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雇われるのも悪くない。会社で働いて学べることは沢山ある [Richard Branson Column]

Richard Branson Column

雇われるのも悪くない。会社で働いて学べることは沢山ある [Richard Branson Column]

イギリスの実業家でヴァージン・グループ創始者・会長のリチャード・ブランソンが、ビジネスパーソンや起業家の質問に応えます。

Q:学生は、卒業を待ってから起業すべきでしょうか、それとも先に実務経験を身につけるべきでしょうか?(ヴェダント・ダムリア)

A:キャリアにどのようにアプローチすべきか決めかねている学生から、同じことをよく聞かれます。さらに学位を取るべきか迷っている起業家にも、共通する悩みでしょう。

もうご存知かと思いますが、僕は10代で学校をやめて、ビジネスの世界に入りました。僕はよくこうアドバイスします。「世界を改善できるグレートなアイディアがあるなら、迷わずビジネスの世界に飛び込むべきです」。

とはいえ、誰にでもこのやり方がいいわけではないことも、もちろんわかっています。

女性ビリオネラーのしんどい会社員時代

事業を始めた頃は、仕事をしながら学ぶのが僕のやり方でした。でも初めて起業する場合は、ビジネスを始める前に誰かの下で働く方が理にかなっていることもあるでしょう。そうすることで、たくさんの恩恵が得られるのも確かです。

そのいい例が友人のサラ・ブレイクリーで、彼女は自らSpanxを起ち上げる前に、よその企業で働いていました。コミュニケーションの学位を取ってフロリダ大学を卒業すると、ウォルト・ディズニー・ワールドに就職して3か月勤めました。次にオフィス製品販売会社に勤め、ファックス機器の訪問販売をしました。毎日のように断られ、しんどい仕事だったそうです。電話を切られたり、名刺を目の前で破かれたこともあったそうです。

普通ならここで意気消沈して、ビジネスに見切りをつけようとする人も多いだろうと思います。でもサラはその経験が、後にビジネスを始めるためのいい訓練になったと認めています。サラは自分の服装に合う下着が見つけられず、ストッキングの足の部分を切り落としたことをきっかけに、ファッションで起業したのです。

彼女は僕のテレビ番組『The Rebel Billionaire』で2005年に最終候補まで勝ち残りました。そして2012年にはビリオネラーになりました。自力でビリオネラーになった女性としては、最年少です。

彼女がファックス会社で働いた経験がなければ、サラの事業は今のように誰もが知っているビリオンダラービジネスにはなっていなかったでしょう。彼女のケースは、自分で事業を経営する前に、誰かに雇われて働くことで学べることがあることを、教えてくれます。

ここではその4つを紹介しましょう。

学び1:人をどのように扱えばいいか

会社勤めをすることは、マネージャーや雇用者が、どのようにスタッフを扱っているかを観察する機会を与えてくれます。肯定的、否定的に関わらず、何かを学ぶチャンスです。

自分がいいと思うやり方(例えばスタッフの就労を柔軟にするとか、目標達成した人に褒美を与えるとか)があれば、自分で事業を始めたときに、真似することができます。長時間労働や不公平な待遇など、避けるべきことも、同時に明らかにできます。

学び2:仕事を人に任せる

僕は数字が苦手なので、ヴァージンを設立した時にジャック・クレイデンという会計士を雇いました。彼なしに、事業を軌道に乗せることはできなかったでしょう。僕らのビジョンを実現するにはどうしたらいいか、彼の方がよく知っていることがよくありました。ジャックと仕事をして僕が学んだのは、事業を成功させたければ、仕事を任せなければならないということです。会社勤めをする中で、信頼できるチームを作って、仕事を進めるためにはどのように彼らをエンパワーすればいいかを学ぶことができるでしょう。

学び3:失敗した時にどうすればいいか

どんな起業家も失敗を避けることはできません。が、起業する前に誰かのもとで働くことで、失敗にどう対処するかを学ぶことができます。自身の失敗からも、他人の失敗からも、学ぶべきことはたくさんあります。

学び4:ワークライフバランスをどうとるか

誰しも働いていると、ワークライフバランスをどうとるかで苦労する時があります。起業家の中には毎週100時間働き続けて、ストレスのあまりしまいに燃え尽きてしまう人もいます。

会社勤めをしている間にワークライフバランスの取り方を学べば、自分の会社を経営する時に役立つことでしょう。個人的には、僕は毎朝早く起きてテニスやカイトサーフィンをして、家族と一緒に過ごすようにしています。この日課があることで、自分がなぜ仕事をしているのかを思い起こし、良いバランスがとれるのです。

Good luck!

リチャード・ブランソン

イギリスの実業家で、ヴァージン・グループの創設者・会長。ヴァージン・レコードを筆頭に、航空産業、携帯電話、出版、金融から、飲料水、宇宙旅行まで幅広い分野で事業を展開。気球で太平洋横断に挑戦するなど冒険家としても有名である。鋭い洞察力、ユーモアに富んだ発言と自由な生き方で世界中に根強いファンを持つ。

© 2017 Richard Branson, Distributed by The New York Times Syndicate [原文:The Benefits of Working for Someone Else/執筆:Richard Branson] (翻訳:スマキ ミカ) photo by Getty Images

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