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ビル・ゲイツの2017年おすすめ5冊を読んで、彼に一歩近づく

ビル・ゲイツの2017年おすすめ5冊を読んで、彼に一歩近づく

ビル・ゲイツが年末恒例「今年読んだ本のベスト5」を発表しました。2017年にビルがおすすめする5冊はつぎのとおり。

1. Energy and Civilization: A History

カナダのマニトバ大学環境学教授、バーツラフ・スミルの最新作。2014年にも、別の書著がゲイツのベスト5にランク入りしていたところをみると、お気に入りの著者みたい。じつは、ビルはスミル教授の著作37冊を全て読んでいるそうです。自身のブログ「Gates Notes」で、スミルの新作を待ち望む心境は『スター・ウォーズ』ファンが新作を待ち望む気持ちと同じだと語っていました。ビルの熱烈ファンぶりが伝わってきました。

エネルギーがどのように人間社会を作り文明を発展させていったかを、時代を追って説明している本。ビルが動画で「傑作」と呼んでいるこの本はスミル教授の著作のなかでは比較的読みやすそうな印象。読んでみようかな。

2. Evicted: Poverty and Profit in the American City

タイトルの『Evicted』とは、住処を強制立ち退きさせられること。社会学者マシュー・デズモンドが、ウィスコンシン州ミルウォーキーの再貧困地区で1年半暮らした経験をまとめたこのノンフィクションは、数かずの賞に輝いています。

アメリカの貧困問題には、ドラッグ問題やメンタルヘルス問題も絡んできます。これらの問題は大富豪のビルにだって無関係ではない。社会全体を俯瞰しようとする彼の積極的な姿勢がうかがえます。

3. Believe Me: A Memoir of Love, Death, and Jazz Chickens

『オーシャンズ12』や『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』などに出演しているイギリスの俳優、コメディアンのエディー・イザードの自伝。ビルはエディのファンで、本を読みながら大笑いしたとか。ビルのツボにはまった部分はどこでしょう。それにしても、副題の「Jazz Chickens」が気になります。読むしかないですね。

4. The Best We Could Do

残りの2冊は、ベトナム系アメリカ人著者による本がランクイン。

まず、女性イラストレーターのThi Buiの『The Best We Could Do』。1978年にベトナムからアメリカへ渡った著者の家族の物語が、グラフィックノベル、つまりマンガ形式で回想されます。ベトナム系アメリカ人が多い街に暮らすわたしの関心を引きました。グラフィックノベルというフォーマットも気軽に読み始められそう。それにしても、グラフィックノベルまで読んでいる62歳のビル。守備範囲広すぎです。

5. The Sympathizer

『The Sympathizer』 は、南カリフォルニア大学教授のViet Thanh Nguyenのデビュー小説。2015年発表の本作は、2016年のピューリッツアー賞(フィクション部門)を始め、多くの賞に輝いています。

ビルいわく、

わたしがこれまでに読んだり観たりしたベトナム戦争についての本や映画のほとんどは、アメリカの視点で描かれていました。グエンのこの小説は、ずっと必要であった、ベトナム人そして両サイドに挟まれている立場からの見識を示しています。

Gates Notes」より翻訳引用

二重スパイを主人公にしたミステリーでもあり、コメディ、歴史もの、政治もの、スパイもの、戦争ものと多くのジャンルに当てはまるそうです。映画にならないかな。

好奇心を満たす読書

いつもながら幅広いジャンルやテーマが挙げられていて驚きます。そして、読書をする時間もあるということにも。読書の時間を大切にし、時間を割いていることがわかります。

読書は、自分の好奇心を満たしてくれるお気に入りの方法です。仕事で興味深い人たちに会ったり、おもしろい場所を訪ねたりできるので恵まれていますが、それでも、関心のある新しいテーマを探求するには読書がベストだと思っています。

Gates Notes」より翻訳引用

成功者たちが読書好きなのは知られているところですが、仕事のためだけではない、自分の好奇心を刺激するための読書。その姿勢がますます読書を楽しくしているようです。ビルはそれぞれの本の感想を「Gates Notes」に詳しく書いているので、それを先に読んでから本を読むもよし、本を読んだあとにビルの洞察力を感じるもよし。

Gates Notes

photo by Gettyimages

ぬえよしこ

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