英語力アップを目指して勉強を頑張っているものの、伸び悩みを感じている人は多いようです。多忙なビジネスパーソンは、正しい学習方法で効率的に英語力を高める必要があります。

そこで、2か月でビジネス英語を身につけるコーチングプログラム「TOKKUN ENGLISH」運営の株式会社GRIT 代表取締役社長岡田祥吾さんに、科学的・理論的な英語学習のポイントを伺いました。

1:リスニングの練習に比重を置くこと

ビジネス英会話というと、多くの人がスピーキングの練習に時間をかける傾向にあります。しかし、岡田さんによると、まずはリスニングの勉強に多く時間を割いた方が効率的なのだそうです。

「ビジネスで英語を使うことを仮定した場合、英会話はリスニングとスピーキングのふたつに大きく分かれます。ビジネスに活かせる英語を身につけるには、リスニングを勉強した方が極めて効率的。なぜなら、たとえばミーティングやテレカン(電話会議)では、9割以上がリスニングで、スピーキングをする時間はほぼ1割。時間の比率で考えて、リスニングを優先的に勉強した方が圧倒的に効率が良いといえるでしょう。

もうひとつの理由としては、リスニングとスピーキングの性質の違いがあります。リスニングの難易度は、相手の話すスピードや単語選びに左右されるので、自分では決められないものです。スピーキングなら、スピードや単語の難しさを自分で決められます」

2:シャドーイングを何度も練習する

では、そのリスニング能力をどのようにして伸ばせばよいのでしょうか。何となく英語の音声教材を聞き流しているだけでは、なかなか上達しないようです。

「英語を聞いているときの脳の処理プロセスは、音声知覚と意味理解に分かれています。音声知覚とは、音を聞いて何という単語なのかを理解すること。意味理解は、文章としてそれがどういう意味なのか理解することです。

ほとんどの方が陥っているのが、そもそも音声知覚がうまくできていない状態。脳のキャパシティが音声知覚だけでいっぱいいっぱいになっているから、意味理解までする余裕がないのです。そこで、音声知覚を自動化するのが重要なポイント。それができて始めて、意味理解をすることができるのです。

音声知覚を自動化するためには、シャドーイング(聞いた英語を発音すること)を何度も練習するのが効果的です。5~10回しか練習しないという方が多いですが、100回くらいは頑張りましょう!」

3:意味理解には多読トレーニング!

シャドーイングで音声知覚を鍛えるのと並行して、意味理解の能力も磨きましょう。

「英語を英語の順番できちんと理解できるようにならなければなりません。そのためには、多読トレーニングを行いましょう。

ポイントはいくつかあります。ひとつめは、背伸びせずに今の自分のレベルに合った教材を選ぶこと。そして、自分が興味を持てるジャンルを選ぶこと。その方がモチベーションを維持できます。ふたつめは、わからない単語があっても飛ばしてどんどん読み進めること」

わからない単語があったらその都度調べるべき、と教えられてきたのですが......。

「多読トレーニングの目的は、あくまで英語の順番を覚えること。単語力に悩んでいる方は、調べた方が良いでしょう。これは英語学習全体に言えることですが、常に『自分は何のためにやっているのか』という"Why?"を意識することが大切です」

4:オンライン英会話では、先生に積極的にリクエストする

ビジネス英語の1割を占めるスピーキングも、もちろん練習する必要があります。

「オンライン英会話を活用する場合は、何となく受講するのではなく目的意識をしっかり持つのが大切。目的は、ひとりひとり違うはずです。それぞれに悩みや改善点があると思いますが、それを先生に最初にはっきりと伝えておきましょう。

たとえば、深い議論になると詰まってしまう場合は『Why? とたくさん聞いてください』と最初に先生にリクエストしておく。発音が悪い場合は、その都度指摘してほしいとお願いする。これだけでも授業の効果が変わってくるでしょう」

岡田さんによると、正しい方法で勉強すれば英語力はアップできるそうです。英語学習でお悩みの方は、上記のポイントを意識しながら勉強してみましょう。

20171205_english_profile.jpg岡田 祥吾(おかだ しょうご)株式会社GRIT 代表取締役社長

大阪大学工学部を卒業後、新卒でマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。日本企業の海外進出、海外企業の日本市場戦略立案等、数々のプロジェクトに従事。同社を退社後、株式会社GRITを創業。2か月でビジネス英語を身につけるコーチングプログラム「TOKKUN ENGLISH」を運営。新橋校、池袋校、神田校で無料説明会受付中。

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