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ルールをつくる側になれば、世界は変わる。女性リーダーたちの名言

ルールをつくる側になれば、世界は変わる。女性リーダーたちの名言

Act Positiveをテーマに、22年目を迎えた国際女性ビジネス会議。前回の記事、小泉進次郎さんが私たちに語りかけた、「待ったなし!」で、ダイバーシティに向けてなかなか変われない社会に、むしろ男性登壇者のほうが危機感を持っていたことを書いた。

では、女性側はどのような働きかけをしているのか。今回、いちばん心に響いたのは、「まず自分が変わる」ことだ。社会や企業のルールはそうそうすぐには変わらない。だったら自分が変わってみる......。そのメッセージを、なかでも鮮烈に感じたのが、UNWOMAN アジア太平洋地域部長であり事務所長の加藤美和さんのスピーチと、東京新聞の望月衣遡子さんはじめ4名の女性ジャーナリストが登壇した円卓会議だ。

「なんか自分らしくない」からやってみた

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加藤美和さんは、日本を含むアジア42か国における女性の地位向上を目指して、国連という立場から政策助言などの支援を行なっている組織のトップである。

大学卒業後、国連に務めるも、子どもを持ってからチャンスに尻込みする自分が自分らしくないと感じ、2011年、息子が4歳のときに組織犯罪に関するアフガニスタン周辺国地域統合プログラムに立候補してカブールに赴任した。じつは国連でも、小さい子どものいるスタッフは少ないのだという。女性の働きにくさ、周囲の無理解は日本に限ったことではない。だから彼女のカブール赴任は、さまざまな世代に感銘と刺激を与えた。そしてこのことが、いまのポジションにつながった。

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ガラスの天井は女性だけではない、と彼女は言う。出自やそのほかの属性でも同じようなことはある。だからこそ、チャンスがあるときには出る。そして、自分が思うような変革は、トップにならないと起こしにくい。だから昇進して「ルールをつくる人になろうよ」と笑顔で明るく呼びかける姿が、とても新鮮に感じられた。日本でも、世界でも、どのくらいの女性たちが、家庭や子どもをもったために仕事を離れたり、昇進を諦めたりしただろうか。

この諦めを、社会や男性のせいにしていても、事態はなかなか動かない。加藤さんの登壇タイトルは"Climb to the top with a smile"だが、実のところ昇進意欲は役人として口にしないほうがよいと国連ですら言われるという。with a smileは、対立構造を持ち込まずに自分が変わり、周囲を変えていくという彼女なりのスタイルがみえてくる。

こっちがだめなら、違う方法でやってみる

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加計学園問題で菅官房長官に食い下がり、時の人となった東京新聞記者の望月衣塑子さんも、「女性ジャーナリストがメディアを変える」という円卓会議に登壇。元裁判担当、経済部記者として夜討ち朝駆けの仕事をしていた彼女が出産を機に、社会部でじっくりと取材対象と向き合う仕事スタイルに変えたことが、逆に彼女の存在感をアピールする結果となった。

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このセッションでは、望月さんのほか、ジャパンタイムズ執行役員の大門小百合さん、アエラ前編集長で、現BUSINESS INSIDER JAPANの浜田敬子さん、NHK国際報道局の山本恵子さんが参加。浜田さんは女性初のアエラ編集長という立場にたって、それまで「女こどもの問題」ととらえられてきたことを「みんなの問題」という視点で編集できるようになった、という。大門さんも女性初の編集トップだ。どんなニュースを一面に掲載するかで、女性だけでなく、日本流の空気を読めない外国人記者もディスカッションすることで、LGBTの問題を大きく取り上げたりできるようになった。

企業もさることながら、報道の現場でも、女性が編集権や決定権をもつことの意義はとても大きいはずだ。私たち自身も、日本文化のなかで知らずに持っている心のバイアスをはずしていく一助になる。

周囲の期待を少しだけ凌駕する、仕事の仕方

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自分を変化させて、かつ結果を出していくプロセスで大事なのは、加藤さんも強調していた「やりたいことを諦めない」ことだ。そのときに対立構造を持ち込まず、かといって迎合せずに社会にじわじわと影響力を持つ。ひとりで無理をせずに周囲を巻き込んでいたら、昇進していた、望むポジションにつけた、という登壇者は多かった。

世界銀行グループ MIGA長官でジェンダー課題にも尽力している本田桂子さんは、20年前の自分に、「周囲の期待を少しだけ凌駕する」仕事の仕方をするように言ってあげたい、という。瞬発力や背伸びするのでなく、若いうちから「少しだけ」なら、できそうな気がしてくる。

こうやって仕事を諦めない女性が増えれば、別に女性がトップでなくても、カルビーのように、女性管理職を増やして業績をあげる経営者もたくさん生まれる。政治の世界でも、カナダのトルドー首相やフランスのマクロン大統領のように、女性閣僚を当たり前のように実力主義で半数登用する政治家も増える。

そしてトップになれば、当然ルールを動かせるトランプ大統領の人種差別を容認するような言動に、IBMやGM、ペプシコの各女性CEOが結託してNOをつきつけているというニュースがあった。企業のトップは政治をも動かし、ここまできてこそ対立構造に持ち込む効果もある。

とにかく、決定権を持つ女性が増えることがカギなのだ。いまの日本では、危機感のある男性たちと、自分を変えながらルールメイカーを目指す女性たちのAct Positiveが、なかなか進まない男女平等の世界を少しずつ実現してくれるのではないか、そんな希望を感じた会議だった。

さて、Act Positiveの先、来年のテーマはなんだろう?

取材・執筆/矢野貴久子、撮影/野澤朋代、国際女性ビジネス会議

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