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女性リーダーの核廃絶NGO「ICAN」ノーベル平和賞に [The New York Times]

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女性リーダーの核廃絶NGO「ICAN」ノーベル平和賞に [The New York Times]

核戦争への危機感が再び高まっている中、2017年のノーベル平和賞は「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN、アイキャン)」に贈られた。

スイス・ジュネーブに本部を置くICANは、反核や軍縮を訴える各国NGOの国際連合体。国連(UN)で7月に採択された世界初の核兵器禁止条約に至る交渉を推進し、貢献した努力が認められた。条約の交渉には国連加盟国193カ国の3分の2が参加。9月20日に行われた署名式典では、51カ国が署名した。

ICANへの授賞は、核兵器禁止条約の交渉をボイコットした世界の9つの核保有国とその同盟国に対するノーベル賞委員会の答えでもあり、交渉を引っ張ってきたICANの加盟団体や国連外交官への後押しでもあるだろう。

そしてICAN自身は「この賞は、核の時代の夜明けから大きな声で核兵器に反対し、地球上から永久になくさなければならないと訴えてきた何百万という運動家や世界中の市民の絶え間ない努力に贈られたもの」と声明で述べている。

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米ニューヨークの国連本部で記者会見するICANのメンバー。中央がベアトリス・フィン事務局長 (Photo by Kevin Hagen/Getty Images)

交渉会議の議長を務めたコスタリカのエレン・ホワイト・ゴメス国連大使は「毎年、私たちに希望を与えてくれる嬉しい出来事が一つは欲しい。これこそ、それです」と喜び、ICANについて「世界中の政府に働き掛けた、市民社会の活動家たちの努力」を代表するものだと語った。

ICANのベアトリス・フィン事務局長は、ノーベル賞委員会から祝福の知らせを受けたときには、いたずら電話かと思ったと述べた。「明日から核兵器がなくなる、という願いは、非現実的だとは思いません」「ですが今こそ、行動することは可能だと本気で思わなければならないときです」今回のノーベル賞の背景には、米国と北朝鮮の挑発的なやりとりによって冷戦以来最大の核戦争の脅威が持ち上がっている。北朝鮮の指導者、金正恩朝鮮労働党委員長は、国連による制裁を無視して核実験やミサイル発射実験を繰り返し、「正義の核の剣」で米国を攻撃すると威嚇した。一方、米国のドナルド・トランプ大統領は、金氏のことを「ちびのロケットマン」と呼び、米国や同盟国が攻撃されれば北朝鮮を「完全に破壊する」しかないと演説した。ノーベル賞委員会のベリト・レイス・アンデルセン委員長は報道陣に対し、今回の賞はトランプ大統領に宛てたメッセージではないかという憶測を否定し、「私たちはノーベル賞によって誰かを攻撃するようなことはしない。それよりもすべての当事者に(核兵器の解除を)促したい」と述べた。そして金氏とトランプ氏の衝突とそれが引き起こしている不安については、もっとダイレクトにこう語った。「核兵器は安定や安全なんてもたらさない。それは私たちが今、まさに目にしている通りでしょう」

© 2017 The New York Times News Service[原文:Nobel Peace Prize Goes to Group Opposing Nuclear Weapons/執筆:Rick Gladstone](翻訳:Tomoko.A)

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