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本当に買うべきものにめぐりあうには:ホフディラン小宮山雄飛さん

JOY=すこし贅沢なお買いもの

本当に買うべきものにめぐりあうには:ホフディラン小宮山雄飛さん

ミュージシャンという仕事柄、ツアーやキャンペーンなどで地方に行くことがよくあります。仕事で地方に行く際は、通常はレコード会社や事務所が新幹線のチケットとホテルなどの手配をしてくれるのですが、僕はもともと旅好きなので、仕事であっても常に自分で旅の行程を考えて、移動のチケットもホテルも全部自分で手配します。だって、旅って行程を考えてる時が一番ワクワクするじゃないですか、そんな楽しい行為をレコード会社にとられてたまるか! とすら思ってるのです。

ホフディランのツアーでも、僕以外のメンバーやスタッフは全員一緒の移動で、僕だけ一人別ルートで現地に前乗りなんてことも多々あります。たとえば神戸に行くには新幹線がいいか飛行機がいいかとか。飛行機だったら宿と合わせて取った方が安いか、それともマイルを使って予約するか。早朝の便で行けば地元の定食屋で朝食を食べて、その後昼までに2軒は美味しいお店にいけるな! とか、そういうのを考えて、ああでもないこうでもないと一人でルートを組んでるときがめちゃくちゃ楽しいのです。

旅をしながら考える「ものの値段と対価の本質」

ルートを組む際の重要なポイントは目的地までの距離・時間・費用。当然、できるだけ近道で、できるだけ早く着いて、できるだけ安く行ける移動手段を選ぶわけですが、それを考えていくと、意外にも、あらゆるものの値段・対価の本質が見えてくるのです。

たとえば新幹線における特急料金というのは、普通の電車よりも早いことへの料金、つまり現地に早く着くための代金で、言ってみれば現地での「時間」を買ってるわけです。

グリーン車に乗るグリーン代金はどうでしょう、到着する時間は指定席と同じだから「時間」を買ってるわけではありません、これは乗ってる間の「快適性」への代金で、もっと具体的に言うなら席や足元の広さという、電車内の「空間」の代金です。

指定席の指定券の代金はどうでしょう。自由席と到着時間も同じですし、席の広さなども変わらないので、買っているのは「時間」でも「空間」でもありません。それどころか電車が空いていたら、指定席は自由席となんら違いすらありません。しかし、指定席にはどんなに混んでいても絶対に座れるという「安心」があります、つまり指定代金というのは「安心」を買ってる訳です。

このように1枚の新幹線チケットの中でも、じつは我々は目的の違う色々な買い物をしてるわけです。こう考えるようになってから、僕は日々の買い物の考え方も変わりました。

たとえばボールペンを買うとき、僕はボールペンが欲しくて買っているわけではありません。歌詞を書くためだったり、手紙を書くためだったり、なにかを書くために買っているわけです。ちょっといいペンとレターセットを買って、大事な友人に手紙を書く。そういう時はペンという形で友人との「絆」を買ってるわけです。5,000円のボールペンは高いと思いますが、それで友人との「絆」を深められると思ったら全然安く感じますよね。

そうやって買い物の際に「自分は今なにを買ってるんだろう?」って考えると、買い物の選び方、お金のかけ方が変わってくるんです。

本当に買うべきものにめぐりあうには

クリスマスにケーキを買うのは、なにもケーキが食べたくて買ってるわけではないでしょう(もちろん普通に食べたくて買ってる人もいるとは思いますが)。クリスマスケーキは、ケーキによって一家団欒の楽しい「時間」を買ってるのです。そう考えれば、なにもケーキじゃなくたって、一家団欒の楽しい「時間」を盛り上げれるものだったらいいわけです。

そうやって、今一度「自分は何を買ってるんだろう?」と考えてみると、意外に無駄な買い物は減り、また本当に買うべきものにめぐりあえたりするんじゃないでしょうか。

ちなみに、僕は先日オニツカタイガーのすごくかっこいいスニーカーを買ったのですが、そのスニーカーを履いていると、会う人会う人から「それかっこいいですね、どこのですか?」と聞かれて、それがきっかけで話が弾みました。僕が買ったのは「スニーカー」ではなく「会話」だったのです。

執筆/小宮山雄飛、イラスト/木村敏子

171201_yuhi_prf2.jpg小宮山雄飛さんミュージシャン/渋谷区観光大使 クリエイティブアンバサダー

1973年東京・原宿生まれ。1996年からバンド「ホフディラン」のボーカル&キーボードとして活動を開始。また食通としても知られ雑誌・WEBでの連載も多く"音楽界のグルメ番長"の異名を持つ。オリジナレシピ本2冊を出版。2017年には9枚目のアルバムをポニーキャニオンよりリリース、発売記念全国ツアーも開催。自身が生まれ育った渋谷区の観光大使クリエイティブアンバサダーも務めるなど、多彩な能力を発揮してさまざまな活躍を見せるマルチクリエイター。

171201_yuhi_2.jpg古巣・ポニーキャニオンから9枚目のアルバム「帰ってきたホフディラン」が好評発売中。

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