2018年春夏シーズンのパリ・コレクションが、2017年10月3日に終了。連日、各メゾンのコレクションをチェックしながらわくわくするわけですが、今回、もっとも待ちわびていたのは、10月1日に発表された「ジバンシィ(GIVENCHY)」。今年5月にアーティスティック・ディレクターに就任したクレア・ワイト・ケラーの初陣となったのが、本コレクションでした。

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クレアといえば、ラルフ ローレン、グッチで手腕を発揮してきたイギリス人デザイナー。直近のクロエでは、肩の力がほどよく抜けた女性らしいルックが多いように感じていたので、エレガントで自立した女性像を打ち出すジバンシィを、彼女がどのように表現するのかに注目していました。

予告動画に隠されていた秘密

コレクションがお披露目となる前に、彼女がフォトグラファー、スティーブン・マイゼルとともに撮影したキャンペーン動画が公開され、期待値は高まるばかりでした。モノクロの世界の中に映し出された美しい猫たちは、メゾンの創始者であるユベール・ド・ジバンシィが、動物を愛したことに紐付いているのだとか。

この動画にコレクションのヒントが隠されていたそうなのですが、ショーの幕が開いてから、納得。アニマルモチーフが配されていたり、黒と白が多用されていたりしたのです。

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彼女はこの初コレクションのため、ユベール・ド・ジバンシィの過去のスケッチを振り返り、猫の爪で引っ掻かれた1961年のドーヴァープリントなどに着目。時にミントやヴァーミリオンレッドなどポップカラーを挟みつつも、ベースは黒やネイビー、白のカラーリングに。デザインのポイントをランタン型のショルダーカットとしたのも、アーカイブから得たインスピレーション。凛とした、かっこいい女性像が浮かび上がりました。

新たなる歴史の幕開けとなったコレクション

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「ユベール・ド・ジバンシィが長年にわたり築いたこの自立した女性像は、いつも私のインスピレーションの源として存在していました。この伝説的なメゾンの歴史の一部に自分がなれることを、非常に喜ばしく、光栄に思っています」(クレア・ワイト・ケラー)

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ジバンシィの歴史において、女性がアーティスティック・ディレクターを担うのは初めてのこと。ジバンシィという歴史に裏打ちされた揺るぎない精神のなかでクレアがクレアらしさをどう発揮していくのか、今後がますます楽しみになったコレクションとなりました。

GIVENCHY