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時間よ、せめてゆっくり流れて! 時間感覚を緩やかにする方法

時間よ、せめてゆっくり流れて! 時間感覚を緩やかにする方法

年を重ねるにつれて、ますます時間が速く過ぎるように感じるもの。フランスのメディアサイト「Les Echos」によると、これは科学的にも証明されていて、時間の感覚はすでに経験した過去の時間と照らし合わせて決まるのだそう。

つまり、5歳の子どもにとって、1年は今まで経験した時間の5分の1であるのに対し、40歳の大人にとっては40分の1。単純計算でも、40歳の大人の1年は、5歳の子どもの1年の8分の1の長さだと分かります。

この現象を、数学者が対数スケールで計算したところ、5歳から10歳、10歳から20歳、20歳から40歳、40歳から80歳の時間の長さは、それぞれの人生において、同じ長さと知覚される時間だ。

Les Echos」より翻訳引用

ということは、40代からの40年間は、5歳から10歳の5年間に匹敵する短さ!? 実に恐ろしい数字です。

時間の速度を緩める方法

とはいっても、フランスでエグゼクティブコーチをしているソフィ・ミュファン氏によれば、年々速くなる時間の流れを緩やかにするのも不可能なことではありません。

たとえば、マインドフルネスで、いまこの瞬間を生きることに意識を集中させるのもひとつの方法だそうです。「いま」を存分に味わうことにより、流れる時間をゆったりとしたものにすることができるという理屈です。

新しいものへの挑戦

けれども、ミュファン氏の説く方法の中で、私がもっとも共感したのは、「習慣からの脱却」、言いかえれば「新しいものへの挑戦」です。

日常の習慣にはまりきってしまえばしまうほど、脳の作業量は少なくなります。新しい刺激を受ければ、脳はより多くの情報を扱う作業を要求されることになりますが、それは時間感覚を緩やかにする効果をもたらし得るのです。

Les Echos」より翻訳引用

具体的に新しい刺激を生活に取り入れる方法として、ミュファン氏が挙げるのは次の2つです。

1. 五感を駆使して身の回りを観察する

会議では、いつもの役割をこなすだけでなく、聞くこと、見ることを通して、声、声のボリューム、口調、視線、身振りなどにも注意を払うのです。

Les Echos」より翻訳引用

ミュファン氏は、仕事場を例にとって説明していますが、この姿勢は、それ以外の場面にも簡単に応用できるように思います。

たとえば、いつもの駅や、いつもの雑踏、いつもの風景。あまりに身近すぎて、細かいところまで目を向けることもなくなっていた、そういう「いつもの環境」も、初めて足を踏み入れるつもりで、意識して観察すれば、脳への良い刺激になるのです。

2. 変化を楽しむ

新しい刺激を受けようと思えば、新しいことを始めるのが一番。小さな変化でも効果があります。

作業の仕方を変えてみる、いつもと違うオーガナイズを試してみる、仕事のリズムに変化を加える。何か新しいことを始め、未知の状況にぶつかってみることで、時間の流れは緩やかになるのです。

Les Echos」より翻訳引用

こちらも、仕事を離れた場面でも十分応用可能です。通勤ルートを変えてみたり、行ったことのないレストランを試したり、観葉植物や家具の位置をちょっと変えてみたり。そういった小さなことでもいいですし、もっと積極的に、初めてのイベントに参加したり、習い事を始めたりするのも、脳への良い刺激になるでしょう。もちろん、引っ越ししたり、転職したりといった、大胆な変化も効果的なはず。

おりしも年末。ただでさえ忙しい師走が少しでもゆっくり進むように、日常の些細なことにも注意して過ごしたいものです。また、来年は、定期的に新しいことに挑戦して、2018年が2017年よりゆっくり進むように感じたいと思いました。

Les Echos

photo by Getty Images

冠ゆき

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