係のカギは、しっかりと相手の前に存在すること」だと言う。

パートナーの前でしきりに携帯をチェックすると、相手よりも携帯(あるいは携帯で見ているもの)に関心があるというサインになってしまうのだ。

パートナーとの仲をスマホが邪魔をする

昨年、米専門誌『ポピュラー・メディア・カルチャーの心理学』に発表された研究によると、回答した女性143人の実に70%が、パートナーとの関係でスマホがマイナスになっていると告白した。また3分の1以上が会話の途中でパートナーが通知に反応すると答え、4分の1が会話中にパートナーがメールをすると答えた。パートナーとのやりとりを携帯によって邪魔されることが多い女性は、2人の関係や生活全体にも満足度が低かった。

不満があるのは女性だけではない。ロバート教授がパートナーのスマホ使用に関して質問した男女175人では46%が、相手がスマホに夢中で適当にあしらわれたことがあると答えた。またそうした経験の多い人ほど、パートナーとのいさかいも多かった。

カリフォルニアで人間関係に関するコーチング・プログラム「Relationships That Work」(機能する人間関係)を運営するジュディス・ベル氏は、パートナーとの関係を携帯に邪魔されてストレスを感じたら、そのことを相手に伝えるべきだと言う。ただし、ポイントはポジティブに伝えること。パートナーにこうしてほしい、こうしないでほしいと言うのではなく、「つながりを深めることのプラス面を強調するといい」と言う。たとえば「あなたと話すのって本当に楽しい。だから携帯はちょっと後にして、もっと話しましょう」といったアプローチだ。

ロバート教授は「相手に気付かせることが最初の一歩」だと言う。パートナーとしっかりつながることができるよう、携帯としばし「別れる」コツを挙げてみよう。

1. 家の中で「ノー携帯ゾーン」を決める

パートナーと話しあって、リビングやキッチンなど、家の中で携帯を持ち込まない場所を決める。車の中では携帯を使わないというルールもいい。

2. 1週間、「寝室ではノー携帯」を試す

寝る前や、寝つけないときにツイッターをチェックするのは確かに楽しい。けれど携帯が手元になければ、パートナーともっと話せるはず。「携帯よりもあなたとの関係の方が大事」というメッセージが、はっきりパートナーに伝わるはずだ。

「デジタル時代に会話を取りもどす」というテーマで本を書いたマサチューセッツ大学のシェリー・タークル教授は、目覚ましに携帯を使っているという人に「昔ながらの目覚まし時計を買って、携帯はキッチンのバスケットにでもしまって」とすすめている。

3. 食卓から携帯を遠ざける

家でもレストランでも、食事中は携帯をテーブルに置かない。携帯があるだけで、いつバイブレーションや着信音が鳴るかわからず、自由な会話の流れが妨げられるという研究結果もある。

この研究では食卓に携帯があるときの方がないときよりも、パートナーとの会話の充実感や、話に共感しあえたという満足感が低かった。

4. 「電話のエチケット」を実践する

どうしても携帯を見なくてはならないときは、相手にそれを言ってからにする。

スポーツの試合のスコアや天気、お気に入りの音楽や動画のプレイリストを見たいときには「2分間だけチェックしたい」と言えば相手に対してていねいだし、自分の意識がそれることをあなたが気遣っていることがパートナーに伝わる。

このエチケットはまた、パートナーがいる前で自分が何回、携帯を見ているのかをもっと意識するきっかけにもなる。

逆にパートナーが仕事で24時間携帯に出られる態勢でいる必要がある場合は、仕事とあなたの納得度の両方を満たす境界線について話しあおう。

ベル氏と一緒に人間関係コーチングをしている心理療法士のダニエル・エレンバーグ氏は「大きな問題はこういう問題について、みんな十分に話しあっていないこと。個人間のコミュニケーションについて、もっとオープンになる必要がある」と言う。

ターケル氏は「カップルは同盟関係を築いて、新しいルールはどのようにするか、一緒に決める必要がある」と強調している。

© 2017 The New York Times News Service[原文:The Phones We Love Too Much/執筆:Lesley Alderman](抄訳:Tomoko.A) photo by Shutterstock

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