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法律の世界も男社会。女性弁護士をエンパワーする96歳ベテラン判事 [The New York Times]

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法律の世界も男社会。女性弁護士をエンパワーする96歳ベテラン判事 [The New York Times]

96歳になるニューヨークのベテラン判事が、女性弁護士のエンパワーのために動いた。

8月下旬、ブルックリンにある連邦地裁のジャック・B・ウェインスタイン判事は、ある裁判所規則を発表した。裁判や訴訟手続きの過程で主導的な役割を果たしている女性弁護士が少ない、という問題に取り組むための指針だ。

法律の専門家と言えば、昔から圧倒的に「男性の世界」だ。もちろん米最高裁など法律分野のトップに上り詰めた女性もいるが、多くの女性法律家にとっていまだ「法廷の壁」は高くて厚い。

ニューヨーク州弁護士協会は最近のレポートで、裁判で女性弁護士が入廷するケースは男性に比べて少なく、たとえ入廷しても主要な役割を担う可能性が少ないことを指摘した。日ごろから裁判所で女性やマイノリティの若手弁護士がもっと活発に参加できるよう励ましてきたウェインスタイン判事は、このレポートを読んで、そうしたアドバイスをきちんと文面化しようと決意したと語った。

「個人的には長い間やってきたことだが、規則としてやったことはなかった──最近、裁判は減っており、かつてのようなトレーニングの機会がない若手もいる。次の世代(の弁護士)が基本を理解し、独り立ちできるようになることは、訴訟プロセスにとっても、誰にとっても非常に重要なことだ」

ウェインスタイン判事が改定した裁判所規則では「弁護団のうち年少のメンバー」が、「自分が準備に加わった申し立てで弁論に加わったり、目撃者へ質問したりすることを促す」と記されている。連邦地裁判事は全米に何百人といるが、ニューヨーク州弁護士協会によれば、こうした指針を打ち出したのは過去20人ほどしかいないという。

女性弁護団長、NY州裁判のわずか25%

インタビューに答えたウェインスタイン氏は、レポートで最も衝撃を受けたのは、ニューヨーク州全体の昨年の公判や法廷審問で、女性が弁護団長を務めた案件は約25%しかなかったという部分だったと述べた。

レポートによると「女性弁護士が弁論を担う割合が低いことは、州の北部でも南部でも、連邦裁判所でも州立裁判所でも、一審でも控訴裁でも、刑事でも民事でも、一方当事者の申し立てでも複数の申し立てでも、すべてのレベル、すべての種類の裁判で言えることだ」という。

レポートの執筆チームには、マンハッタンの連邦地裁の元判事、シーラ・A・シェインドリン氏がいた。同氏は8月のニューヨーク・タイムズへの寄稿で、ニューヨークで連邦地裁判事を務めた20年以上の間に、自らが担当した裁判の法廷におけるジェンダー・ダイナミックス(性別による力関係)はほとんど変わらなかったと書いた。

「論戦の部分はほとんど常に白人男性が担った。弁護団席に女性が座っていることはよくあったが、たいていは若手で、黙っていた。90年代の初めごろから、ロースクールの卒業生の約半分は女性が占めているのに、女性が弁護団長を務めることは珍しかった」

数週間前、シェインドリン氏とウェインスタイン氏はランチを共にした。2人で会うと、ウェインスタイン氏はいつも「最近やっていることで世の中のためになることは?」と質問する。このとき、シェインドリン氏が弁護士協会のレポートについて話すと、ウェインスタイン氏は自分もできることはないかと尋ねた。「それほど熱心ならば、あなたが担当する裁判のときの裁判所規則を書きかえてみては?」とシェインドリン氏は提案した。「よし、そうするよ」と言って、ウェインスタイン氏はメモを取り出した。

ニューヨークの女性弁護士たちの間では早速、ウェインスタイン氏の新しい規則が称賛されている。ウェインスタイン氏は「象徴的な存在で、尊敬を集めている判事だから、他の判事も後に続くと思う。彼の選択が、きっかけになってくれたら」とシェインドリン氏は願っている。

© 2017 The New York Times News Service [原文:A Judge Wants a Bigger Role for Female Lawyers. So He Made a Rule./執筆:Alan Feuer] (翻訳:Tomoko.A)

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