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都会でも15分で実感。自然が理想の脳をつくる

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都会でも15分で実感。自然が理想の脳をつくる

そういえば最近、自然に触れていないなと思うときがあります。忙しい年末だからこそ、脳を健全に活性化させて、良い結果を出していきたいもの。フローレンス・ウィリアムズ著『NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる』より、自然が脳に及ぼす良い影響を紹介します。

森林セラピーで脳の力をアップさせる

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異なる環境に対する生理機能の反応を調べるため、宮崎教授は2004年から数百人の被験者を森に送り込んできた。彼と千葉大学の同僚、李宙営は、森の中をゆっくり散策すると、都会を歩いているときと比べて、従来ストレスホルモンと呼ばれていたコルチゾール値が16%も下がることを発見した。それだけではない。交感神経の活動が4%、血圧が1.9%、心拍数も4%下がった。

39ページより引用

著者は自然が多い土地からワシントンDCに引っ越したころ、数々の不調に悩まされ、日本の大学が研究する森林セラピーに注目したといいます。森林浴は、ただ感覚的に気持ちがいいというだけではないようです。樹木が発散するいい香りは、病原菌から人体を守るナチュラルキラー細胞と呼ばれる免疫細胞を活性化するという説もあるのだとか。

世界の科学者たちは、自然が思考力に及ぼす影響について数値で示そうとしています。自然の中で15分過ごせば、血圧とストレスが低下して気分がよくなる、45分過ごせば認知能力や活力、熟考力が増す、3日間過ごせば創造性が50%向上するという実験結果も出ているようです。

木のいい香りに癒される森林セラピー。ロジカルに考え働く女性こそ、取り入れてみるとよさそうです。

鳥のさえずりに耳を傾けるとアルファ波が出る

その夏、わたしは静寂な場所を求めてさまよった。ときには携帯型の脳波計を頭に装着し、どんな場所であれば脳が理想の状態に落ち着くのかをさぐろうとした。禅導師、サーファー、詩人たちが尊んだ「穏やかで冴えわたる」ゾーンに入れるかどうか、試してみたのである。求めていたのはアルファ波だ。(中略)日常生活にはイライラさせられることが山ほどあるし、環境騒音もまたアルファ波の妨げとなる。

118〜119ページより引用

騒音とは、もとめていないのに聞こえてくる音であり、一般的には道路の交通音や航空機のフライト音などが代表的なものでしょう。ワシントンDCに引っ越した著者は、住み始めてから後にいろいろな騒音に気づいたといいます。たとえば庭の景観を整える人たちが放つ、草刈り機、芝刈り機、落ち葉用集塵機の甲高い音や低い音。

騒音がもたらす人体への悪影響は言うまでもありません。著書では、聴覚を通じて元気になる機会について触れてます。カヤックに乗って小さな湖へと滑り出し、雄大な森林の風景を眺めながら、水が上げる音と対岸の鳥のさえずりに耳を傾ける。そして、その後の脳波を測ると、大量のアルファ波を出していて、リラックスした状態になっていたのだとか。

聴覚にうったえる自然の効果は絶大のよう。たまには鳥のさえずりに耳を傾けて、意識的にアルファ波を放出してみてもよいのでは。

自然の中のぶらぶら歩きは脳の血流を鎮める

「歩くことで解決する」とは、聖アウグスティヌスの時代の格言だが、それよりはるか昔、アリストテレスは障壁で囲まれた学園「リュケイオン」の庭園を逍遥しながら思索に耽り、弟子たちと議論をかわした。気持ちのいい場所を歩いているうちに身体が元気になるだけではなく、頭が冴え、名案が浮かび、インスピレーション(語源は「息を吸う」だ)が湧きあがり、精神が健全になると、古来考えられてきたのだ。

227ページより引用

都会に暮らす38人の健康な被験者が、緑豊かな道と都会の交通量の多い道路、2つの場所で1時間半の散歩をする実験があります。都会を歩いた人の脳には変化は見られなかったけれど、自然の中を歩いた人の前頭前野の血流は著しく減っていたというのです。

前頭前野の血流が活発になるのは、人間が悲観的なことを繰り返し考えるとき。つまり、自然の中に身を置くことでマイナス志向のくり返しが改善されるといえるようです。

せめて、通勤時や休日の買い物帰りに、街路樹の下を意識的に選んでぶらぶらと歩いてみて。脳を完全に支配できなかったとしても、自然の力を借りてちょっとしたコントロールをはかることは、そう難しくなさそうです。

NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる

著者:フローレンス・ウィリアムズ発行:NHK出版定価:1,900円(税別)

photo by Getty Images

ナカセコ エミコ

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