イギリスの実業家でヴァージン・グループ創始者・会長のリチャード・ブランソンが、ビジネスパーソンや起業家の質問に応えます。

あなたは1日を、どのように過ごしていますか?」これは僕がよく聞かれる質問のひとつです。英国領ヴァージン諸島の自宅にいる時は、仕事前に家族と一緒に過ごし、スポーツができるよう、朝5時に起床すると答えます。

朝の運動で一日の生産性アップ

僕の仕事には決まった流れというのはなく、予想がつきません。一日の始まりの体を動かして大好きな家族と楽しむことで、それに続く数時間にどんなことが起きてもしっかり対応できるよう心を整え、生産的に仕事をすることができます。

早朝のテニスコートでタフな試合をすることもあれば、島を颯爽と歩き回ることもあります。幸いなことに、時には時間をかけて、大好きなカイトサーフィンでアネガダ島まで行って帰ってくることだって可能です。あるいはさっとひと泳ぎすることもあります。

毎日15分でも自分の時間を作る

毎日の中に自分の時間を設けることは、とても大切です。そう、たとえ15分でもいいから、仕事とは関係ない好きなことをする時間です。そうすることで、創造性も高まるし、一歩下がって新鮮な目で物事を見ることができます。

そしてそういう時間には、同じことに固執するのではなく、新しいことをやってみることです。僕の場合、カイトサーフィンを学ぶのは、容易ではありませんでした。始めた頃は、本当に手こずったものです。息子のサムと彼の友達と一緒に出かけたのですが、愚かにも「そんなに難しいことはないだろう」と思ったのです。

立ち上がって波に乗る練習をしていた3日目、隣のボードに乗っていた人が、草むらに望遠レンズを構えたフォトグラファーがいると言いました。それで意地を出したら、なんと次の波に乗って立ち上がることができたのです(そして翌日、オーストラリアの新聞の第一面にも載ったのでした)。それは初めて自転車に乗る、あるいは新しいビジネスを始めるのに似ていました。悪戦苦闘しているうちに、ふとできるようになる、あのすごい瞬間です。

何年かかけて、僕は上達しました。そしてイギリス海峡の最年長カイトサーファーとして、賞ももらいました。僕としては一番になりなかったんですが、サムが世界記録を破ったんです!

波に乗ることで健康でいられ、高揚した気持ちで朝を始めることができます。おかげで、集中して生産的にその日を過ごすことができます。

1日を生き生きと元気に始められるのは何より素晴らしいことです。目標の設定にも適しています。これは、とくに起業家にとって重要なことです。血行がよくなれば、自分が思うよりもずっと多くを成し遂げられることに気づけるので、ビジネスにとてもプラスになります。

ワクワクしないことはやらなくていい

僕はいつも、ワクワクしないことはやらなくていいと公言してきました。その主義に則って生きており、自分の生活のあらゆる面にアドベンチャーを取り込むようにしています。やってて面白くなかったら、やる意味がないでしょう?

僕は変化に富んだ人生を、精一杯生きています。そして、その時その時に集中して生きることが、僕の毎日に重要なのです。

楽しむためには、そのために時間を作って、毎日それを優先しなくてはなりません。忘れてはいけないのは、起業家だって、息抜きが必要だということです。僕らの生活には、いつだって少しはアドベンチャーの余地があるのですから。

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リチャード・ブランソン

イギリスの実業家で、ヴァージン・グループの創設者・会長。ヴァージン・レコードを筆頭に、航空産業、携帯電話、出版、金融から、飲料水、宇宙旅行まで幅広い分野で事業を展開。気球で太平洋横断に挑戦するなど冒険家としても有名である。鋭い洞察力、ユーモアに富んだ発言と自由な生き方で世界中に根強いファンを持つ。

© 2017 Richard Branson, Distributed by The New York Times Syndicate
[原文:Even Entrepreneurs Need Downtime/執筆:Richard Branson]
(翻訳:スマキ ミカ)
photo by Getty Images