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「あの時こうしていたら......」成功したキャリア女性が語るリアルな本音 [The New York Times]

The New York Times

「あの時こうしていたら......」成功したキャリア女性が語るリアルな本音 [The New York Times]

2017年10月上旬にパリで「女性のための経済・社会フォーラム(Women's Forum for the Economy and Society)」が開催されました。ニューヨーク・タイムズでは、国際的に活躍する中堅からベテランのキャリア女性たちに、過去と未来に関する二つの質問をしました。

Q1. 自分のキャリアを振り返り、「あの時、こうしていたら......」と思うことは?Q2. ジェンダーの平等をさらに実現するためには、何を変える必要があるか?

Q1. 自分のキャリアを振り返り、「あの時、こうしていたら......」と思うことは?

インガ・ビールさん(54)英保険大手ロイズ 最高経営責任者(CEO)

30代のとき、完全に仕事中毒だった時期がありました。他の女性たちが、私の下で働くのを嫌がっていた。私みたいなライフスタイルを真似たくないと思われていたのです。やがて自分でも、仕事中毒になるかどうかは自分の選択であって、不可避なことではないということを悟りました。それからマネージメントで肝心なのは、自分が出会うことのできるベストな人たちに囲まれること、そして彼らをエンパワーすること。良い人たちを脅威と捉えるような間違いを犯してはなりません。

ベス・ブルークさん(58)会計事務所アーンスト・アンド・ヤング(EY) グローバル・バイス・チェアウーマン(広報担当)

キャリアの早い時期に、社内外での人脈作りやネットワークの拡大を重視すべきだったと思っています。仕事をうまくやろうとした努力と同じくらい、人脈の発掘に努めるべきでした。女性は自然にできている非常に多くのネットワークから疎外されていることが多い。ですから仕事を上手にやることに加え、早い時期にそうした人脈を意識して築く努力が重要です。キャリアの後になって人脈やネットワーク作りを補おうとするのは大変難しいからです。

メリッサ・セフキンさん日産総合研究所 プリンシパル・サイエンティスト デザイン人類学者

自分自身のパワーについて、申し訳ないと思ったり、否定的になったり、恐れを抱いたりしないこと。これは私が今も学んでいることです。

アーサリン・カズンさん(60)国連世界食糧計画(WFP)前事務局長

もっと休暇を取るべきだったと思っています。2〜3週間の休暇さえも、いつも「やるべきことが多過ぎる」という恐怖感で、キャリアを通じて毎年繰り越してしまっていました。最近、前職を退任した際に未消化だった休暇を清算したのですが、それまでに体験することを逃してしまったさまざまな冒険の価値に比べたら、金銭は些細なものに思えました。

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国連世界食糧計画(WFP)前事務局長アーサリン・カズンさん (Photo by Jemal Countess/Getty Images)

マリー・ジャンヌ・エビーさん(45)赤十字国際委員会 ドナーリレーション&政府活動担当部長

もっと長い時間を現場で過ごして、紛争や暴力にさらされた女性や少女たちの人生を分かち合い、そうしたぎりぎりの環境で生き延びるために彼女たちが発揮している驚くべき回復力や革新的な術を学ぶべきだったと思っています。それから、職場で子どものいる女性がリーダー的ポジションで頑張り続けることができるよう、フレキシビリティを求めてもっと強く闘うべきだったと思っています。

カリエン・ファン・ヘニップさん(48)ING銀行フランス 最高経営責任者(CEO)

若い頃は一生懸命働いて良い結果を残せば、それに見合うポジションをつかめると思っていました。少なくとも私の周りの若い男性たちはそうでした。今はもっとよく分かります。女性であること、黒人であること、同性愛者であることは足かせとなる。そうしたことが分かっていたら、「若い男性の1人」になろうなんてしないで、もっと自分らしくあったはず。もっと助けを求めたり、一緒に闘える仲間や相談相手を探そうとしていたはずです。

アレクサンドラ・パルトさん(45)ロレアル 最高サステナビリティ責任者(CSO)

キャリアで犯した最大の過ちは、自分が不幸せになる仕事に長くとどまり過ぎたこと。何か一つ変えられることがあるとすれば、自問することを減らし、成功する条件が揃っていないときには成功できない、ということを受け入れることです。

Q2. ジェンダーの平等をさらに実現するためには、何を変える必要があるか?

ミーナ・ハリスさん(32)NPO「フェノメナル・ウーマン(素晴らしき女性たち)・アクション・キャンペーン」創設者

セクハラや職場での差別に関する既存の法律を強化したり、「賃金公正法」のような新しい法律を採用するなど、私たち女性のための法律をさらに強化する必要があります。それから、企業のリーダーシップでも女性のステップアップが必要。さらに男性も含めた個人への働きかけも必要です。個人的には私の場合これまで、上司や助言者が「分かっている」男性たちだったことは幸運だったと思います。男性の中にそうした感受性を育むためには、私たちから積極的に働きかける必要があります

ヒンドゥ・ウマル・イブラヒムさん(33)チャド先住民の権利を守る現地団体「AFPAT」コーディネーター

各国の国内法や国際法の多くは、意思決定の場に女性を含めること、女性の100%効果的な参加について、完全にオープンではありません。私は10年以上にわたって気候変動と生物多様性、そして砂漠化の問題に関する国際交渉を追ってきましたが、今でも交渉のたびに気候変動のジェンダー的側面や、意思決定における女性の参画について討論し、擁護する必要があります。

イサベル・コッヘルさん(51)仏エネルギー大手エンジーCEO

性差別の問題について、私たちの取り組み方は正しくないと確信しています。パリテ法(フランスの選挙候補者の男女同数法)や、取締役会のクオータ制などは明らかに必要ですが、私たちは問題を根本から改善して、もっと先へ進まなければならない。女性のエンパワーメントに本当に影響を与える真の闘いは、世界中での教育の機会均等にあります。

ローラ・クアテラさん(60)レノボ CLO(法務担当最高責任者)兼上級副社長

「横に動く」ことで自分のキャリアを積極的に豊かなものにする。キャリアの中でたくさんのことを学んできましたが、リーダーシップという観点から最も有益なのは、経験の多様性を重視することではないでしょうか。働く女性が知っておくべきことは、キャリアは必ずしも昇進ばかりではないということ。時には、広く動く機会、つまり上に向かってではなく、横に動く機会だってあります。それまでとは違う視点や責任が伴う分野に飛び込むチャンスを手にしたら、ぜひ逃げないで。思い切ってそれに賭けてみてください。

ランヤ・シャムーンさん(45)P&G フェミニン・ケア部門 欧州担当副社長

キャリアを通じて、子どもが欲しいから、あるいは地理的に移動できないからといった理由で、たくさんの若い女性が低い地位に甘んじても仕方がないという誤った思い込みを持つのを見てきました。まずは、ここから変えなければいけません。自分を信じて、古い偏見に囚われないで

© 2017 The New York Times News Service[原文:Successful Career Women Finish the Phrase 'If Only...'/Alina Tugend](翻訳:Tomoko.A)

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