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ドール界もダイバーシティ推進。ヒジャブをまとったバービー登場 [The New York Times]

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ドール界もダイバーシティ推進。ヒジャブをまとったバービー登場 [The New York Times]

1950年代に誕生した着せ替え人形バービーは白い肌に金髪、華やかなドレスで身を装っていた。それから60年あまり、先ごろ公開された最新モデルを紹介しよう。浅黒い肌と筋肉質のアスリート体型をもち、そして、ヒジャブ(女性のイスラム教徒用のスカーフ)を被っているバービーだ。

バービー史上初めてのイスラム教徒女性

バービー・コレクションで初となるヒジャブを着用したこのバービー、2016年のリオデジャネイロ五輪のフェンシング女子で、米国の五輪選手として初めてヒジャブを身につけて競技に参加し、銅メダルに輝いたイブティハジ・ムハンマド選手をモデルにしている。

フェンシングのマスクやユニフォームはもちろん、オリンピック選手ならではのたくましい太腿も再現。頭には白いヘッドスカーフがきっちりと巻かれ、人形の髪の毛は全く見えない。グラマー・ウーマン・オブ・ザ・イヤーの授賞式で、自分のバービーを手にしたムハンマド選手は、「どこから見ても完璧なヒジャブね」とうれしそうに語った。

後日行われたインタビューでは、人形遊びをしながら「社会的に私には属せないといわれていた場所にいる自分をあれこれ想像していた」子供時代を振り返り、強いイスラム女性をモデルにしたバービーができたことは「革命的」と称賛する。「ヒジャブをしているイスラム女性を抑圧と従属の象徴のように扱うのは、偏見で凝り固まった考え方で、本当に忌々しいですから」

社会に根強いヘイトに屈しない

ムハンマド選手のバービーは、社会の壁を打ち破った女性たちにインスパイアされた「Sheroes」シリーズの1つで、これまでに、アメリカン・バレエ・シアターでアフリカ系アメリカ女性として初のプリンシパルとなったミスティ・コープランドや、ぽっちゃりタイプのプラスサイズ・ファッションモデル、アシュリー・グラハムのバービーなどが発表されている。

バービー化されることは、ムハンマド選手のトップ・アスリートとしての業績とともに、少女たちのロールモデルにふさわしい人物である証明ともいえるが、ネット上では悪意のある反応にさらされる場面も少なくない。「イスラム教徒であるとおおやけにして活動している私は、無神経なコメントには慣れているし、人生の一部みたいになっているほど。それでも、バービーに対するひどい攻撃にはとても傷つきます。私たちはまだまだ、偏狭で頑迷な国に住んでいるんです

在米イスラム改善協会の広報担当者によれば、ムハンマド選手のバービーが発表されてまもなく、人形は「服の下に爆弾を隠してるんだろうさ」と見下したように話すラジオのコメンテーターがいたという。「この件に対し憎しみをあらわにする人々はたくさんいます。イスラム嫌いの人にとってヒジャブはまるで危険物ですから」

実際、スカーフで髪を覆っているイスラム女性がのけ者にされたり、口汚くののしられたり、ときには暴力を振るわれる事件は数え切れないほど起きている。

バービーの製造元の玩具メーカー大手マテルは、人形の肌の色、職業、体型を多彩にすることでダイバーシティを推し進める同社の考えが、ヒジャブをつけたバービーを生みだしたとする。「バービーは女性とその社会的な役割について語り合うきっかけを作り続けてきたアイコン。時代とともにバービーは大きく揺れ動き変わってゆくのです。これまでも、これからも」

©2017 The New York Times News Service[原文:New Barbie Is Modeled After American Olympian Who Wear a Hijab / 執筆: Christine Hauser](翻訳:十河亜矢子)

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